2022年12月26日 (月)

寮歌祭の案内

 コロナ禍になっていろんなイベントが中止になったわけですが,ウィズコロナの世相を受けて徐々に復活しつつあります.旅行はかなりできるようになりましたし,合唱団のコンサートも再開されました.一方で未だ再会できていないのが寮歌イベントです.このブログでも何度も書いていることですが,寮歌祭は「大勢の(400人規模)」「高齢者が(90歳以上もザラ)」「閉鎖された会場に」「密集して」「長時間に渡って(約半日)」「大声で歌い騒ぐ」という新型コロナ感染症対策で”やってはいけない”とされていることをことごとくやるイベントです.旅行や合唱ができる世の中になってもこれだけはなかなか難しいと感じています(特に参加者の多くが超高齢者というのがネックでしょう).

 とはいえ可能なら再開できたらという思いは関係者の間では強いのも事実です.コロナ禍の3年間で寮歌関係者(特に現役で旧制高校を体験した方々)の訃報も多く届くようになり,残された者として一日も早い再開が望まれています.

 そうした寮歌イベントの一つである新春寮歌祭イン甲南の案内が届きました.

Img_9533  このイベントは新春という文字が示すように毎年1月に開催されていたイベントです.主催は東京甲南会,旧制甲南高等学校(今の甲南大学の前身,滋賀県や鹿児島県にある同名の高校とは無関係)の東京の同窓会です.ここもコロナ禍で2020年1月を最後に開かれていませんでしたが,今回3月に時期を映しての開催を予定しているようです.今後の状況次第で中止もありうるとのことですが,どうにか開催できて欲しいと思います.

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2022年8月28日 (日)

第62回日本寮歌祭のハズだった日

 今日は第62回日本寮歌祭のハズだった日です.

 日本寮歌祭は日本寮歌振興会の主催で1961年に第1回が開催され,以後年1回開催で行われていましたが,旧制高校を現役で知る方々の高齢化もあり2010年の第50回をもって一旦終了となりました.しかし寮歌を愛好する方々の強い希望もあり,2011年からは中央寮歌祭という名称で継続が図られ,2019年に日本寮歌振興会と中央寮歌祭実行委員会が合同する形で第59回日本寮歌祭として復活した経緯があります.50回の次が59回に飛んでいるのは,この間の中央寮歌祭が51回から58回に当たるとの判断からです.

 寮歌とは主に旧制高校の寮で歌われていたものですが,当然のこととして旧制高校を現役で過ごした方々は超高齢化しており,最も若い人でも今年で91歳になります.現役で知る人は減る一方なわけですが,他方こうした寮歌が好きだという若い世代(?)もいて,そうした人たちが始めたのが中央寮歌祭だったわけです.日本寮歌祭も復活して順調かと思われた矢先,2020年初めにコロナ禍が発生,そのあおりを受けて記念すべき第60回は中止になってしまいました.このブログでも何度も書いているように寮歌祭は「大勢の(400人規模)」「高齢者が(90歳以上もザラ)」「閉鎖された会場に」「密集して」「長時間に渡って(約半日)」「大声で歌い騒ぐ」という新型コロナ感染症対策で”やってはいけない”とされていることをことごとくやるイベントです.ほかのイベントが開催される状況になったとしても,これだけはなかなかハードルが高いだろうと思われます.

 ただそうしている間にも現役の旧制高校生は次々に鬼籍に入っています.実行委員会としてはどういう形であれ開催したいという強い思いがありました.そこで編み出されたのがコロナ禍での寮歌祭というもので,「参加するのは各校の代表のみ」「一斉高唱はしない」「各校寮歌は音源を流しながら代表者がマスクを着用して歌う(従来の応援登壇は禁止)」というスタイルでした.5~6月に感染が一時落ち着いていた頃にはこのスタイルでの実施を決定し,関係者への参加確認も行われました.はたしてどんな寮歌祭になるのか興味があった私も参加に〇をして申し込んだのは言うまでもありません.

 しかし,7月に第7波になると状況は一変,とてもできそうな雰囲気ではなくなり結局8月初めに中止が決まってしまいました.ただ実行委員会では2023年11月26日の日程で会場を抑えており,来年こそは第63回日本寮歌祭として開催したいと強く願っているようです(寮歌祭は中止になってもその回を飛ばして次の番号になるというオリンピックみたいな回数の数え方をします).本当にそうあって欲しいものです.

