2023年11月15日 (水)

魔境フランクフルト

401102916_6799872006776773_4428020082702  パリ出張シリーズ最後の話題です。ウィントフックから直行便があるヨーロッパの都市まではドイツのフランクフルトのみです。このためその周辺のヨーロッパ各都市に行く場合はここで乗り換えるのが一般的です(そのほか南アフリカのヨハネスブルクまで行けばいろんな都市に行けるが治安がイマイチなのが欠点)。

 フランクフルトといえば7月にこちらに赴任する際に遅延や欠航で足止めを食らった街として印象に残っているんですが、今回の出張の帰路でまたしても…

 足止めを喰らってしまいました( ̄▽ ̄)

 11月10日夕方パリから無事にフランクフルトに到着し、さあ乗り換えだとターミナルを歩きながらゲートを確認したら、見事にDelayの表示がありました。次の出発時刻は明日の8時30分、完全に7月と同じパターンです。さすがに前回での耐性ができているためさほど動揺はせず、航空会社のカウンターに行ってホテルクーポンをもらってそのままシャトルバスでホテルにゴー、今回は空港近くのホテルでした。こんなこともあろうかと思って1泊分の着替えを手荷物にしていて正解でした。ホテルにチェックイン後は1階のラウンジで夕食、軽くフィッシュアンドチップスとビールにしました。

Img_0552  翌朝はシャトルバスで空港に戻り無事に飛行機に乗ることができました。正直ここから欠航の流れも覚悟していたため、案外被害が少なかったなと感じた次第です。完全に魔境フランクフルトですが、往路じゃなくて本当に良かったです。

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2023年11月14日 (火)

パリの地下鉄事情

398594921_6802292863201354_3088845367046(写真1)パリの地下鉄

 パリ市内はたくさんの地下鉄路線が走っていて、市内の主だった場所にはほぼ地下鉄で行くことができます。その辺は東京も一緒ですが、違うのがパリの地下鉄は料金が均一であることです。行先ごとに料金を気にしないでいいのは便利です。一方でパリの地下鉄は全くと言っていいほどバリアフリーではありません。東京の地下鉄ならどの駅にでもエレベーターやエスカレーターがあり、足腰が弱い人はもちろん車いすでも利用することができます(駅員もサポートする)。しかしパリの地下鉄駅ではエレベーターがあるのは極めて稀、エスカレーターすら稀です。ほとんどが階段のみで車いすで利用するのは不可能です。足腰が弱い人にも厳しいでしょう(スーツケースを持っての移動も難儀です)。日本の駅だとホームに駅員がいて適宜サポートをしてくれますが、パリの地下鉄ホームには基本駅員はいません(というか、駅員ってどこにいるんだというくらい存在感が薄い)。まあこの辺はお国柄としか言いようがないですが、日本の地下鉄ってすごいなと改めて感じたのでした。

Img_0485 Img_0462 (左写真2)パリのポンヌフ駅(日本語だと新橋の意なので新橋駅という感じです)、(右同3)実際のポンヌフ(新橋)

 さて、15年前に来たときは乗車券は紙の切符のみだったパリの地下鉄ですが、今は日本のPASMOのようなカード式の乗車券があります。日本との違いはチャージの仕方、日本だと金額をチャージするのに対して、こちらは乗車券何回分みたいな感じでチャージします。料金が均一だからと思われます。ちなみにパリの地下鉄にも日本と同様回数券や一日券があり、その条件でチャージすることも可能となっています。また切符の購入には現金のほかクレジットカードも可能になっていたのも15年前との違いでした。

Img_2038 Img_2039(左写真4)パリのIC乗車券、(右同5)紙の切符

 駅といえば日本では駅メロが流れ、列車の時刻を表示する電光板もたくさんあります。一方パリの地下鉄駅にはもちろん駅メロはありません。ただ15年前にはなかった列車時刻を表示するものとして、先発電車は〇分後、次発は△分後みたいな表示がなされある程度状況が把握できるようにはなっています。

 何はともあれ、久しぶりの地下鉄ではしゃいでいたビザンチン皇帝でした。

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2023年11月13日 (月)

パリでの食事

398607568_6802465343184106_8264942312985(写真1)行列ができるどさん子

 出張でパリに行ってきたわけですが、今回はそこでの食事の話題です。基本仕事なので朝食は普通のホテルのブッフェです(いわゆるコンチネンタルブレクファストと呼ばれるもの)。お昼も仕出し弁当やスーパーで買ったサンドイッチとかがメインでしたが、最終日フライトが夕方で時間があったためオペラ座付近にあったどさん子ラーメンに寄ってみました。日本でもおなじみのチェーン店ですが、当地でも人気のお店でお昼時には行列ができます。パリのオペラ座界隈には20世紀の頃から日本料理店が多くあり、ラーメン屋もあったのですが当時は客層はほぼ日本人(在留邦人や観光客など)でした。しかし21世紀になって日本食ブームが起こると状況は一変、2008年に行った際は客の大半が非日本人になっていました。そしてこの日の周囲も現地人ばかり、みんなラーメンや餃子を注文していました。私は味噌ラーメンと小餃子、ビールをいただきましたが、メニューにMiso Ramen €16 の記載を見て目が点になりました。味噌ラーメンが16ユーロ(約2500円)だそうです。日本の相場の3倍以上の値段です。いくらなんでもこれは!と思いましたが、それでも行列ができるってことはみんなこれを受け入れているということなんだなと感心しました(そもそもパリはなんでも物価が高い)。そしてラーメンの食べ方ですが、日本では当然ズルズルとすすって食べるわけですが、この日は私の隣に若いパリジェンヌが座っていて、なんと!音を立てずに食べています(麵だけでなく当然汁も)。こうなると私だけ日本式に食べるのは躊躇してしまいます(客層からしても圧倒的少数派だし…)。結局私もフランス式に(笑)食べてしまいました。

