2019年7月13日 (土)

医師会合唱団のポスター

 私がメインに活動している合唱団のひとつ,小田原医師会合唱団の今年のポスター&チラシが完成しました.

Img021  今年のメイン曲は石井歓の「風紋」です(実は今年は石井歓さんの没後10年で関連のイベントも行われるようです).アカペラのなかなか官能的な作品です😃

 それ以外のステージとしては,ジブリの作品のステージ,以前やって好評だった昭和歌謡のステージ,そして祈りのステージの4部構成です(これまでは毎年必ず何曲かあった外国の曲が今年は1曲もないことに気づきました 笑).

 コンサートは2019年9月22日(日)14時から小田原市民会館大ホールにて行われます.

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2019年6月10日 (月)

医師会合唱団の合宿

Dsc_1903_2 (写真)合宿会場の箱根湯本ホテル

 ARSのコンサートが終わってそのまま小田原に戻り,そこから登山電車で箱根湯本に向かいました.その目的はというと,この週末に同地のホテルで医師会合唱団の合宿が行われるからです.鎌倉を出たころは曇りでしたが,こちらに着いた頃は本降りの雨になっていました.湯本の駅からはバスに乗ってホテルへ.到着後はそのまま練習会場に入ります(ここのホテルロビー階が5階!なので練習会場の2階まで降りることになる).

Img_4983 (写真)練習風景

 行ってみるとすでに練習は始まっていました(本当は3時からだったんですが,前記事のようにARSのコンサートに寄ったため遅れた).医師会合唱団は2008年4月というちょうど自分がこっちにやってきたタイミングで結成された合唱団です.縁あって私とウチのKも結成当初から参加させていただいています.ほぼ合唱未経験者で始まったこともあり,当初は多声部でのアンサンブルを行うことすら困難な感じだったんですが,指揮者の先生やピアニストの先生の熱心な(そして我慢強い)指導と個々の団員の努力のおかげで,10年経った今ではけっこう本格的な合唱組曲を歌うこともできる水準になっています(昨年は10周年記念コンサートで大田桜子先生の委嘱作品を初演することができました).ほかの合唱団ではほぼ洋物専門なので,この医師会合唱団は邦人作品や歌謡曲などよそではできない曲が歌えるのが魅力です.

Dsc_1984 (写真)夕食会場には歓迎の文字が!

 今回の合宿では9月に予定されている第11回定期演奏会で取り上げる曲を中心に練習します.今年の定演ではメインに石井歓さんの「風紋」(合唱関係者の間では有名な作品)を据え,そのほかに歌謡曲やジブリ作品の合唱編曲版も取り上げることになっています.自分が付いた時はちょうど風紋の練習でした.1時間強の練習後,演奏会プログラム用の写真を撮ったりしてそのまま夕食会場へ,この日は一般的な温泉旅館の夕食でした(お造り,焼き魚,椀物から後半はステーキが出て最後は炊き込みご飯で締める感じ).飲み物はビールでしたが,ここはあまり多くは飲まないようにセーブします(笑).

Dsc_1985 (写真)昼食はカレーでした

 その後は有志の部屋で二次会,ここでは持ち込まれた日本酒やワイン,シャンパンなどをいただきます(このお酒の充実ぶりが医師会合唱団の合宿の妙味というウワサ 笑).翌朝は朝食を摂って9時から練習開始,途中昼食休憩をはさんで終わったのは夕方4時,非常に充実した合宿でした(惜しむらくは夜飲み過ぎて,せっかく温泉ホテルに泊まったのに温泉に入れなかったこと 笑).

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2019年6月 9日 (日)

ARSのコンサート

Img015  怒涛の活動が続いている6月第1週です(キリスト祭→八甲田→タリススコラーズ×2→蝶々夫人).8日土曜日は鎌倉芸術館で開催されたCollegium Armonia Superiore Japan(略称ARS)のコンサートに行ってきました.ARSはアマチュアのオーケストラなんですが,実は縁があって来年の10月に東京21合唱団がマタイ受難曲を共演することになっている団体なのです.この話が出た昨年8月以来なんどか向こうの役員と会合を重ねて,すっかり意気投合しています.お互いこれを生業にしているわけではないものの,とにかく好きでいろいろ研究しているところなんかが共通していて楽しいのです.今回はそんな彼らのコンサートということで楽しみにしていました.