Img_5163_20220830112401 Img_5115 写真は2019年8月4日に開催された第59回日本寮歌祭のワンシーンとプログラム.

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2022年8月12日 (金)

第62回日本寮歌祭中止…

 今日自宅のポストを覗いたら一通のハガキが入っていました.差出元は日本寮歌祭実行委員会事務局,今月末に迫った第62回日本寮歌祭についてであることは確実です.早速裏を見ると…

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 第62回日本寮歌祭8月28日(日)は中止いたします。

 とのことです。

 日本寮歌祭は日本寮歌振興会の主催で1961年に第1回が開催され,以後年1回開催で行われていましたが,旧制高校を現役で知る方々の高齢化もあり2010年の第50回をもって一旦終了となりました.しかし寮歌を愛好する方々の強い希望もあり,2011年からは中央寮歌祭という名称で継続が図られました.そして2019年に日本寮歌振興会と中央寮歌祭実行委員会が合同する形で第59回日本寮歌祭として復活した経緯があります.50回の次が59回に飛んでいるのは,この間の中央寮歌祭が51回から58回に当たるとの判断からでしょう.

 そして2020年には記念すべき第60回となるハズでしたが,新型コロナのパンデミックを受けて中止となりました(翌2021年も中止).このブログでも何度も書いているように寮歌祭は「大勢の(400人規模)」「高齢者が(90歳以上もザラ)」「閉鎖された会場に」「密集して」「長時間に渡って(約半日)」「大声で歌い騒ぐ」という新型コロナ感染症対策で”やってはいけない”とされていることをことごとくやるイベントです.ほかのイベントが開催される状況になったとしても,これだけはなかなかハードルが高いだろうと思われます.元々超高齢者が多い寮歌関係者,寮歌祭が開けなかった2年以上の間に鬼籍に入られた方も多く,実行委員会としてはどんな形であれ開催したいという思いが強くありました.その結果生み出されたのが,参加者を数十人規模(通常は数百人)に限定し,マスク着用の上登壇して歌うのは学校関係者のみ(通常は誰でも応援と称して自由に登壇し歌える)という最大限感染対策に留意した形での開催でした.これが今年6月の状況でした.

 しかしその後7月に入ってからオミクロン株BA5による第7波の感染拡大の状況を受け,今回の中止の判断となったようです.実行委員会では来年2023年11月26日の会場を抑えており,来年こそは第63回日本寮歌祭として開催したいと強く願っているようです(寮歌祭は中止になってもその回を飛ばして次の番号になるというオリンピックみたいな回数の数え方をします).本当にそうあって欲しいものです.

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2022年6月 9日 (木)

第62回日本寮歌祭

 今日帰宅してポストを覗いたら一通の封書がありました.どこからだろうと思ってみると日本寮歌祭実行委員会からでした.8月28日に予定されている第62回日本寮歌祭に関する内容であることは間違いありません.

Img_8357(写真1)日本寮歌祭実行委員会からの封書

 寮歌祭は「大勢の(400人規模)」「高齢者が(90歳以上もザラ)」「閉鎖された会場に」「密集して」「長時間に渡って(約半日)」「大声で歌い騒ぐ」という新型コロナ感染症対策で”やってはいけない”とされていることをことごとくやるイベントです.おそらく世界中探してもこれほど高リスクなイベントはないんじゃないかと思われます.スポーツ観戦やコンサートが普通に開催されるようになったとはいえ,寮歌祭の開催は厳しいだろうと思っています.これは中止の案内かな、と思って中身を確認すると…

 「第62回日本寮歌祭」開催のご案内

 な、なんと開催する模様です! 感染対策はどうするのかと思ってみると,「参加人数を制限する(通常は400人くらい集まるところを50~80人)」、「マスク着用や検温、アクリル板」、「一斉高唱はしない」、「各校寮歌は音源のCDを流しその学校関係者のみがステージで歌う(応援は禁止)」ということらしいです.これが実現したら普段とは相当趣の異なる寮歌祭になることは間違いありません.

 制限された参加者に関しては各校に人数を割り当てるという案も出たらしいのですが,おそらく人選でもめるだろうことから,今回は日本寮歌祭幹事と日本寮歌振興会の幹事のみが参加できるとのことです.事務局としては今後のためにも,ともかく開催できたという実績が必要なんだろうなと思いました.