398576979_6802465509850756_6369624711008 398608239_6802465356517438_9079713414489(左写真2)味噌ラーメン、(右同3)餃子

 次は夕食の話題です。仕事とはいえ夜には懇親会もありました。フランス料理のお店が会場だったのですが、この日は前菜にスープとエスカルゴ、メインディッシュには魚(タラだった模様)を選択しました。これにワインも付くわけですが、さすが洗練された感じでよかったです。

Img_0527 Img_0528 (左写真4)エスカルゴ、(右同5)メインの魚

 懇親会後解散してホテルまで歩いたのですが、通りかかった凱旋門がきれいで、ついほろ酔い気分で”♩aux Champs-Élysées♩"と歌いながら歩いていました。パリも昔に比べると治安が悪くなったとか言われますが、それでもこうして夜歩けるのはアフリカとは大違いだと感心したのでした(街歩きできるって素晴らしい!)。

Img_0511 (写真6)夜の凱旋門

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2023年11月12日 (日)

パリに行ってきました

 11月第1週は仕事の用事でフランスのパリに行ってきました。メジャーな都市ですが私の訪問は2008年以来15年ぶり通算4回目です。今回は仕事での訪問というわけで遊ぶ時間はほとんどなかったのですが、それでも前後の空き時間などを利用して市内を散策しました。

398570537_6802292869868020_3478205201896(写真1)パッシー駅を出てまもなくのエッフェル塔の光景)

 観光としては過去にじっくり回った経験があるため、今回は地下鉄を利用しての外観観光が中心です。凱旋門、エッフェル塔、シテ島のノートルダム寺院、アンヴァリッド等の外観を見学しました。エッフェル塔といえば凱旋門から地下鉄6号線に乗って南下していくと、ちょうどパッシー駅から線路が地上に出て、その瞬間セーヌ川の対岸に塔がババーンと現れるのは毎度感動する光景です(この光景は基本的に昔から変わらない)。

398572826_6802292996534674_5552926764825 398594921_6802292863201354_3088845367046(左写真2)凱旋門、(右同3)パリの地下鉄

 一方でシテ島のノートルダム大聖堂は2019年に大規模火災で一部が焼失しまっています。岸辺から見ると復元工事が行われていましたが、かつてを知るものとしては、その痛々しい姿を目の当たりにすると胸が痛むのでした。寺院のはす向かいには幕末の医師高松凌雲が学んだ病院"Hotel Dieu"があります。ここは2008年に来たことがありますが、当時とは外観が微妙に変化した印象がありました(エッフェル塔やノートルダム寺院のようなシンボルマークではないから当然か 笑)。

398549365_6802292986534675_2199248245423 Paris65(左写真4)修復中のノートルダム寺院、(右同5)15年前同じ場所でこんなことをしてました(笑).

 最後に立ち寄ったのがセーヌ左岸にあるアンヴァリッド、廃兵院です。ここにはナポレオンの棺や歴代国王の心臓などが保管されていますが、私が地味に注目しているのが入り口付近に並んでいる大砲です。これは主として19世紀にフランスが戦った対外戦争で戦利品として持ち帰ったものです。オスマントルコのものや清国のものに交じって、1864年(元治元年)の下関戦争時に捕獲された長州藩の大砲もあるからです(参考記事)。15年ぶりの再訪ということで楽しみにしてきたんですが… いくら探してもそれらしいものが見当たりません(清国の大砲はちゃんとあったのに…)。どこかにしまわれたのか、あるいは密かに返還されたのか、謎です(その後ネットで調べてみても2008年以降に返還されたという記事は見つけられませんでした。

Img_0541 Img_0539(左写真6)アンヴァリッド、(右同7)たくさんの大砲が並びます

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2023年10月19日 (木)

キリンが来る!

 こちらに来てから運動不足を痛感しています。まあ日本にいた頃からそんなに運動をしていたわけではないのですが、定期的に東京に繰り出した際などはよく歩いていたのですが、当地は基本的に車でdoor to doorの生活なので本当に歩かなくなりました(日本の田舎もそうだというウワサはありますが…)。

 これではいけないということで、先日の日曜日自宅から車で30分ほどの場所にあるハイキングコースのある自然公園に行ってきました。場所は市内西部のダン・ヴィジョアン自然公園、ロッジやレストランも併設したちょっとしたリゾート地です(東京から見れば箱根みたいな感じか)。この日は日帰りなので受付で入場料を払って散策に向かいます。ここのハイキングコースには3キロコースと9キロコースがあって、何も考えずに9キロの方に向かったらスタッフがやってきて、「今日はこれから暑くなるし(出発時大体11時頃)、9キロはマジで大変だから3キロにしろ」と言われたため3キロコースに変更しました。

Img_0397 Img_0381(左写真1)レセプション、(右同2)これがハイキングコース

 道路からハイキングコースに入ります。コースとはいっても枯れた川底がコースになっている感じで歩いて行きます。この日は気温は30℃ほどでしたが乾燥が激しく後で調べたらこの時間帯湿度ほぼ0%でした。これくらい乾燥していると汗をまったくかかず不快感がありません。しかし確実に不感蒸泄があるため、こまめに水分を取らないと悲惨なことになります(一人水1.5Lを用意)。水を飲みながら散策しました。

