2025年6月23日 (月)

エトーシャ旅行③

 明けて2泊3日のエトーシャ旅行最終日になりました。まずは朝食、せっかく温かい卵料理を作ってくれるのですから、この日もオムレツメインの朝食になりました。この日の日程は基本的に家に帰るというものですが、来た道を引き返すのは芸がありません。引き続き公園内を散策しながら、帰路は往路とは違ったゲートからでることにしました。

Img_6250_20250831152501(写真1)最終日の朝食

 チェックアウトを済ませて公園内を東に進みます。周囲を見渡しながら走っていくと、途中シマウマの群れに遭遇しました。そこからさらに東に進むと2023年の秋に宿泊したHalali Resortに至ります。せっかくなので、ここでトイレ休憩を済ませさらに東に進みます。しばらく走ると前方に大型バスや複数の車が止まっているのが見えます。注意してみるとみんな一転の方向を凝視している様子、何かがいるようです。自分もそこに停車し人々の視線の方に目をやりました。そちらの方向には2羽のダチョウの姿がありましたが、ダチョウごとき(笑)にみんなこれだけ関心を寄せるはずがありません。その方向をさらに凝視すると…

 なんか、獣がいます! どうやらチーターのようでした。茂みに潜んでいる様子ですが、おそらくはダチョウの手前にいるレイヨウを狙っているのかと思いました。その後さらに東へ進み途中キリンを目撃しながら、国立公園の東の出入り口であるNamutoni Gateから退出したのでした。

Img_6258_20250831151901 P1010293_20250831151901 P1010297 P1010285(左上写真2)シマウマ、(右上同3)レイヨウの仲間、(左下同4)キリン、(右下同5)ダチョウの右下の茂みにチーターがいます 

 ここから先は舗装された快適な道です。近くの町で給油を行い、一路B1号線を南下、1時間ちょっとでツメブの町に到着します。ちょうどお昼時ということで、2年前のエトーシャ旅行の際に寄ったホテルのレストランで昼食にしました(前回はドライバー付きだったためアルコールありでしたが、今回は自ら運転なのでアルコールなしです(笑)。メニューも2年前とさほど変わりがなかった印象でした。

Img_6259 Img_6260(左写真6)メニュー、(右同7)昼食のパスタ

 その後はひたすら家路を目指します。日没前に家に着くを目標にしていましたが、なんとかギリギリ達成できました。こちらに来てから2度目のエトーシャ旅行でした。

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2025年6月22日 (日)

エトーシャ旅行②

 一夜明け5月25日になりました。朝起きて身支度を整えるとまずは朝食です。Okakuejo Resortの朝食はパン、ハム、チーズといった定番ものに加えて、温かい卵料理も作ってくれるのが魅力です。この日はオムレツを頂きました(自分の年齢だとオムレツがあれば、あとはほぼ飲み物だけで十分)。

Img_6182  朝食後はこのロッジのランドマーク的な建造物である塔に登ってみることにします。ヨーロッパなどによくあるタイプの内部の螺旋階段で登っていくタイプの塔です。それほど高さがあるわけでもないのですが、日頃の運動不足のせいか、結構堪えました(笑)。屋上からは周囲360度がよく見渡せます。どの方向を見ても地平線が広がっています。日本では地平線なんて北海道の根釧原野でかろうじて観られる存在ですが、ここでは至る所が地平線なのが素敵です。

Img_6185  その後午前中は自力で国立公園内を回ってみることにします。昨夜ツアーで走ったコースをメインに回ってみました。プロの目がないので小さい生き物やはるか遠方の動物など発見できるはずもありませんが、それでもスプリングボックやシマウマの姿が見られました。

Img_6197 Img_6200  その後は昼食タイム、この日は午後からガイド付きドライブに参加するためもう運転の予定はなく、さっそくビールを頂きます。食事の内容は前菜がスープ、メインがお肉、デザートにアイスクリームというパターンになりました。食事後はしばし周囲を散策したりプールに寄ったりして過ごします。そして午後3時にゲームドライブが始まります。