Img_4982  演目はオールバロックで,ヴィヴァルディの調和の霊感,J. S. バッハのカンタータ82番,そしてメインがヘンデルの水上の音楽でした.指揮は川崎嘉昭さん,バッハのカンタータの独唱者はバスの田中俊太郎さんでした.感想としてはとにかく全体的に音が安定しているということ.調和の霊感が始まった瞬間から安心して聞いていられると感じました.一般にアマオケはレベルが様々なので,所によっては聴いててこっちが不安になるような演奏もあるんですが,ARSのメンバーは基本的に実力がある方々なのでその辺は問題がありません.バッハのカンタータも今回演奏がARSとしての初バッハだとのことでしたが,独唱の田中さんを含めよくまとまっていたと思いました.そして休憩をはさんでメインのヘンデルの水上の音楽です.この作品は一般に第1,第2,第3組曲からなるのですが,今回はそれに異稿版とされる曲を3曲追加したプログラムでした.そして異稿番の調性や演奏効果等を勘案して,演奏順を第1,第3,第2組曲の順として,さらに組曲内でも微妙に順番を変えるというまさに特別版での演奏です.もちろん緻密な演奏だったことは言うまでもありませんし,なにより楽団員一人一人がただ演奏しているのではなく,どういう方向性で音楽を作っていくのかを理解していることを強く感じました.指揮者の川崎嘉昭さんがプログラムの挨拶に書いていた「ARSとのリハーサルは実験室です」という言葉が,まさにこのオケの性格をよく表しているのでしょう.

Img017  終演後,理事の方に挨拶に行き,「演奏会の成功おめでとうございます」と伝えたんですが,第一声が「いやぁ,プログラムが長すぎましたね♪」だったのは,「そう来たか!」という感じでウケました(さすが実験室!).まあたしかにただでさえ分量のある水上の音楽全曲に異稿版も追加した結果,演奏時間1時間超えというバロックにあるまじき長さになったのは事実でした.

 そんな印象的なコンサートでした(思えばこの週4つ目の演奏会だ 笑).

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2019年6月 8日 (土)

歌劇「蝶々夫人」

Img016  GW10連休に仕事をした鬱憤を晴らすかのように活動的になっている6月上旬ですが,6月7日(金)はこの週3つ目となるコンサートに出かけてきました.行ったのは新国立劇場の歌劇「蝶々夫人」公演です.

 19世紀以降ロッシーニ,ベッリーニ,ドニゼッティ,ヴェルディと連なってきたイタリアオペラの本流を継いだのは間違いなくプッチーニでしょう.出世作となった1893年のマノン・レスコーから,1896年のラ・ボエーム,1900年のトスカと次々にヒット作品を世に出し,その名声は天下にとどろいていました.そんなプッチーニの20世紀最初の作品がこの蝶々夫人です.舞台は日本の長崎,日本人女性蝶々さんの悲恋物語で,オペラとしてはあまりにも有名な作品です.

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(写真)今シーズンからホワイエにこうした撮影スポットが用意されています

 今回の公演は栗山民也氏の演出によるもので,2005年の初出から今回で7回目の再演になる同劇場定番のレパートリーです.ピンカートン役にするアメリカ生まれのスティーブン・コステロを起用したほかはすべてのキャストが日本人によるものでした(近年の蝶々夫人はこのパターンが多い.舞台の雰囲気もそうだが,全体的に日本人歌手の技量が上がっているところが大きいように感じる).何度も鑑賞した作品で,次どんな音楽が来るのかもすべてわかっているんですが,やっぱり泣けました.プッチーニの音楽って劇の展開を盛り上げる効果が抜群で,いわゆる映画音楽の走りなんですが,いやぁ凄いですね (^^)v

Img_1 (写真)学生時代の懐かしの写真(右端が自分,蝶々さんちの使用人です)

 蝶々夫人といえば自分にとっても非常に思い入れの深い作品です.それは学生時代に市民オペラで参加した経験があるから.6年間の在学中2度蝶々夫人の公演があり,2度とも参加する機会を得ました.なのでこの作品を鑑賞すると,当時の練習の様子などを思い出して感慨深いのです.