Img_8358(写真2)案内書と参加申し込みはがき(通常は同伴者OKなんですが,今回は1人のみです 泣)

 いったいどんな寮歌祭になるのか,非常に興味深いので参加してみようと思います.それにしても,一斉高唱なしはともかく,CD音源とともに学校関係者のみが歌うっていうのは、私の関連校に関しては参加者は私だけ(多分)なので,なんか公開処刑みたいなだな(笑)と思ったのでした.

 寮歌祭というのは無断欠席のほかに無断出席する人(参加申し込み無しで当日ふらっとやって来るという幹事泣かせの人)がいることで知られています.今回も開催のウワサを聞きつけて無断出席する人が出るんじゃないか今から心配しています.

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2022年5月21日 (土)

東大水泳部部歌

 オペラとともに旧制高等学校の寮歌にも興味がある私です.先日新国立劇場に歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」を観劇に行ってきたのですが,実は旧制第一高等学校水泳部の部歌(現在は東京大学水泳部の部歌)「狭霧はれゆく」の元歌がグルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」であるというウワサを聞いていました.寮歌とオペラ,あんまり結びつかなそうな話題ですが,先日新国立の公演を鑑賞して「なるほど」と思う場面がありました.同オペラ第3幕第3場でエウリディーチェが蘇った直後の部分がまさにそれだと確信したのです.

・旧制第一高等学校水泳部部歌「狭霧はれゆく」

 

・グルック作曲 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」第3幕より

 

 こうして聞き比べると、たしかにそうだよなと思ったのでした.

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2021年10月21日 (木)

第62回日本寮歌祭

 今日ポストを覗いたら日本寮歌祭の実行委員会からの連絡が来ていました.それによるとどうやら事務局の方では第62回日本寮歌祭を開催する方向で準備に入ったようです.

Img_6702  日本寮歌祭は戦後の学制改革以前に存在した旧制高等学校の寮歌を懐かしむことを目的に日本寮歌振興会の主催で,1961年に第1回が開催され,形を変えながら毎年行われていましたが,現役で旧制高校を知る人たちの減少,高齢化が進んだことから2010年の第50回を持っていったん終了となりました.しかし寮歌文化を後世に伝えたいと願う方々の努力により,2019年に第59回として復活したものです(2011年から2018年までは中央寮歌祭として活動).しかしながら2020年初めからのコロナ禍により同年8月に予定されていた第60回,2021年8月の第61回はいずれも中止になってしまいました.コロナ禍に入って3密の回避などと言われてきましたが,寮歌祭は「大勢の(400人規模)」「高齢者が(90歳以上もザラ)」「閉鎖された会場に」「密集して」「長時間に渡って(約半日)」「大声で歌い飲む」という少なくとも呼吸器感染症に関しては専門家からやってはいけないとされていることを全てやってしまう(笑)イベントです.おそらく世界中探してもこれ以上の高リスクイベントはないだろうと思われます.それだけに今後開催のハードルは他のイベント以上に高いと思われますが,まずは準備しないことには始まらないということで取り掛かるようです.日程は2022年8月28日(日),場所は第59回の会場だった日暮里のホテルラングウッドとのことです.今から10か月後ですが,無事に開催できる環境になっていることを願っています(正直言って寮歌祭ができる社会状況ならほかのイベントはすべてやれると思う).

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2021年2月11日 (木)

第61回日本寮歌祭中止

 昨日帰宅してポストを覗いたら一通のハガキが入っていました。見てみると日本寮歌祭実行委員会からのもの,どうやら今年8月14日に予定されていた第61回日本寮歌祭の中止が決まったようです.

Img_7172  日本寮歌祭は戦後の学制改革以前に存在した旧制高等学校の寮歌を懐かしむことを目的に日本寮歌振興会の主催で,1961年第1回が文京公会堂で開催されました.以来形を変えながら毎年行われていましたが,現役で旧制高校を知る人たちの減少,高齢化が進んだことから2010年の第50回を持っていったん終了となりました.しかし寮歌文化を後世に伝えたいと願う方々の努力により,2019年に第59回として復活しました(2011年から2018年までは中央寮歌祭として活動).

 予定では2020年8月に第60回が行われるはずでしたが,新型コロナのパンデミックを受けて中止,2021年に改めて第61回として開催される予定だったものです.