 日中のドライブということで、いろんな動物が見られるのではないかと期待して出発します。出発早々、ジリスがたくさんいるエリアがありました。ジリスといえば以前ナミブ砂漠のあるソッサスフレイに向かう途中のソリテアという集落でジリスの群れに遭遇しましたが、あそこのジリスはかなり人慣れしている印象でしたが、こちらはより野生感のある感じでした。その後もスプリングボックの群れやオリックス、ヌーといった定番の草食獣に加えてシマウマ、キリン、さらにはサイやゾウの姿も拝むことができました。また肉食獣では遠方ではあったものの、ライオンとジャッカルを見つけられたのは良かったです。そのほかいろんな鳥も見られました。

P1010003 P1010090 P1010077 P1010225 P1010135 P1010111 Img_6223  P1010037 P1010220 P1010238(1段目左)ジリス、(同右)スプリングボック、(2段目左)ヌー、(同右)オリックス、(3段目左)サイ、(同右)キリン、(4段目左)ゾウ、(同右)シマウマ、(5段目左)ライオン、(同右)ジャッカル

 充実のドライブから戻るともう夕食の時間です。昨日はナイトツアーに参加するため駆け足だったのですが、この日はゆったりとワインを飲みながら過ごしたのでした(メインはこの日も肉 笑)。夕食後昨夜とは違ったルートで部屋に戻ろうとしたら道に迷い、キャンプ場の方に入ってしまいました。仕方ないのでもと来た道を戻ろうとしていたら偶然係員が通りかかったのでそのまま連れて行ってもらえました。

Img_6238 Img_6248_20250831134501(左)夕食のワイン、(右)水場のゾウ

 部屋に戻った後、せっかく近くにあるのだからと水場に寄ってみたら、なんと!ゾウが来ていました。やっぱり夜になると水が欲しくなるようです。

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2025年6月20日 (金)

エトーシャ旅行①

 日本では4月末から5月上旬にかけて大型連休があり、GWと呼ばれます。実はナミビアも5月は連休の季節で、月初と月末の2回連休があります。月初は5月1日のメーデーと5月4日のCassinga Day(1978年に当時アンゴラのCassinga村にあった南西アフリカ人民機構の難民キャンプが南アフリカ軍の攻撃を受け多数の難民が殺害された事件を偲ぶ日)を中心に土日の休みを併せた連休です。この連休を使って我が家では昨年はリューデリッツへ、今年はエプパの滝に旅行に出かけました。一方の月末の連休ですが、こちらは5月25日のアフリカの日、5月28日のジェノサイド追悼の日と土日を含む連休となります。こちらは今年から制定されたジェノサイド追悼の日が加わったことではっきりした連休となり、さらに今年は5月29日が昇天祭の祝日だったためにより大型の連休となったものです。せっかくだから出かけようと言うことで、今回はエトーシャ国立公園に繰り出すことにしました。ここに行くのは2023年秋以来2回目です。前回はドライバー付きのツアー参加だったんですが、今回は自力で行くことにしました。

P1010015_20250831115401(写真1)オチワロンゴ手前にある2つの山

 5月24日朝に自宅を出発、一路北を目指します。この道は5月初旬にエプパの滝に行った際も通っているコースです。オカハンジャを過ぎてしばらく行くと2つの円錐形の山が並ぶ光景が見られます。その先のオチワロンゴにて休憩&給油をします(ここまでで約250キロ)。この町はガソリンスタンドがたくさんあって迷うのですが、大抵は何も考えずに適当に入ります(笑)。オチワロンゴは交通の要衝で、北西のオウチョ方面、北東のツメブ方面、南西のオマルル方面に分岐していますが、この日は北西のオウチョ方面へ進路を取りました。2時間弱でエトーシャ国立公園に入るゲートのひとつであるアンダーソンゲートに到着となりますが、その直前にあるガソリンスタンドで燃料を満タンにします(この先の公園内でガソリンが入れられるか不明なため)。その後ゲートへ、ここでは滞在時間(日帰りか宿泊か)を申告して登録票をもらいます(日帰りの場合はここで入場料を払うが、宿泊の場合は宿泊先で払う)。ゲートを抜けるともう国立公園内ということで、ここから先は何が出てきても不思議ではありません(笑)。とはいえ世の中そんなにうまくいくはずもなく、これといった動物もいないまま本日の宿泊先であるオカクエジョロッジに到着しました。