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2019年6月 6日 (木)

タリス・スコラーズ

Img014  6月に入ってからまるでGW10連休に働いた鬱憤を晴らすかのように活動的になっている自分です.特に月の序盤はコンサート鑑賞が目白押しで,まずは6月3日&4日の両日,表題のタリススコラーズの公演に行ってきました.

 タリススコラーズはイギリスのアカペラ専門の合唱ユニットで,ルネサンス期の宗教曲を得意としています(ジャンルにかかわらずどんな曲でも歌うし,時には楽器とも共演する同じイギリスのキングスシンガーズとの違いも面白いです).その素晴らしいアンサンブルは録音で聴くよりも生演奏が断然いいので,来日公演があるときはほぼ出かけています.で,彼らの来日公演では大抵2つのプログラムが用意されていて,公演ごとにどちらかをやるというのがパターンになっています.いつもだと時間や財布の中身との兼ね合いもあって,どちらか一方のみを鑑賞するんですが,今回はAプロがビクトリアのレクイエム,Bプロがジョスカン・デ・プレのミサ・パンジェ・リングヮというどちらも非常に魅力的な内容で,どちらかを選ぶというのが難しいものでした.結局,悩むくらいなら両方行けばいいじゃないかということで,6月3日&4日の両公演を鑑賞することになったのです.キリスト祭&八甲田から戻った3日に紀尾井ホールでBプロ,翌4日が東京オペラシティでAプロの公演でした.

Img_4981 Img_4980  どちらも素晴らしい公演でした(というか,タリススコラーズで残念だった公演は過去経験していない 笑).自分も宗教音楽大好き人間なんですが,こういう演奏を聴くと日頃のストレスなど一瞬で霧散してしまうのでした.ちなみに両公演ともアンコール曲はロッティの「十字架につけられ」(10声版)でした(同じ作曲家の8声版がBプロの中にあった).

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2019年5月26日 (日)

コーロ・ヌオーヴォのマタイ受難曲

 5月25日土曜日は東京の杉並公会堂で行われたコーロ・ヌオーヴォのマタイ受難曲公演に出かけてきました.

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 この合唱団は40年以上の伝統がある老舗の合唱団で,自分の大学合唱団時代の先輩や後輩が複数所属しているところです.かれらからお誘いがあったことと,マタイ受難曲は現在自分たちも取り組んでいる作品ということで,鑑賞に出かけてきました.

 二階席の3列目、真ん中付近に陣取ったんですが,左右を見渡したらそれぞれ最前列に見知った人がいました(笑).時間になり開演です.合唱団が入場してオケが入場,指揮者とソリストが入場… あれっ?エヴァンゲリストとイエスと男性ソロしかいないぞ? と思っていたらステージ背後の座席部分に女性団員のとともに女性ソリスト登場,どうやら第1曲のリピエーノも担当する模様です.

 指揮者の長岡聡季さんの手が振り下ろされて演奏開始,合唱団出だしはちょっと乗り切らない感じでしたが,3曲目のコラールあたりからエンジンがかかり始めました.途中8曲目では私が一推し(笑)のソプラノ,金成佳枝さんが登場 !(^^)!,ドイツから帰国した彼女の歌を聴くのは初めてでしたが,元々素敵な歌声が一段とグレードアップしておりました.

 後日団員の後輩からレセプションの時に指揮者の先生から,「民衆のような合唱」と言われたとのことでしたが,キャラクターコーラスがメインのマタイ受難曲では「民衆のような」は誉め言葉じゃないのと言っておきました.

 来年の自分たちのマタイも,上手くいかせなくてはと思ったのでした.

 

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2019年5月23日 (木)

Now is the Month of Maying

 GWがいつのことだったのか記憶のかなたに消え去り,気が付いたら5月も下旬になっています.

