日本にやってきましたが、最初の数日は人間ドックや歯科検診、ワクチン接種等、自身の体のケアがメインとなります(検診系は万一異常が見つかった場合の対策が必要なため、極力帰国の初期に行うのが原則である)。とはいえ、全日そうしたイベントが詰まっているわけでもないので、その合間に何かコンサートに行きたいなと思っていました。自分が一番好きなジャンルはオペラですが、残念ながら12月22~25日に都内では新国立劇場、藤原歌劇団、二期会等オペラ上演はありません。ということで次は教会音楽関係、こちらは12月24日のクリスマスイブにBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)のメサイアコンサートがサントリーホールで開催されます。これはぜひ行きたいと考えチケット入手していました。
所用を済ませた後地下鉄でサントリーホールへ、入場すると会場は華やかな雰囲気に包まれています。開演前に軽くワインを飲んで(笑)自分の気分を盛り上げます。で、客席に行こうとしたら入り口に張り紙がされていました。
曰く、「第2部のハレルヤコーラスでの起立や合唱はご遠慮ください」というもの。確かに昭和の頃は一部でこうした風習がありましたが、平成に入ってコンサートマナーが洗練されたこともあり、完全に過去のものになったと認識していました(というか、この張り紙を見るまでは自分も完全に忘れていた)。しかしこういう張り紙があるということは、遠くない過去(去年か一昨年か、少なくともここ数年以内に)こうした行為が実際に行われたということです。今の若い人はこの風習そのものを知らないと思うので、下手人は私と同年代かそれより上ということで間違いないでしょう(笑)。ただこの張り紙、英文も書かれていますが、こちらには感染上のリスクという語句が付いています。思うにハレルヤコーラスで起立・合唱する風習は海外のお客さんには理解できないため、感染リスク云々が追加されたのかと推察しました。実際に演奏が始まってからも、演奏そのものよりもハレルヤコーラスでこうした行為が行われるのかの方が気になってしまったというのは内緒です(笑)。
終演後の夕食は時間的にも遅くなったのと、この日は普通のレストランは混んでいるだろうと予想していたため、新橋の怪獣酒場に繰り出しました。その名から推察されるようにウルトラ怪獣をモチーフにした居酒屋です。予想通り12月24日にここに来る客は少なく空いていて、快適に飲み食いできました。

(写真左)店内の雰囲気、(写真右)バルタン星人の「白色破壊光線カルパッチョ~季節の白身魚」
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