 レセプション前に車を止め、まずは受付です。先ほどの登録票を提出して公園の入場料を支払い、領収印をもらいました(これは最後に退出するまで大事に取っておく)。その後部屋のキーを受け取り車を部屋の近くに回します。今回の部屋はなんと!水場のすぐそばです。昨年9月に来た際はゾウがたくさんいたんですが、この日はまだ姿は見かけませんでした。

Img_6167_20250831115501 Img_6168(左写真2)Okakuejoの象徴的な塔、(右同3)夕食のポルトガル風ステーキ

 さて、今回2泊3日の滞在となるわけですが、どのように過ごすのかが重要です。エトーシャ国立公園は未舗装とはいえ、それなりに道路が整備されているため自力での観光も可能ですが、動物を見つけるにはやはりプロのドライバーがいた方がいいだろうと考え、初日の夜のナイトツアー、2日目のお昼のゲームドライブに参加することにしました(本当は初日の夕方のゲームドライブを狙っていたんですがすでに満員でした 涙)。というわけでしばらく周囲を散策、その後早めに夕食にします(ツアーの出発時間があるため)。この日のメインはポルトガル風ステーキにしました。ワインも注文したのは言うまでもありませんが、この後があるためボトルではなくグラスにしました。

 そしてナイトツアーの始まりです。主に夜動き回る動物を探すツアーです。夜間に動物を刺激しないため赤いライトを照らしながら進みます。この日はフクロウやゾウなどの姿を見ることができました(去年はあれだけたくさんいたゾウが貴重な印象で、これも季節性のためかと感じました)。

Fukuro Img_6178(左写真4)フクロウ、(右同5)ゾウ

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2025年6月 4日 (水)

飛鳥Ⅱ

 ちょっと前の話題になります。

Img_4995(写真1)クルーズ船飛鳥Ⅱ

 日本郵船が所有しているクルーズ船飛鳥Ⅱが今年の4月にナミビアのウォルビスベイ港に初入港したのですが、その際に縁あって船内見学をさせていただく機会を得ました。

 飛鳥Ⅱといえば日本を代表する豪華客船です。様々なクルーズが行われていますが、この世界一周クルーズは最も安価な客室でも5~600万円はするというからたいしたものです。個人的には船そのものよりも、どんな人たちが乗船しているのかに興味があったのですが、残念ながら(?)ほとんどの乗客は観光のために上陸しており、船内はガランとしていました。

Img_4959 Img_4942 Img_4985_20250610213601 Img_4964(左上写真2)甲板のプール、(右上同3)和室、(左下同4)講演会場、(右下同5)フロント

 係員に案内されて各施設を見学、映画館やステージ、カジノ(のようなもの。イメージは景品交換所のないパチンコ店? 飛鳥Ⅱは日本船籍のため日本の法律が適応され、いわゆるカジノは営業できない)、ジムのほか、将棋や囲碁ができる和室や大浴場まであるのが日本の船という感じでした(大浴場は利用者がいたため見学できず 笑)。

Img_4966_20250610213601 Img_4993(左写真6)ここはお寿司屋さん、(右同7)この日のランチ

 最後は船内食堂で昼食をいただきます。日替わりの定食形式になっているのか、この日は氷見うどんをメインとした食事でした(みんな上陸しているせいか、人は少なかった)。

 ともあれ、貴重な経験をさせていただきました。ちなみに今年新型船飛鳥Ⅲが就航するため、飛鳥Ⅱによる世界一周はこれが最後になるのだそうです(飛鳥Ⅱも退役はせず、近郊クルーズ専門になる模様)。

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2025年5月23日 (金)