 四季は春夏秋冬に分けられますが,その中でも5月はもっとも春らしい月です.日本の関東地方以西だと3月ごろから徐々に春めいてきて,桃が咲いて桜が咲いて,そしてこの時期に至る感じですが,東北や北海道などは3月はまだまだ冬で,ようやく4月ごろから温かくなり,そして5月に一気に春が来るというイメージです.ヨーロッパなどの高緯度地方も同様で,春といえば5月のイメージがあり,古代ローマ時代から春の訪れを祝うお祭りが5月に行われています(イギリスのMay Dayが有名).

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 そんな5月の華やいだ雰囲気にぴったりの曲が,表題の"Now is the Month of Maying",16世紀英国マドリガルを代表する作曲家Thomas Morleyによる作品です.少人数のアンサンブルで歌うととても楽しい曲で,東京マドリガル会の例会でもこの時期定番のレパートリーとなっています.

動画は有名なキングス・シンガーズによる演奏です.こんな風に歌えたら最高です (^^)v

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2019年5月19日 (日)

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

Img013  毎年余韻を長く引きずるのが特徴のひの新選組まつり,今年も一週間近くが経過したもののいまだ抜けきれておりません(笑).とはいっても現実は確実に自分に迫ってくるので,その辺の折り合いをどうつけていくかというのが問題になります.

 で,現実とはちょっと違うのですが,この金曜日に新国立劇場にオペラ観劇に繰り出していました.演目はW. A. モーツァルトのドン・ジョヴァンニです.俗にダ・ポンテ三部作と呼ばれるモーツァルト後期のイタリア語オペラ3作品の2作目になります.知名度は抜群な作品なんですが,フィガロやコジ・ファン・トゥッテ,あるいは最晩年の魔笛に比べると意外に上演頻度は多くないような気がします.これはどうしてだろうと思ってたんですが,フィガロやコジは基本的にアンサンブルオが多いオペラなので,歌手一人ひとりの技能が飛びぬけていなくてもよいステージとなりうるのに対して,このドン・ジョヴァンニは何と言っても主役であるドン・ジョヴァンニの出来で舞台の質が大きく左右されてしまうからなのかなと思います.

 騎士にして稀代の好色家,ドン・ジョヴァンニが放蕩の限りを尽くして最後は地獄に落ちる話ですが,単純な勧善懲悪モノではないのは,タイトルロールのドン・ジョヴァンが悪人でありながら,非常に魅力的な人物だからです.彼は極めて多面性を持った人物で,悪魔と天使がその中に同居しています.役柄としてはバリトンですが,時には強く,時には甘くというように様々な歌い方が望まれる役です.

Img_1957  今回の公演でそんなドン・ジョヴァンニを歌ったのがイタリア出身の二コラ・ウリヴィエーリさん.プログラムによると得意役がフィガロの結婚のフィガロや,セビリアの理髪師のドン・バジーリオとのことなので,様々な表現ができる歌手のようです.この日も色気のある素晴らしいい声を聞かせてくださいました.オペラの場合,その人物の存在で舞台が決まってしまうような役って,一般には女性役が多いんですが,ドン・ジョヴァンニは数少ないこの手の男性役だなと思いました(ドン・ジョヴァンニと対峙する騎士長役の妻屋さんも身長は欧米人に負けないし,声量もあるので二人の対決は迫力がありました.演出は新国立のレパートリーになっているグリシャ・アサガロフによるもの.チェスの駒が印象深い舞台ですが,今回もあの巨大人形の意味がよくわかりませんでした(ちょくちょく観てる印象なんですが,前回は2014年らしいのでもう5年経ってるのね).そういえば2幕の途中で人の出入りがあってちょっと気になったのですが,どうやら体調を崩したお客さんがいたらしくその対応だったようです.

 終演後は劇場のレストランへ.この日は都内に宿泊予定だったので,久しぶりにがっつりしたコースをいただきました.

Img_1958 Img_1959 (写真左)生パスタ「フェットチーネ」,(同右)ノルウェーサーモンのポワレ
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 (左写真)熟成牛のグリエ,(右同)デザート(ダージリンティーのセミフレッド)

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2019年4月29日 (月)

この週末は

 いよいよ平成もお終いとなったこの週末,世間はGW10連休という人もいるようですが,自分は4月30日,5月1日,5月2日は通常勤務なので,実際の休日は4月の3連休と5月の4連休に分かれる形となります.しかも後半の4連休は半分当直に当たっているので,休みらしい休みは前半の3連休の方となりました.