Img_0394(写真3)古いお墓

 10分ほど歩くとなにやら墓地のようなところに到着、見ると墓石には1870年とか書いてあります。ヨーロッパ人がこの辺に進出してきた頃のお墓のようです。

 そこからさらに歩いて行くと前方に小高いところがあって何やら動くものが… なんだろうと見たらキリン🦒でした! 普段サファリでは車で移動するので何も考えてませんが、徒歩であんな巨大な動物に遭遇するとちょっとドキッとします。まあキリンは嗅覚がよく、こっちが余計なことをしなければ人間の気配を察して去っていくので、いま日本で話題のクマに比べればずっとマシです。

P1010596 P1010608(左写真4)キリンがこっちを見ています、(右同5)バブーンの群れ

 そんなことを思いながら歩いていました(その後遠くにバブーンの姿を見つけたがこっちの方が怖い)。それにしても首都から30分で野生のキリンに会えるとは… ウィントフックってすごいところだなと改めて思いました。

 その後しばらく歩いてダムに到着、これだけ乾燥しているので干からびているんだろうと想像していましたが、一応水がありました。ここで3キロコースはお終い、来た道を引き返したのでした(帰りにフロントで買って飲んだスプライトが美味かったです 笑)。

Img_0392 Img_0387(左写真6)ダム、(右同7)芽をあるとついこうして遊びたくなります

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2023年10月 4日 (水)

エトーシャ国立公園に行ってきました③

 さてエトーシャ国立公園も最終日となりました。この日も6時前に起きて支度し朝食会場へ。メニューは昨日と大差はなく、この日の卵料理はスクランブルエッグにしました。食事後コーヒーを飲みながら周囲を見渡していたら、鳥が隣のテーブルのパンくずを啄んでいました(こんな光景昔セイシェルで見たなぁ)。

Img_0322 Img_0323(左写真1)ロッジのレストラン、(右同2)鳥が来ています

 その後は一旦部屋に戻って荷物だし、そのままチェックアウトとなります(この辺の手続きはすべてドライバーがやってくれる)。2日間お世話になったロッジを後にしこの日は11時ごろまで最後のサファリを楽しみます。過去2日間は主に公園の西側を散策したのですが、この日は東側を回ります。出発してまもなく、シマウマの群れが道路を横断していました。国立公園内は動物優先、やり過ごそうと待っていたら次から次へと現れて、一族郎党大移動かと思いました(笑)。

P1010515 P1010174(左写真3)シマウマの横断、(右同4)エトーシャ塩湖

 その後もキリンやクドゥ、ヌーやダチョウなど比較的大型の動物と遭遇しました。豹やチーターには残念ながら会えませんでしたが、この日はジャッカルの姿を目撃できました。

385068454_6652209064876402_2453535037282(写真5)ジャッカル

 ところでエトーシャ国立公園はエトーシャ塩湖と呼ばれるアフリカ最大の塩原の周辺に広がっています。塩湖といえばウユニ塩湖が世界的に有名ですがああいう真っ白な塩湖ができるのは奇跡に近く、実際の世界の塩湖は大体茶色をしています(アタカマ塩湖など)。ここエトーシャ塩湖もやっぱり茶系の色彩です。

P1010533 P1010537 P1010540 P1010583(左上写真6)キリンのアップ、(右上同7)ヌー、(左下同8)ダチョウ(色の薄いのがメス)、(右下同9)クドゥ

 こうしてサファリを4時間近くサファリ堪能して、いよいよ名残惜しいですが帰る時間になりました。往路は西のアンダーソンゲートから入りましたが、帰りは公園の東の出口、ナムトニゲートから出ます。ここにもロッジがあり休憩がてら停車、近くに博物館があったため覗こうとしたら閉鎖中でした(💦)。

Img_0335 Img_0263(左写真10)ナムトニのロッジ、(右同11)今回お世話になったランクル

 ゲートを出て国道を南東に下っていきます。約1時間ほどでツメブという町に到着、ここを逃すとしばらく町らしい町がないということで、ここのホテルのレストランで昼食となります。ツメブは銅をはじめ金、銀、鉛などたくさんの鉱物が採掘されるツメブ鉱山を擁する鉱業都市として栄えている町です。ここもドイツによって開拓された歴史があるため、ドイツ風の街並みが広がります。この日はホテル周辺にピンクの花が咲いていて、空の青との対比が素晴らしかったです。昼食はスープとパスタを選択(もちろんビールも)、パスタがソフト麵なのは想定内ですがまあまあ美味しかったです。

Img_0338 Img_0339 Img_0343 Img_0344(左上写真12)昼食のレストラン、(右上同13)当然ビール付き!、(左下同14)トマト系スープ、(右下)パスタ

 昼食後はウィントフックに向かってひたすら南下、ツメブを出て約5時間ようやく家に着いたのでした。ウィントフック-エトーシャは約500キロ、ナミビアの高速道路は空いていてまっすぐなので5時間で走破できますが、日本の新幹線ならおそらく2時間ちょっと(東京-盛岡とほぼ一緒)で行ってしまいます。新幹線の偉大さをこんなところで再認識したのでした(新幹線開業前の特急やまびこの時代は盛岡-上野が6時間だった)。