ニューオリンズ

 というわけで今回国際旅行医学会の会場となったニューオリンズの紹介です。目的が学会ではありますが、せっかく来たのですから街も見て歩きたいと思うのは人情です。

Img_6093_20250603212201 Img_6101(左写真1)ミシシッピ川のクルーズ船、(右同2)フランス風の建物

 ニューオリンズはアメリカ南部ルイジアナ州最大の都市です。地名の由来が新しいオルレアン(ルイ15世の摂政)であり、ここはフランスによって建設された街です。ナポレオン時代の19世紀初めにアメリカ合衆国に売却され、以後はアメリカの一都市として現在に至っています。その中心部がフレンチクォーター地区と呼ばれ、フランス風の建物が建ち並び、多くの観光客で賑わっています。ジャズの町としても知られ、有名なトランペット奏者であるルイ・アームストロングもこの町の出身です。ミシシッピー川の河岸桟橋にはトムソーヤーの冒険などでおなじみの外輪船が停泊しています。これは日中と夕方の1日2回クルーズ船として川を航行し、船内ではジャズ演奏もされる有名な船です。最終前夜に乗ってみたいなとチケット売り場に行きましたが、残念ながら完売でした(ガイドブックには当日での大丈夫みたいなことが書いてありましたが、乗るなら早めのチケット入手が望ましいようです)。

Img_5359_20250603212601 Img_5357(左写真3)ジャクソン・スクエアの大聖堂、(右同4)ジャクソン第7代大統領の像

Img_5332(写真5)大聖堂の内部

 そんな船着き場の近くにあるのがジャクソン・スクエアと呼ばれる広場です。ここの中心にはアメリカ第7代大統領アンドリュー・ジャクソンの銅像が建っており(1815年の米英戦争のニューオリンズの戦いで勝利に導いた将軍として)、その西側にはセントルイス大聖堂や司祭館といった街のランドマークが建っています。このジャクソン・スクエア周辺には馬車がたくさん停まっておりフレンチクォーターを散策できます(日本で言えば浅草の人力車みたいなイメージ)。フレンチクォーター地区は一般的なアメリカの都市と同様に碁盤の目に整備されていますが、道幅が狭く車道は基本的に一方通行です。さらにメインストリートであるバーボン通り、ロイヤル通りは夜は自動車通行止め(いわゆるホコ天)になります。

Pxl_20250515_013741589mp Pxl_20250515_014437154mp(左写真6)夜のバーボン通り、(右同7)カナル通り

 そんなニューオリンズの町でしばしば目にするのが、妖怪というか、おどろおどろしい造形の人形です。実はこれはカリブ海地方で盛んになったブードゥー教という土着宗教のものです。元々のブードゥーは西アフリカからカリブ海地方に奴隷として連れてこられた黒人の間で、彼らの土着宗教にキリスト教など他宗教の要素を取り込まれて発展した信仰でした。カリブ海のハイチなどではは呪術的な色彩が強いものでしたが、アメリカに流入するとエンタメ化し、特にこのニューオリンズはエンタメ化したブードゥーが盛んになっています。市内にはブードゥー博物館もあるほか、それにちなんだお土産も多数売られています。

Img_5886 Img_5315(写真8,9)ブードゥー関連のアイテム

 そんなニューオリンズが一番盛り上がるのが夜です。前述のようにメインストリートであるバーボン通り、ロイヤル通りはホコ天化し、道にはストリートミュージシャンが登場するほか、ジャズ演奏が催される店が建ち並んでいます。一般にアメリカは飲酒に対する制限が厳しいのですが、ニューオリンズはビールを飲みながらの町歩きが許されている全米でも希有な土地です。警察官も巡回していて、この地域だけは夜でも安心して歩けるのでした。

Img_6110_20250603214201 Pxl_20250513_222225135mp(左写真10)観光場所のお馬さん、(右同11)懇親会の会場

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2025年5月22日 (木)

