2021年6月15日 (火)

尾瀬旅行(1)

 先週後半(6月10~12日)尾瀬に行ってきました.その旅行記録です.

 当初の予定では6月6日から1週間の予定で北海道の離島旅行(礼文島&利尻島 etc.)を計画していましたが,北海道の緊急事態宣言が延長になり,現地の自治体からも観光等での不要不急の来島を自粛するよう要請が出たことを受けてこの旅行は取りやめとなり,その代替の企画として計画したものです.地理的には比較的近場ということもあって日程は大幅に短縮し,週の後半のみとしました.尾瀬といえば歌曲「夏の思い出」の舞台として有名ですが,歌にも登場する水芭蕉が見られる時期が今だというのも訪問を決めた理由です.

 尾瀬は福島・群馬・新潟3県にまたがる高層湿原です.西側の尾瀬ヶ原と東側の尾瀬沼に大別され両方合わせた大きさは東西6km,南北3kmにもなります.標高の高い場所にある平地ということで信州の上高地に似ていますが,自動車で入れる上高地に対して尾瀬の内部には自動車道はなく徒歩以外に移動手段がないという決定的な違いがあります(なので足腰が弱る前に行っておきたい場所です 笑).今回は尾瀬ヶ原・尾瀬沼両方を見て回るのを計画しましたが,そうなると日帰りは不可能であり,どこかで宿泊する必要があります.幸い尾瀬には山小屋と呼ばれる簡易宿泊所が複数あるため,これらを利用しながらの観光となりました.尾瀬ヶ原・尾瀬沼の縦走は健脚なら1泊2日で可能な行程ですが,日ごろの運動不足で体がなまっている我々の体力と,途中で100選滝のひとつである三条の滝にも寄りたかった事情を踏まえて2泊3日とし,

 1日目(6月10日) 群馬県の鳩待峠から尾瀬ヶ原に入り北東に向かい日本の滝100選の一つである三条の滝を見学しその後最寄りの山小屋である温泉小屋に宿泊

 2日目(6月11日) 尾瀬ヶ原から東に向かい,白砂峠を越えて尾瀬沼に出て沼を北岸から半周して桧枝岐村営の山小屋である尾瀬沼ヒュッテに宿泊

 3日目(6月12日) 尾瀬沼東岸を南下し三平峠を越えて下山する.

という計画になりました.第1日目がちょっとハードですが,初日ということで気力体力とも充実しているだろう(?)と考えたからです.

 前述のように尾瀬は徒歩以外の移動手段がない場所です.それこそ日が暮れてしまったら遭難必至になるため,計画には時間的な余裕が求められます.なるべく早朝に現地入りし午後の早い段階で山小屋に着くのが理想となるため,6月9日に群馬県側の尾瀬の玄関口である戸倉温泉の旅館に前泊しました.

Img_0169(写真1)尾瀬第1駐車場

 そして6月10日6時に旅館で朝食を食べそのままチェックアウト,近くの尾瀬第1駐車場に移動します.ピークシーズンの尾瀬は特に土曜日は大混雑でこの駐車場も満車になるらしいんですが,この日は木曜日ということでかなり空いていました.駐車場から尾瀬の群馬県側の入り口である鳩待峠まではバスか乗り合いタクシーでの移動になります.バスは大体1時間に1本程度で,その間の時間を乗り合いタクシーが埋めている印象です.空いているとはいえ,それなりに尾瀬に向かう観光客はいるのでそれほど待たずに出発できました.

Img_0174 Img_0182(左写真2)鳩待峠休憩所,(右同3)ここから徒歩です

 駐車場から狭い道を揺られること20分ほどで鳩待峠に到着,ここからいよいよ徒歩移動となります.トイレを済ませて身支度を整え(靴ひもを締めなおし,スパッツを装着)まずは尾瀬沼の入り口,山の鼻を目指します(この時時計を見たら7時55分).鳩待峠の標高1590mに対して山の鼻は1410m,この180mの標高差を3.3kmで下っていくことになります(平均斜度5.4%).