 そんなことを思いながら帰宅したナミビア赴任後最初の休暇でした。

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2023年10月 3日 (火)

エトーシャ国立公園に行ってきました②

 エトーシャ旅行2日目です。この日は6時ちょい前に起きて身支度、そのまま朝食会場に向かいます(昨夜の夕食と同じ場所)。食事の内容は卵料理もあるスタイル,いわゆるアメリカンブレックファストです。この日はオムレツにしていただきました。

Img_0261 385000477_6652208451543130_7989626163025(左写真1)朝の公園内、(右同2)ライオンがいます

 朝食後はさっそくサファリに出かけます。まずは昨日ライオンが寝そべっていた水場へ、彼らがその後どうなったかです。行ってみるとまだいました。ただ朝早くて涼しいということもあるのか起きて動いている姿も見られます(望遠なので写真を撮るのは大変ですが💦)。その後は公園内をあちこち走り動物を探します。この日はダチョウやサイの姿をよく目撃したほか、小型の鳥類も見つけられました。豹が出没する地域があり、もしかしたらいるかもしれないということで走ってみましたが、この日は非番なのか(笑)巡り合えませんでした。

P1010261 P1010299_20231014153001 P1010269_20231014153201 P1010327(左上写真3)キリン、(右上同4)サイ(おそらくクロサイらしい)、(左下同5)シマウマ、(右下同6)ダチョウ

 しばらく走った後は昼食タイム、この日はアンダーソンゲート付近のロッジのレストランです。昨日トイレ休憩で寄った場所ですが、なかなかお洒落なロッジでプールも完備しているなど。次来たら泊まってみたい感じでした。この日はスープとラムチョップを選択、ビールも注文したのは言うまでもありません(この辺がツアーのいいところ)。食事後は昨日も見た水場へ、この日は当初ゾウがおらず、オリックスなどレイヨウ類が水を飲んでいましたが、しばらくしてゾウの軍団が現れると彼らはすごすごと退散していきました(やはり自然の世界は厳しい)。

Img_0270 Img_0271(左写真7)スープ、(右同8)ラムチョップ

Img_0273(写真9)ビールです

 午後も国立公園内の散策が続きます。次第に気温が上がって来る時間帯のため、レイヨウ類も集団で木陰に入って休んでいます。豹やチーターもその辺の木陰に隠れているんじゃないかと必死に目を凝らして探したのですが、残念ながらそれらしい姿は見つけられません。やっぱりオフロードに入れないのは厳しいなと感じました。

P1010428 P1010446(左写真10)ゾウがいないと他の動物が水場にやってきます、(右同11)ゾウが現れるとこの通り(後方にいるのがオリックス)

P1010449 P1010284(左写真12)木陰に集まります、(右同13)さすがにキリンは隠れられません(笑)

 この日は朝早くから走り回ったため、夕方は早めにロッジに戻ります(ドライバーもくたびれているだろうし)。2時間ほど部屋で休むとちょうど日没の時間、この日は夕食前に水場でサンセットを見学します。同じような考えのお客さんで結構賑わっていました。ナミビアに来てからいつも思うんですが、こちらでは日が落ちるのが本当に速いです。なんか地平線のちょい上まではゆっくり来るのに最後の瞬間一気に落ちる感じ、北海道にでもいかないと地平線が見られない日本と違い、ここはいたるところに地平線があります。世界にはいろんなところがあるんだなと改めて感心しました。

Img_0286(写真14)エトーシャ国立公園のサンセット

 サンセット鑑賞の後は夕食の時間、レストランに向かいます。昨夜はアジア系は我々以外誰もいなかったんですが、この日は中国系の団体客が来ていました(大陸なのか台湾なのか香港なのかは不明)。それと関係があるのかはわかりませんが、この日の肉はゲームミートではなくオーソドックスな牛肉でした。この日もワインを注文したのはいうまでもありません。

 夕食後は一旦部屋に戻って休んだ後、再び水場に行ってみることにしました。空を見上げると美しい満月が輝いています。そういえば日本では中秋の名月だったなぁと感慨にふけったのでした。南半球だからと言って見える月に違いはないんですが、日本からだとちょうど逆立ちしてみているイメージなので、海の模様が逆に見えるのが興味深いです。

P1010510 Img_0311(左写真15)ナミビアの満月、(右同16)サイの大群

 さて水場に行ってみると昨日あれだけいたゾウが一匹もいません。その代わりこの日ここを占拠していたのはなんとサイ! 最初は2,3頭でしたが次々に現れて最大7頭もの大群になりました。現在アフリカでもサイは激減していて希少な存在となっていますが(あのオカバンゴにもサイはいない)、こんなに大量に見られたのはラッキーだと感じました。

 さあ明日はいよいよ最終日です。

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2023年10月 2日 (月)

エトーシャ国立公園に行ってきました①

 ウィントフックに引っ越してから約2か月、この間生活の立ち上げがメインだったため、ほとんど市内から出ることがありませんでした。しかし周辺がようやく一段落したということと、夏季休暇を9月中に消化する必要があったことからこの月末に休みを取って、ナミビア北部のエトーシャ国立公園に行ってきました。

 実は我々は2008年に観光でナミビアを訪問したことがあるのですが、日程の関係でエトーシャには寄っていなかったのです。ナミビアを代表するたくさんの動物が見られる場所であり、今回ナミビアに滞在するにあたりぜひ行きたいと願っていた場所です。