第19回国際旅行医学会②

Img_5276(写真1)学会の受付

 前の晩は早く寝たんですが、時差ぼけもあるため夜中に目が覚めてしまいました。ただ頑張って寝直して結局起きたのは朝6時です。身支度をして会場である向かいのヒルトンホテルに入ります。受付で登録時のメールのコピーを出すと係員がネームプレートを印刷してくれました。このプレートを首にかけると、会場内どこでも自由に歩き回れます。会場を見渡すと国際色豊かなのですが、旅行医学という特性上、自国民を海外旅行に送り出している国の人が多い印象です。地元アメリカやカナダ、オーストラリア、英国といった英語圏、フランス、ドイツ、そしてアジアでは日本のほかタイの方が多い印象を受けました。

Img_6018_20250602200601 Img_6125_20250602203301(写真2,3)会場の様子

 会場は巨大なメイン会場と4つの中会議室で開催されます。こうした学会では良くあることですが、同時進行で複数のシンポジウムやワークショップが開催されます。興味があるテーマが同時間帯に重なると悩むんですが、なるべく日本では聴けないようなシンポジウムを中心に選択しました。狂犬病や黄熱といった感染症はもちろんとても重要なのですが、こうした話題は日本の学会でも取り上げられます。今回国際学会だなぁと感じたのは以下のテーマでした。

① Wander Woman(彷徨う女性): 女性旅行者特有の問題について、尿路感染症や性感染症、妊娠など。

② Human Trafficking(人身売買): 特に途上国における子供や女性の誘拐、人身売買の話題。

③ Dark Tourism(ダークツーリズム): 歴史的に負の事件が起こった場所等を巡る観光について。

④ Street Food(ストリートフード): 観光地における屋台などでの飲食のリスクについて。

 もちろんこれらのシンポジウムには優先的に参加したことはいうまでもありません。そのほか会場であるニューオリンズの過去の感染症との戦いや旅行者下痢症、住血吸虫などの寄生虫症の話題も印象深かったです。

Img_5574 Img_5628(左写真4)おやつセミナーのカウンター、(右同5)とある朝のモーニング

 そして学会と言えば、ランチョンセミナーも欠かせません。協賛企業が軽食を提供して行われるセミナーです。日本だと幕の内弁当とお茶が定番ですが、こちらではサンドイッチ(のようなもの)とコーヒー、紅茶でした(どの日もメニューに大差がないので全日は食べませんでした 笑)。

 そのほかポスターセッションは時々意外なものが見つかるので個人的には注目しているところです。ただ数が多いのと、英文であることから写真を撮ってこれから解析するところです。

Img_6092 Img_5279(左写真6)ポスターセッション、(右同7)協賛企業のフロアー

 そして最終日、最後のセッションは旅行をテーマにした物語について、今回は2つの作品を取り上げ、著者によるプレゼンが行われました。会場では著書の販売もあり、流れで自分も購入しました。その後の閉会式では、次回2年後の2027年に会場となるタイの紹介が行われました。うーん、また参加できるといいなと思ったのでした。

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2025年5月21日 (水)

第19回国際旅行医学会①

 専門は神経内科ですが、旅行医学にも関心が深い私です。旅行医学とは主として海外旅行者を対象とした健康問題の予防や治療を扱う医学で、病院や大学などで分類されるいわゆる臓器別医学とは異なる横断的な医学になります。元来旅行好きな私にとっては、まさに自分のためにあるような分野です。こうした学問を扱う学会として日本には日本旅行医学会日本渡航医学会があり、私は両方とも参加しています。ちなみにこの両学会の違いですが、後者は医師や薬剤師、看護師といった医療職中心に、感染症やワクチンなどの話題を主として扱う傾向が高いのに対して、前者は医療職のみならず旅行会社の添乗員やジャーナリストなど医療関係者以外にも門戸を開いており、扱う話題も「渋滞学」や「化粧水」などより幅広い感じです。