Img_0202 Img_0208(左写真4)複線の木道,(右同5)きれいな沢

 遊歩道は基本的に木道と木の階段がメインで所々石の階段のところもあります.尾瀬の木道といえば雨上がり後などの濡れた状態では滑りやすいことで知られます.もっともここ数日は天気が良かったのでこの日は日陰を含め木道は乾いていたため問題ありませんでした.ただ下り道は足首を痛める可能性があるため慎重に,また後からくる健脚の方々を先にやり過ごしながらゆっくり進んでいきます.この区間は基本的に雑木林地帯なので展望はありませんが,それでも周辺に咲いている花々を見ながらの移動でした.約1時間で山の鼻に到着,最初の小休止です.売店で尾瀬の植物図鑑やクマ鈴を購入したりトイレを使いました(尾瀬のトイレは1回100円のチップ制となっている).

Img_0193 Img_0197(写真6,7)尾瀬の花々

P6100002(写真8)山の鼻の至仏山荘

 小休止後いよいよ尾瀬ヶ原に入っていきます.周囲の視界が一気に開け,ガイドブックでもおなじみの尾瀬ヶ原の絶景が広がっています.日ごろの良さもあるのかお天気は一面快晴の青空です.青々とした湿原のかなたに向かって二本の木道がひたすら伸びています.我々が目指す方角には東北地方最高峰である燧ケ岳(標高2,356m)の雄姿が遠くに見えていました.また後ろを振り返ると雪渓の残る至仏山(標高2,228m)が目の前に鎮座しています.早くも尾瀬の絶景に感動する我々でした.

P6100029 P6100031 (左写真9)はるか彼方に燧ケ岳が見えます,(右同10)至仏山

 ここからの尾瀬ヶ原横断は標高差がほとんどない平坦な湿原に敷かれた木道をひたすら歩いていきます(湿原保護のため木道から外れることは禁止されている).この辺りの木道は複線になっていて原則右側通行です.ピークシーズンの土曜日などは人で渋滞することもあり,おちおち写真も撮れないそうですが,木曜日の朝は人影もまばらで回りを気にせず自分のペースで歩くことができました.しばらく進んでいくと,たくさんの荷物を背負った歩荷の姿も見かけます.自動車の乗り入れができない尾瀬ではヘリコプターとともに歩荷が貴重な輸送手段となっているのです.

P6100015(写真11)たくさんの荷物を背負う歩荷

 「夏の思い出」にも登場する尾瀬を代表する植物が水芭蕉です.雪解け後の水辺や湿原に姿を現し,尾瀬では5月下旬から6月上旬がピークといわれています.ただ近年は温暖化の影響で見ごろが早まっているようで,今年は尾瀬ヶ原付近はすでにピークを過ぎていたようです.とはいえ,まだまだ群生している姿を見ることができました(木道の脇など日陰になっているところに多い).

P6100013 P6100018(左写真12)数は多くありませんが水芭蕉の群生です,(右同13)白いのは仏炎苞という葉が変形したもので花は真ん中のヤングコーンみたいな部分です

 尾瀬ヶ原を北東に進んでいくと次第に前方の燧ケ岳が大きく,後方の至仏山が小さくなり確実に歩いてきていることを実感します.尾瀬の湿原には池塘と呼ばれる小さな湖がたくさんあり,空の青さや湿原の緑との色彩の対比が素晴らしいです.池を覗くとイモリが泳いでいる姿も見えました.

P6100042 P6100052(左写真14)美しい池塘,(右同15)イモリ

 山の鼻から40分ちょっとで牛首分岐と呼ばれる木道の分岐点に到着します.ここをまっすぐに進むと竜宮小屋,左に折れるとヨッピ吊橋に向かうことになり人の流れもここで2つに分かれる地点です.分岐点にはベンチの設置されたテラスがあって休憩に便利,我々もここでしばし小休止しました.

P6100068 P6100081(左写真16)牛首分岐,(右同17)至仏山がかなり小さくなりました

 10分ほど休んで再び歩き始めます.この日は牛首分岐をまっすぐ竜宮小屋方面に向かいました(時間的に竜宮小屋で昼食にしたかったことが主な理由).この辺りは尾瀬湿原の中央部とでもいえる地域でたくさんの池塘や沢があります.それらの沢の一つを渡ろうとしたら,なにやら沢の対岸に柵がめぐらされています.今当地では鹿の食害が問題になっているそうで,尾瀬の代名詞の水芭蕉も食害で数を減らしているのだとか.この柵もそうした鹿対策の一環のようです(実際柵の内側には水芭蕉が結構あった).

P6100075 P6100078(左写真18)鹿対策の柵,(右同19)柵の内側には水芭蕉が

 その先には湿原を流れる川がいったん地下に潜ったあと池塘に湧き出る現象”竜宮現象”が見られるスポットがあります.伏流水が池に湧き出るといえば静岡県清水町の柿田川を思い出しますが,そことおんなじできれいな湧き水でした.