 で、行き方ですが、自家用車を入手したこともあり、自力で行くことも不可能ではありません。ただまだ遠乗りには慣れていないことと、サファリ的な場所ではガイドがいた方が圧倒的に楽しめます(我々のみだとゾウやキリン、シマウマなどの大型獣は見つけられても、肉食獣や鳥などは絶望的)。そんなわけでガイド兼運転手付きの個人ツアーを組んでもらい、それに参加することにしました。

 9月28日朝、自宅まで迎えに来た車に乗り込みます。車種はトヨタのランドクルーザー、サファリ系の定番です。車は市内の高速道路に入り北上、すぐに周辺は一面の荒野に変わりその中をまっすぐな道路が続いています。そんな環境を時速100~120キロで快調に走っていきます(この辺の高速道路は基本的に120キロ制限)。約1時間ほどでオカハンジャの街に到着、ここで最初のトイレ休憩です(当地ではトイレ休憩といえば大体ガソリンスタンド)。オカハンジャは北のエトーシャ国立公園などの北部地方へ向かう国道1号線と、西の大西洋岸のスワコプムントに至る2号線が分岐する交通の要衝です。今回我々は1号線を北上します。オカハンジャからしばらくは大きな町はなく120キロでひた走ります。基本的にサバンナが広がっていますが、途中左手には円錐形(コニーデ式)をした2つの山が聳えるポイントがありました。

P1010009 P1010015(左写真1)こんな道をひた走ります.(右同2)2つの円錐山

Img_0173(写真3)ワニが食べられるレストラン

 オカハンジャから2時間ほど走るとオチワロンゴの街に到着、ここで昼食休憩となります。さっそくレストランに向かうのですが、店名がCrocodile Farm、日本語訳するとワニ牧場でしょうか。そう実はここワニの飼育を行いその肉や革製品を販売している店なのです。別料金でワニ牧場も見学できるらしいのですが、今回我々はあくまでも昼食に立ち寄っただけのため見学は無しでした(💦)。とはいえ昼食はしっかりいただこうということで、この日はワニのステーキとワニ肉のスペリアリブを注文しました。ワニ肉は非常に濃厚な割にはあっさりした鶏肉のような感じです。15年前のナミビア旅行の際にも食べましたが、ここのワニの方が美味しいと感じました。

Img_0184 Img_0058_20231014084901(左写真4)ワニのステーキ、(右同5)ワニのスペアリブ

 昼食後は再び北上します。オチワロンゴからは北西に向かうとエトーシャ国立公園西側のアンダーソンゲート、北東に向かうと同じく東側のナムトニゲートに至るのですが、この日の目標は北西のアンダーソンゲートです。再びサバンナの中をひたすら走ります。途中国立公園前の最後のトイレ休憩に寄ったのですが、異様に敷地の広いガソリンスタンドで、大昔に見たウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」を思い出しました(わかる人はわかる 笑)。

Img_0195Img_0060 (左写真6)無駄に広い空間、(右同7)アンダーソンゲート

 そこからさらに20分ほどで国立公園の入口のひとつであるアンダーソンゲートに到着、ここで手続きをしていよいよエトーシャ国立公園に入ります。中に入ると早速レイヨウが歩いているのを目撃、一気に気分が高揚します。さらに20分ほど北上するとオカウクエジョ リゾートという国立公園内では一番立派なリゾートホテルに到着です。ここではトイレ休憩のほかに付近の水場で動物見学です。ここの水場はかなり規模が大きく、この日はたくさんのゾウが水浴びをしていました(一方でゾウに圧倒されて他の草食獣はすみっこで小さくなっているなど大自然の厳しさを感じた)。このリゾートは快適なプールもあるなどいつか泊まってみたいなと思ったのでした。

P1010026_20231014085601 P1010092(左写真8)公園内に入るとさっそくいます、(右同9)水場のゾウ

 トイレ&観察の後はいよいよ公園内の奥地に入っていきます。オカウクエジョまでは舗装されていた道路もここからは未舗装の砂利道になります。エアコンがイマイチなランクルだったため基本窓を開けて走っていましたが、対向車が来ると土煙がひどいためその都度窓を閉める作業が必要になります(笑)。ここからはガイドさんが鳥やいろいろな動物を見つけては停車して観察する感じになります。

P1010134 P1010395(左写真10)キリンの姿が、(右同11)別な水場にて

 ゾウをはじめ、キリン、シマウマ、ダチョウといった定番が次々と目の前に現れました。さらに進んでいき大きな水場に到着、ここでは対岸に数頭のライオンが寝ているのが見えました。今回初の肉食獣です。ガイドの話によるとライオンは大型で無敵なので一か所に留まる傾向があるが、豹やチーターはあまり強くないため留まることがなく、見つけられるかどうかは運次第とのこと、かつてオカバンゴに行ったときはサバンナのオフロードにバンバン入って動物を探しましたが、ここでは基本的にオフロードに入ることは禁止されているらしく、道路付近にいなきゃどうしようもないため難易度が高いことはわかります。

Img_0227 Img_0231(左写真12)こんな感じの部屋、(右同13)クドゥのステーキコーナー

 それでも動物がいないか探しながら公園内を走り、この日宿泊するハラリ・リゾートに到着したのは18時30分でした。ハラリはエトーシャ国立公園のちょうど中心に位置するポイントです。入口であるアンダーソンゲート付近のロッジに比べると素朴な感じです。