Img_5252(写真1)夕陽のウィントフック空港

 そんな旅行医学の国際版といえるのが、国際旅行医学会(the International Society of Travel Medicine: ISTM)で2年に1回学術大会が開催されます。いつか参加できたらいいなと漠然と思っていたんですが、今回ひょんなことから参加する機会を得ました。会場はアメリカ南部、ミシシッピー川下流にあるニューオリンズです。日本から行っても十分遠い場所(直行便がなく、最低1回の乗り継ぎが必要)ですが、アフリカ南部地域からだとさらに遠く感じるところです。経路はいくつかありますが、今回は一旦ドイツのフランクフルトに出て、そこからアメリカのヒューストンに入り、そこで乗り換えてニューオリンズに至る経路になりました。約28時間の行程です。ウィントフックーフランクフルトは日本に戻る際にもよく使う路線なので勝手はわかります。フランクフルトでの乗り継ぎ時間は4時間です。立ち寄ったラウンジにはヨーロッパ版(?)の日清カップヌードルがあり美味しくいただきました(味噌ベジタブルという名前、おそらくベジタリアン向けでしょう)。ここからは人生初の大西洋を横断するルートです。座席のモニターにモントリオール、ボストン、ニューヨークといった地名が登場するとテンションが上がりました。約11時間のフライトでヒューストンに到着です。

Img_5258 Img_5264(左写真2)ヨーロッパのカップヌードル、(右同3)北米北東部

 チケットを見るとここでの乗り継ぎ時間は1時間半、アメリカの入国空港としてはかなりタイトな時間です。アメリカに入る場合は最初の空港で入国審査を受け、荷物を引き取って税関を抜ける必要があるからです(出発地の空港で最終目的地までのタグが付いていても一旦引き出さなければならない)。で、最大の律速段階が入国審査です。コロナ前にトランジットでアメリカを経由していた頃は、導線が”アメリカ市民”、”ESTA”、”その他外国人”の3種で、ESTA対応国民は専用の機械で指紋認証、顔写真撮影を行いそこでクリアできれば極めてシンプルな窓口を通過できたんですが、今回のヒューストンにはそのような機械はなく、結局”外国人”の列に向かいます。一般に厳しいとされるアメリカの入国審査ですが、善良な日本人はそれほど時間はかかりません。一方で南米系や一部中東系に対しては厳しく時間がかかります。したがって自分の前にそうした人たちがいると、ものすごい待ち時間がかかってしまうので、その辺の見極めが重要です(なんならESTA国民10人の方が非ESTA国民2人よりも早いなんてことも)。とはいえ係員に強制的に「そこの列に行け」と言われてしまうこともあって難しいところです。幸い私の列には難しい人物はおらず、サクサクと手続きは完了、目の前のエスカレーターを降りてターンテーブルに向かいます。

 入国審査に時間がかかったときなどは、すでに自分の荷物が出ていて脇に寄せられていた… なんてこともありますが、今回はスムーズに抜けられたせいか、まだ出てきていませんでした。約10分ほどで荷物が出てきました。取り出して税関へ、幸い何も言われず通過できました(運が悪いと中を開けてチェックされる)。税関の先は到着ロビー方面と乗り換え口方面の二股に分かれています。ここは乗り継ぎ方面に進んで、荷物の再預けを行います(ここで間違って到着ロビーに行ってしまうと振り出しに戻る悲劇となる…)。その後はセキュリティチェックを経て出発ロビーに出ました。到着からここまで40分程度、今回はかなりうまくいったと思います。

 乗り継ぎ便は10分ほど遅れて出発、ヒューストンとニューオリンズの距離は550キロほどなので飛行機だと1時間半くらい、それこそ飲み物が出たなぁと思う頃には到着でした。ここはもう国内線扱いなので面倒な手続きもなく到着ロビーに出ます。ニューオリンズのルイ・アームストロング空港はこじんまりとした空港です(日本で言えば仙台空港クラスか?)。ここからはタクシーで市内のホテルに向かいます(ニューオリンズ空港-ダウンタウンは35ドルの定額制)。今回の学会場はミシシッピー川岸のヒルトンホテル、宿泊もそこにできたら楽だったんですが、さすがにお高いため、その向かいのホテルに宿泊しました。