Img_4835  そんな4月の3連休ですが,27日の日中は合唱団関係の打ち合わせで東京に出ていました.そして28日は小田原でウチのKが登場する発表会,第57回木の実会&KONOMIKAI Part Ⅱ 16thがあったため,その応援に行ってきました.これはウチのKをはじめ医師会合唱団の何人かが師事している合唱&声楽指導者,桑原妙子先生の門下生が日ごろの鍛錬の成果を発表する会です(毎年この時期に行われている).

Img_1883  そして最後の29日は知人が出演するコンサートの鑑賞のために千葉県の鎌ヶ谷へ繰り出しました.演目はブラームスのドイツレクイエムでした.全7楽章からなる大曲なんですが,実はこの曲の第1楽章はヴァイオリンがまったく出てきません.とはいえ2楽章以降は普通に登場するので,別に1楽章のみ袖に引っ込んでいるわけではありません.したがって1楽章中はステージ前方下手側約半分を占めるヴァイオリンの方々が所在なさげに佇んでいる光景を観察するのが好きだったりするのでした (^^)v

Img_1884 Img_1888 この週末は外食にも繰り出しました.生牡蠣もお造りも最高でした.

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2019年4月12日 (金)

歌劇「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」

Img009  この前の日曜日4月7日に,新国立劇場で初日を迎えた歌劇「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」(新演出)公演を鑑賞してきました.

 異なる作品の2本立て公演というと,昔の地方の映画館を思い出しますが,オペラの世界でも1幕物の短い作品の場合,他の作品と組み合わせて上演されることはよくあります.レオンカヴァッロの「道化師」とマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」はその代表で,この2作品の組み合わせはしばしば目にします.一方で,プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」も1幕物で非常に人気の高い演目ですが,こちらはプッチーニが三部作(「外套」,「修道女アンジェリカ」,「ジャンニ・スキッキ」)として作曲したものの3作目にあたります.ですから本来はこの3作セットで上演されるべきものです(少なくともプッチーニはそう考えていた).しかしながら前2者はジャンニ・スキッキほどの人気を得られず,現在ではこの3部作をまとめて上演する機会はめったにありません.その代わりに,このジャンニ・スキッキと他の作品(特に先に挙げた「道化師」「カヴァレリア・ルスティカーナ」どちら)かとのセットという上演パターンが見られるようになっています.

Img_4690  そんな世間一般の空気の中で,今回の公演はツェムリンスキーの「フィレンツェの悲劇」との組み合わせでした.これまであまり例のない組み合わせのように感じましたが,実はちゃんとした理由があるようです.それはこの2作品がどちらも16世紀のフィレンツェを舞台にしていることです(あとは作曲年代もほぼ一緒).16世紀といえばイタリアルネサンスが黄昏を迎える時代です.そんな背景の中で,勧善懲悪といった単純なものではない,また王侯貴族の華やかな世界でもない,きわめて人間臭いドラマが描かれれています.「フィレンツェの悲劇」は悲劇と銘打たれていますが,果たして悲劇と言えるのか疑問ですし,一見喜劇作品に見える「ジャンニ・スキッキ」も,最後主人公が「私は地獄に落ちるでしょう」というように純粋な喜劇とはいいがたい部分もあります.

 そんな独特の雰囲気を持った2作品の演出を担当したのが栗國淳氏,定型的ではないがそれでも奇をてらったわけでもない面白い演出でした(公演はまだ続くのでネタバレはしません).公演内容はもちろん素晴らしかったです.

Img_4693  どうでもいいのですが,幕間にロビーでシャンパンを飲んでいたら,近くにアフロヘアのおじさんがいて,「なんかすごい人だなぁ」と思っていたら実は栗國淳さん本人でした(笑).この日はマチネの公演だったので,終演後は小田原に戻って駅前の銀座ライオンで夕食,久しぶりにローストビーフをいただいたのでした (^^)v

 

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