 しかしながらその後いわゆる感染第3波と呼ばれる状況に入りそのまま年を越えて今に至っています.最近になってようやく新規感染者の発生が減少傾向になり,日本でもワクチン接種が始まろうとしています.そうしたなか日本寮歌祭の2年連続での中止が決まりました.

 以前もここで述べたことですが,寮歌祭って「大勢の(400人規模)」「高齢者が(90歳以上もザラ)」「閉鎖された会場に」「密集して」「長時間に渡って(約半日)」「大声で歌い飲む」という今回の感染症に関して専門家からやってはいけないとされていることを全てやってしまうイベントです.おそらく世界中探してもこれ以上のリスクの高いイベントはないだろうというほど,リスクの塊です.開催してクラスターなど発生したら世間から非難されることは必須であり,今回の判断はやむを得ないと思います.

Img_0990  この写真は過去の寮歌祭の様子ですが,高齢者が密集して歌っている様子がわかります.

 実行委員会ではワクチンが普及した後、来年以降改めての開催を模索するとのことですが,果たしてどうなるか注視していきたいと思います(個人的には楽しみなイベントなのでいつか再開してほしいです).

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2020年8月 2日 (日)

日本寮歌祭のはずだった日

 今日,令和2年8月2日は第60回日本寮歌祭が開催されるハズだった日です.

 自分の趣味の一部である寮歌イベントは,それをリアルで知っている世代が高齢化するに従い全国でその数を減らしています.10年くらい前には能代や大宮,群馬等各地で行われていて自分も参加させていただいていましたが,ついに今年はこの日本寮歌祭を残すのみになっていました.

 しかし新型コロナの感染拡大の中で,今年は中止することが決まりました.まあ寮歌祭は(一応広いとはいえ)ホテルの宴会場にリスクの高い超高齢者を中心として400人もの人間が密集し,歌い,踊ります.世界的に見ても極めて感染リスクの高そうなイベントであり,まあ仕方ないでしょう.

 検討の結果,来年8月14日(土)に今年予定されていた日暮里のホテルラングウッドで第61回として開催する予定となっています.また歌い踊れる日がくることを願っています.

Img_5163_20200805002801  写真は昨年行われた第59回の様子です.

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2020年6月 2日 (火)

日本寮歌祭が中止

 昨夜帰宅したところ日本寮歌祭の事務局から書類が来ていました.

 もしかして,と思って開封したところ,予想通り今年の8月2日に予定されていた第60回日本寮歌祭を中止するという案内でした.もちろん理由は感染症関連です.

Img_6422  以前にも書いたかと思いますが,寮歌祭はホテルの密閉された部屋に大勢の人が集まり(昨年実績では約400人!),歌い踊るイベントです.密と飛沫の飛び具合はクラスターの発生で問題となったライブハウスに引けを取りません.しかも参加者が若いライブハウスと違ってこちらは旧制高校を現役で経験しているような超高齢者メインです.今回の新型コロナウイルスが高齢者ほど致死率が高いという点に注目しても,リスクの高さとしては世界最悪レベルのイベントでしょう.

Img_5163_20200603144701 (写真)昨年の日本寮歌祭の様子

 開催は難しいだろうとは思っていたので,こうして正式に中止が決まっても,「ああ,やっぱり」としか思えないのですが,これで今年自分が参加する予定だったイベントがすべて消えてしまったことになるため,非常に感慨深いものがあります.

 案内によると,今年の第60回は延期ではなく全面中止という扱いになり,来年予定するこの会は改めて第61回となる模様です.世間でも今年予定されていたイベントが軒並み来年にずれ込んでいるため,ホテルの予約を抑えるのが大変とのこと.そうしたなかで来年の会場を確保できたとのことでした(第61回日本寮歌祭は2021年8月14日土曜日,日暮里のホテルラングウッドで開催予定).関係者に感謝です.

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2019年11月10日 (日)

能代寮歌の写真

 先月の24日に能代で行われた第62回能代寮歌を愛する会の写真が,会を主宰されている先生から届きました.

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全体集合写真

 先日の記事に載せた写真は基本的に自分が写したものなので,自分自身が歌っている場面が写っているものはありません.今回自分が歌っている場面の写真をいただき,楽しかった寮歌祭の様子が思い出されました.

Noshiro6 Noshiro3(左)北溟寮寮歌「都も遠し」高唱,(右)七高造士館の「北辰斜めに」の音頭を取らせていただきました.

 ありがとうございました.

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