Img_5273 Img_5272(左写真4)ニューオリンズ、(右同5)今回宿泊のホテル

 着いたのは夕方、移動の疲れと時差ぼけもあってけだるい気分です。この日は外には出ずホテル内のレストランで夕食にしました。

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2025年5月17日 (土)

エプパ旅行記⑤

 どうにかたどり着いたロッジ、予約した際はカマンジャブに近い平凡なロッジを想定していたのですが、思いがけない奥地の雰囲気抜群の場所でした。携帯電話はもちろん圏外、WiFiもメイン棟のロビーとレストランのみ、電気は自家発電なので冷蔵庫やエアコンはなくわずかな照明のみという感じでした。意外にワイルドなので何かアクティビティがあるか聞いてみたら、ゲームドライブがあるとのこと。さっそく申し込んだのは言うまでもありません。

Img_5228 Img_5231(左写真1)プールもあります、(右同2)部屋はこんな感じ

 指示された時間にロビーに行くとさっそくゲームドライブ開始です。この日は我々のほかにドイツ語を話す4人組が参加していました。出発するとさっそく木の陰で休んでいるチーターを発見、いきなり肉食獣が見られるとは幸先がいいです。付近にはオリックスやインパラの姿もあり、もしかして狩りをしないかと期待しました(しませんでしたが 笑)。その後もシマウマ、オリックスの群れやハイラックス、ジャッカルの姿もありました。そしてここでもやっぱり夕陽がきれいです。ナミビアは空気が澄んでいるようで、意外に砂塵が舞っており、その加減でより魅力的になるのかなと思いました。

Img_5201 Img_5207 Img_5219 Img_5241(左上写真3)木陰にチーター、(右上同4)オリックスの群れ、(左下同5)ジャッカル、(右下同6)鳥もいます

 ドライブ後ロッジに戻り夕食です。さすがにこれだけ辺境になるとメニューは固定の選択無しです。この日は前菜がスープ、メインはステーキ、デザートはプディングという組み合わせでした。食事後は部屋に戻って就寝、通信手段が何もないため、さっさと休むことにしました。

Img_5224 Img_5225(左写真7)メインのステーキ、(右同8)プディング

 そして5月5日旅行最終日です。後は家に帰るだけですが、エンジンをかけたらさらに異変が… なんかギアが切り替わる際にクラッチが変な音がするように(この車はAMTといい、AT車と同じ感覚で運転できるがクラッチが存在する)。目指すウィントフックまで、まだ550キロもあります。果たしてたどり着けるのかと不安になりますが、これは天下のTOYOTA車、そう簡単には壊れないだろうとメーカーを信じてひた走ります。なるべくエンジンを切る回数が少ない方がいいだろうと給油時とトイレ時以外は停車も最低限とし、結局午後3時頃に無事に自宅にたどり着きました。

 車はその後ディーラーに修理に出したのは言うまでもありません。こうして後半波乱があったエプパ旅行はどうにか終了したのでした。

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2025年5月15日 (木)

エプパ旅行記④

 朝になり5月4日です。今日はいよいよ帰路につく日です。とはいえウィントフックは遙か1000キロ先、1日で帰るのは厳しいのでこの日は途中カマンジャブという町の郊外にあるロッジまでという日程です。朝食を摂って少し休んだ後、チェックアウトして来た道を引き返します。来るときはこの先どうなっているのか不安だった訳ですが、帰りはなんとなく雰囲気が解っているので安心感があります。途中の渡河点も無事に通過し順調に進みます。

 が… オプヴォまでの中間よりもやや手前、Okongwatiという集落の手前付近で道を塞ぐ子供2人を発見しました。「危ないなぁ」と速度を落として彼らを避けようとしたら、なんと!車の方に向かってくるではないですか。止まって進路を変えようとしたら、向こうもまた立ち塞がるように進路を変えます。これは明らかにわざとやっています。どうやら勝手に関所を作って通行税をせしめようとしているようです。こういう手合いに成功体験を与えると後続の観光客にも累が及ぶので、なんとか無視して先に行きたかったのですが、一度止まってしまったため、武器でも振り回して追い払う以外に手段がありません(車を動かせばぶつかりそうな距離にいる)。泣く泣くセント玉数枚(日本円にして5~6円相当)を窓からだして追い払うのに成功しました(おそらくはクラクション鳴らして通過が正解でしょう)。