 チェックインを済ませ部屋で少し休んだ後は夕食へ。ここのレストランはブッフェスタイルでした。サバンナゆえ肉メインでしたが、チキンともう一つはクドゥのステーキでした(当然こちらを選択)。ワインを別注文したことはいうまでもありません(笑)。食事の後はロッジそばの水場へ。この日は主としてゾウが水を飲みに来ていましたが、その後ろでサイの姿も見られ感動したのでした。

Img_0256 (写真14)夜の水場(奥にサイの姿)

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2023年8月 9日 (水)

ウィントフックの気候

 ナミビアのウィントフックにやってきて10日が経過しました。今後当地での住居を見つけなければならないのですが,いろいろ手続きに時間がかかるためしばらくはホテル住まいになります(キッチン付きのいわゆるウィークリーマンションみたいなやつ).ホテルなので広くはないですが(1LDKといった趣),これまで病院の宿舎生活が長かったのであまり苦には感じません(笑).

 こちらに来てからは主にネットのニュースやNHKプラスなどで日本の情報に接しているのですが,日本は真夏で猛暑日が続いているようです.一方でここウィントフックは南半球南回帰線の近くに位置します.南半球ですから日本とは季節が逆で今は冬ということになります.もっとも南回帰線は南緯23度付近になりますから,北半球の日本でいえば緯度的には小笠原諸島や先島諸島に相当します.かなり温暖なイメージですがさにあらず,ウィントフックは標高1600メートルの高地であることに加えて,沿岸には南極からやって来る強力な寒流(ベンゲラ海流)が流れているために緯度の割にはかなり冷涼な気候です.しかも寒流のために上昇気流が発生しないために大気が安定し基本的に晴れの多い気候になっています.ウィントフックでは「明日の天気は晴れでしょう」と言っておけば9割方当たると言われるゆえんです.

 実際に当地に来て以来毎日が晴天(しかも雲一つない快晴)だったんですが,この日ついに曇り空になりました.雲を見ただけで感慨にふけれるとは… やっぱり日本とはかなり違う環境です.

Img_0012 Img_1969(左写真1)ウィントフックの様子,(右同2)この時期には珍しい曇り空

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2023年8月 3日 (木)

ウィントフックへの道

 縁あってナミビアのウィントフックにやってきたわけですが、実は日本を出発したのは7月26日でした。羽田発午前中のフライトだったため前日の25日は空港のホテルに前泊,日本最後の夜ということでターミナル内にある居酒屋で刺身などの和食を堪能しました.

Dsc_2769(写真1)お豆腐、次回こういったものを食べられるのはいつの日か)

 明けて26日いよいよ出発の朝です.ターミナルの出発ロビーに入ってまずは自宅から発送したスーツケースを受け取ります.今回は長期滞在ということで荷物が非常に多いため一人あたり大型のスーツケースが3個(計6個)になりました。もちろん無料預け分をオーバーしているため追加料金が必要なのは言うまでもありません(泣)。しかし仮に別便で送るとしても果たしていつ着くのかという問題もあるため、極力自分で持っていけるものは持っていく方針となったわけです.大量の荷物をカートに載せてガラガラと押しながらチェックインカウンターへ,今回はルフトハンザ航空のフランクフルト乗り換え便です。カウンターで超過荷物分の料金をクレジットカードで支払って手続きは完了,幸いにも荷物はスルーでウィントフックまで届くとのことで安心しました(これがアメリカ経由便なら一旦アメリカでピックアップしなければならない.これだけ多量の荷物をピックアップして再預けなんて泣いてしまう)。

 そのままセキュリティチェックを抜けて出発ロビーへ.搭乗までは時間があったのでラウンジで朝食(とワイン)をいただきました.そして時間が来たためいよいよ搭乗ゲートへ.いよいよ旅立ちかと思うと感慨深いものがあります.11時45分出発予定でしたが,若干遅れて離陸,我々は機上の人となりました.

 安定飛行になり、ベルト着用サインが消えたタイミングで時計を現地時間に合わせます(これが海外に出る際の私の流儀です).今の時期のフランクフルトは夏時間なので日本とは7時間差,時計の針を7時間戻します.現地は26日早朝ということになります.しばらくして飲み物と食事のサービスが開始,ワインをメインにいただいたのは言うまでもありません(笑).

Img_1939

(写真2)北極上空を飛んでいます

 食事後は一気に睡魔に襲われてしばし爆睡タイム,気が付いたら目の前のモニターは北極上空になっていました(現在の世界情勢から西ヨーロッパ行きの便は北極回りが多い.ただし冷戦時代に比べて飛行機の燃費や性能が著しく向上しているため途中の給油はない).とはいえ14時間のフライトはさすがに長く感じます.

 そうこうしているうちに現地時間の18時頃(すなわち着陸の1時間ちょっと前)から軽い夕食の提供が始まります.もうすぐ着陸ですが,この後も飛行機に乗るだけなのでドイツビールをいただきました.その後機体は高度を下げ始め現地時間の19時過ぎに無事にフランクフルトの空港に到着しました。

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(左写真3)前菜,(右同4)メインはお肉です

 19時とはいえ緯度の高いドイツはこの時間帯はまだまだ明るくお昼のようです.ただ気温はさほどではなく20℃をちょっと超える程度でした(直前にヨーロッパも猛暑と聞いていたのでちょっとビビっていた).飛行機を降りてそのままターミナル内を移動,乗り継ぎの便のゲートを確認します.第1ターミナルのゾーンC出発から21時55分出発ということで掲示板を見ていたら、なんと"Delayed"の文字が… それによると新しい出発時間は明朝8時25分とのこと.これは空港で夜を明かすのか… と思いましたが,さすがにくたびれているのでどこかで休みたいと思い調べたら空港内にトランジットホテルがあることを発見,さっそくネットで予約しました.

Img_1941(写真5)遅延,しかも出発は明日の朝です(泣)

 ホテルは第1ターミナルのゾーンAの近くにあるということでそちらに向かったのですが、トランジットホテルの表記はあるものの入口が判りません.しばらくウロウロしてよくわからなかったのでその辺の係員に聞いたところ,ホテルはセキュリティの内側だという話、そりゃ見つからないわけだと感心しながらセキュリティを通って中へ入ります(ゾーンAは国内線らしく水などの液体物もスルーだった).標識に従って歩いてようやくホテルの入口を発見、チェックインし部屋に入りました(トランジットホテルだけあって設備は最低限しかない).夕食の時間ですが飛行機遅延のショックと疲労で食欲がなく適当にスナックで済ませました.

 明けて現地時間の7月27日です.6時半ごろにトランジットホテルをチェックアウトをして出発のゾーンCに向かいます(ゾーン間には無料のモノレールが走っている).掲示板を見ると確かに我々の乗る便は遅延で8時45分発となっています.ゾーンCのセキュリティ(ここは国際線なので液体物含めPCなどチェックは厳しい)を抜け搭乗ゲートで出発を待ちます.ゲートに三々五々人が集まってきたなぁと思っていたら、いきなりアナウンスが流れて人々がブツブツ言いながら散っていくではないですか! 何があったのかとゲートの係員に聞くと、我々の乗る便は欠航になったこと,代替便については一旦セキュリティの外に出て715番カウンターで聞いてほしいとのことでした.あ~あと思ったものの,ここにいても仕方ないので来た道を引き返しセキュリティの外へ,そのまま進んで入国審査場を経由して(ドイツに入国)ターミナルの表玄関にまで出てしまいました.さっそく715番カウンターに向かったら長蛇の列,順番が来てカウンターで欠航の話をしたら,まだ航空会社のオフィスが開いていないので代替便は決まらないこと,10時半以降に改めて来て欲しいこと,ホテルとタクシーのクーポンを貰えることを告げられました.時計を見たらまだ8時,たしかに航空会社はまだ開いてない時間です.幸い近くにメインのクレカで使えるラウンジがあったのでそちらに移動,朝食と休憩の時間としました(フランクフルトのこの辺は椅子のあるカフェもないのでこれは助かった).

 10時半過ぎになったために再度カウンターへ,今回も案の定長蛇の列,焦っても仕方ないのでそのまま列に並びます.しばらく並んでいたら係員が「ウィントフック便の乗客はいるか?」と聞いています.さっそく手を挙げたところ,専用のカウンタ-に案内されました.そこでのやり取りでは、本日の振替便はすでに満席であるため、明日になること.今日は会社が用意したホテルに滞在して欲しいこと.代替便については電話あるいはメールで伝える旨を言われました.また飛行機預け荷物についてはこのまま空港に留め置くため特に手続きはいらないとのことでした。とりあえず先の展開が見えたことにホッとし,空港外のタクシー乗り場から指定されたホテルに向かいました.

 指定のホテルに到着しましたが、まだ部屋の準備ができていないとのこと(まあまだお昼の12時過ぎだし).遅延・欠航のトラブルでくたびれていたため観光に出ようなどというガッツはなく,ロビーの一画にあるバーでワインを飲みながら待つことに.2杯くらい空けたところで部屋の準備ができたらしく,そのままチェックインして部屋に入りました.このタイミングで航空会社からメールが入り,明日は21時45分発の便に決定した旨が伝えられました.ホッとした我々です.さて昨夜のトランジットホテルとは違ってこちらは普通のホテル、ミニバーこそないものの広々としています.我々はと言えばこれまでの疲れと時差ボケ(ドイツ時間午後2時ということは日本時間は夜9時)からの睡魔であっという間に眠ってしまいました.

 次に目が覚めたらもう夜の8時過ぎ,ただ高緯度の夏時間のドイツゆえ、外はまだまだ明るいままでした.さすがにお腹がすいてきた(この日は朝に空港ラウンジで軽食を取ったきり)ためレストランに向かいます.航空会社のクーポンには夕食も含まれていたため,普通のビュッフェを選択,ただもう遅い時間だったせいかメニューは数種類のみ💦,それでもないよりはマシだと自分に言い聞かせながら食べました(なお飲み物は別料金だったがワインを注文した).食事後は部屋に戻って寝ようとしたのですが,さっきまで寝ていたこともあって眠れません.仕方ないのでフロントでビールを買ってしばしの晩酌タイムとなったのでした(さすがドイツだけにビールは充実).

 そうこうしているうちに眠りにつき、明けて7月28日になりました.飛行機の出発は夜なのであわてる必要はまったくありません。チェックアウトの12時までまったりと過ごしてフロントで読んでもらったタクシーに乗って空港を目指します.

 空港に着いたらまずはカウンターでチェックインの手続き,搭乗券を受け取ります.もっとも出発までは9時間近くあるのでラウンジでまったりすることにします.ラウンジはセキュリティ外の昨日も行ったラウンジのほかに,セキュリティ内部にもあります.ラウンジによっては利用時間制限があったりするので、まずは外のラウンジである程度時間を潰し,その後セキュリティ内に入って残りの時間をつぶすというパターンで行くことにしました.