Img_5190 Img_5194(左写真1)オプヴォへの道、(右同2)勝手に関所を作ってる現地の子供

 その後は順調に進み、いよいよオプヴォ近くの往路に苦慮した水たまりに到着です。最悪の場合は2日前のおじさんに連絡して助けてもらうこともできたのですが、あれから2日経っており、見たところ水位も下がっている様子です。これはいけるだろうと判断し、2日前におじさんが通過した場所を自力で進んでいきます。順調と思ったのですが、ふと車体が沈む感覚があり一瞬アクセルから足が離れます。エンジンの回転数が下がり、「これはまずい」と思いアクセルをふかし、そのまま前進なんとか水たまりを通過しました(危なかった 汗)。

Img_5196 Img_5226(左写真3)シマウマ発見、(右同4)山奥のロッジ

 その後オプヴォの町に行って給油をするのですが、なんかエンジンがゴボゴボ言っています。アクセルを踏んだときに鳴るので、マフラーかあるいはさっきの水たまりで水を吸い込んだかです。とはいえ自宅に帰るまでが旅行なので、なんとか頑張るしかありません。給油後は3日前に宿泊したロッジで昼食を摂り、その後はひたすら南下します。Googleマップに従ってロッジに向かうのですが、メイン道路を離れてかなりひどい砂利道を進むことになります。先ほどのエピソードでダメージを受けた車が心配ですが、ここは進むしかありません。が、進めど進めどロッジにたどり着きません(泣)。周囲はシマウマの姿を目撃するような環境で、観光には抜群ですが、心配です。ここでも途中何度か車の底をぶつけながらようやくロッジにたどり着きました(出迎えた係員が、「こんな小さい車でよく来たな」と感心(呆れて)していました。

 その5に続く…

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2025年5月13日 (火)

エプパ旅行記③

 明けて5月3日、この日は1日エプパに滞在する日です。朝起きてみましたが幸い蚊に刺された様子はありません。レストランに行き朝食(一般的な卵料理付きブッフェ)を摂った後は、昨日と同じガイドさんとともに徒歩でクネネ川に生息するワニを観察することにしました。

Img_5157 Img_5124_20250523223001(左写真1)エプパの集落、(右同2)集落のパブ

 ロッジを出てまずはエプパの集落の中を進みます。粗末な家屋が並ぶ集落ですが、パブや商店といった施設もあり、人々がそうしたものを楽しんでいることが解ります。ちなみにこのあたりの住民には有名なヒンバ族がいます。この日は滝とは逆方向、川の上流に向かって歩いて行くのですが、ナミビア中南部とは違い、鬱蒼とした森が広がり異国情緒が漂います。ところによってはかつて訪問したギアナ高地のカナイマ湖を彷彿させる景色も見られたほか、白いベルベットモンキーも見られました。ただ、かんじんのワニが見つかりません(汗)。ガイド曰く、川の増水がすごいのでどこかに行ってしまったのだろうとのことでした。自然現象なので仕方ないですが、ちょっと残念です。

Img_5125 Img_5148 Img_5145_20250523223101 Img_5163_20250523223101(左上写真3)朝のクネネ川、(右上同4)カナイマ湖を思い出します、(左下同5)ベルベットモンキー、(右下同6) カラフルなトカゲ

 ロッジに戻った後はゆっくりと寛ぐ時間、ここのロッジにもプールがあるので、そこに浸ったり、プールサイドで本を読んだりとリゾート気分を満喫しました。

Img_5178 Img_5170(左写真7)プール、(右同8)夜空

 そうこうしているうちに夕食の時間、この日は前菜がバターナッツのスープとアスパラ、メインがビーフテー木とチキンでした。食事後真っ暗な敷地内を散策、空を見上げると満天の星空です。南半球なので定番の南十字座や天の川、さらにはオリオン座もでていました。

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