Img_1945(写真6) 超有名人の蝋人形と一緒に余裕を見せます

 外のラウンジは昨日も行った場所なので勝手知ったる感じです.ここでは朝昼兼用のブランチをいただきながらさっそくワインも飲みました(それにしても7月26日の出発以来どれだけ飲んでいるんだ 笑).ただここのラウンジは利用時間が3時間までと決まっているため,15時30分頃に出ることにしました.そしてその後は出国審査を経て出発エリアに入り,飛行機が出発するゾーンCに向かいます.途中超有名人の蝋人形を見つけたため記念写真を撮りました.そしてセキュリティを抜けて出発ロビーに入ります.ゾーンCは利用客が少ないらしくこの日も閑散としていました.まずは付近の免税店でお酒を買い求めます.これは現地到着後に緊急に飲みたくなった用です.見渡したらなんと!スーパーニッカがあるじゃないですが,早速購入したのはいうまでもありません.その後搭乗ゲートを見るとたしかに我々の乗る便の表記はあります。それを確認して近くのラウンジへ.ここは特に利用時間制限はないらしくゆっくりと過ごします(軽食に加え、ワインも 笑).まったりしすぎて途中眠り込んだりしましたが,19時ごろに目を覚まします.メールをチェックしたら嫌な情報が,我々の乗る便がまたしても遅延するらしいのです.慌てて電光板を見に行ったら、見事に"Delayed"の文字が… 次の出発時刻は明日朝8時45分とのこと.

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(写真7)一昨日と全く一緒の状況、まさにビューティフル・ドリーマー

 なんかデジャヴ―というかうる星やつら~ビューティフル・ドリーマー~を想像してしまいました.というかここまでくると,我々の渡航を希望しない闇の勢力の陰謀ではないかとすら思えてきます.とはいえ遅延になったことには変わりはなく,これからどうするか考えなければなりません.幸い一昨日利用したトランジットホテルに空室があったため,急遽そこを予約し向かいました(一昨日行ったばかりなのでこの辺はスムーズだった).

 チェックインを済ませ部屋に入ります.それにしてもまたしても遅延とは,これで明日の朝やっぱり欠航という流れが見えるだけに悲しいものがあります.とはいえ今更引き返すわけにも行きませんから,ここは前に進むしかないと決意を新たにしたのでした.部屋でシャワーを浴びて,さきほど免税店で購入したスーパーニッカを飲むことにします(遅延で一旦セキュリティの外に出てしまったため、明日チェックの際このウィスキーは廃棄になってしまう(泣)).ホテルで一晩明かして、翌朝29日7時ごろにチェックアウト,一昨日と同じようにモノレールでゾーンCに向かいます.セキュリティを抜け搭乗ゲートに入り周囲を見渡します.乗客は三々五々集まっており,特に変わった様子は見られません.外を見るとボーディングブリッジの向こうに飛行機が停まっています.これが我々の乗る飛行機なんだろうかと少し安心感がわくのでした.

Dsc_2773(写真8)これから乗る飛行機

 やがて搭乗開始となり人々が乗り込みます.どうやらこんどこそ出発できそうな様子です。我々も促されるままに機内へ.着席すると離陸の準備となります。本当に飛ぶのかと不安になりますが、やがて機体は動き出し無事に飛び立ったのでした.

 安定飛行になって時計を合わせるのですが,この時期のナミビアとドイツの間に時差はないので時計を変更する必要はないのでした.しばらくすると機内食の準備がなされます.この日は朝食ということもあり,ドイツ名物のハムを選択しました(ワインも注文したのは言うまでもありません 笑).時差の無い昼行便ということもあり、無理に眠る必要はないのですが、食事とワインの後はどうしても眠くなります.しばしまどろんでいるうちに周囲の景色は砂漠になっています.

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(左写真9)サハラ砂漠です,(右同10)ハムメインの朝食

 おお!アフリカ大陸だ,と感慨にふける瞬間です.しばらくサハラを南下するコースを走り周辺に”トンブクトゥ”の表記が見えます.こここそ現在私が行ってみたい土地ナンバー1の聖地です.全土が退避勧告で現状訪問は困難ですが,いつの日か行けたらと願っています.

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(写真11)黄金の都トンブクトゥ付近を飛ぶ

 そんな感慨を抱いているうちに飛行機はアフリカ大陸を南下,アンゴラを過ぎていよいよ目的地であるナミビアのウィントフックに接近,まもなく着陸しました.c滑走路から駐機場に移動,ここではボーデイングブリッジではなく,タラップを降りてターミナルに向かうスタイルでした.音に出た第1声は,「寒い!」,事前にナミビアの冬は寒いと聞いていましたが,本当だと実感しました.到着後荷物の受け取りと進みます.羽田を出たのがほぼ4日前,果たして無事に荷物が届いているのかと非常に不安になりましたが,幸いロストバゲージになることもなく,すべて受け取ることができました.スーツケース6個を抱えて税関を抜けるとそこは到着ロビー,遅延・欠航・また遅延だったにもかかわらず,ちゃんと係の人が迎えに来ていました(感激).そのまま迎えの車に荷物を積み込み,当面滞在するホテルに移動しました.

 現地時間7月29日22時,日本を出てから約90時間,長かったなぁ~と感慨に浸りながらナミビアでの最初の眠りについたのでした.

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