P6100083 P6100084(左写真20)水芭蕉の水中花,(右同21)竜宮現象

 そんな湿原を歩いていくとまもなく木道の分岐点とその先に林に囲まれた建物が見えてきます.この分岐点が竜宮十字路という分岐点,ここを左折すると先ほど牛首分岐で左折した先のヨッピ吊橋へ行くことができます.右折すると富士見田代という尾瀬外輪山南側の尾根線へ,まっすぐ進むと尾瀬で最もにぎやかな見晴になります(見晴は山小屋6軒が立ち並び,尾瀬銀座と呼ばれる).十字路にもベンチがあるんですが,この日は見晴方面に向かうためそのまま林と建物方面へ向かいます.この建物が竜宮小屋という山小屋,2021年は休業ということで小屋は閉まっていますが,小屋前のベンチとトイレは使用することができます.我々もベンチの一角に腰を下ろし昼食タイムとなりました(この段階で11時半).この日のお昼は持参したおにぎりと携帯ガスでお湯を沸かして味噌汁を作りました(長時間歩くと塩分の補給も大事).

P6100086P6100089 (左写真22)林の中に竜宮小屋が見えてきます、(右同23)林の中の沢

 ここでは約1時間の大休止,食後もしばらくゆっくりと休み先への英気を養いました.その後トイレを済ませ12時20分に出発します.林を抜けて再び湿原地帯になります.前方には朝方は遠くに見えていた燧ケ岳がいよいよ迫ってきた感じがします(だいぶ歩いてきたなと実感).この辺は山に向かってひたすら草原を歩く感じで,母を訪ねてのマルコの気分になりました(笑).燧ケ岳の麓には林が広がりその中に建物の姿が見えます.ここが尾瀬銀座と呼ばれる見晴地区です.姿は見えているがなかなかたどり着かないという遠近法のような感覚が不思議でした.

P6100092 P6100094(左写真24)見晴地区が見えてきました.ここまでくると燧ケ岳が目の前です.(右同25)弥四郎小屋

 それでも20分ほどでやっと見晴地区に到着,6軒ある山小屋の一番手前にある弥四郎小屋で小休止します.建物が複数あるだけで都会に見えてしまうのが印象的です.

 弥四郎小屋前は三叉路になっていて,来た道をまっすぐ進むと尾瀬沼方面に,左に折れると赤田代地区から三条の滝方面に向かうことになります.この日は三条の滝を訪問する予定なのでもちろん左折します.さっきまで正面に見ていた燧ケ岳を右に臨みながら歩いていきます.改めてこの辺は燧ケ岳の麓なんだと実感したのでした.

P6100096 P6100097(左写真26)見晴の分岐点,(右同27)赤田代に向かう木道

 この日の予定は赤田代にある温泉小屋に荷物を預けて身軽になった状態で三条の滝までを往復,その後温泉小屋に宿泊というものでした.ただここまでの行程で結構へばっていました.鳩待峠から赤田代まで距離にして約10km,普通の土地ならそれほどでも無いハズですが,2泊分の荷物を背負って慣れない山道や木道の移動は運動不足の我々にはダメージが大きかったようです.しかも温泉小屋から三条の滝までの片道2.2kmは距離こそ大したことはありませんが,標高差200メートルの岩場や鎖場もあるかなりきつい登山道とのこと,特に往路が下りで復路が登りというイやなパターンです.時間的にはまだ1時過ぎ,標準時間で往復できれば十分夕方4時には戻ってこられるんですが… いろいろ考えた末,この日の訪問は断念することにしました(疲労困憊,途中で立ち往生しても困るので).

 滝には行かないと決まったことから後は気楽になりゆっくりと温泉小屋を目指します.途中東電小屋へ向かう分岐路(東電分岐)で小休止し,そこからは少し登りになる部分もありましたが,結局1時30分過ぎに本日の宿泊地温泉小屋に到着しました.

Img_7426 Img_7425(左写真28)温泉小屋本館,(右同29)こちらが別館

 受付をするとすでに部屋は使えること,お風呂もすぐに入れるとのことだったのでそのまま中に入りました(今回は別館の個室を利用).温泉小屋のある赤田代地区は尾瀬で唯一温泉が湧くところです.泉質は鉄泉でやや赤茶けたお湯が特徴です.一日の汗を流したのは言うまでもありません.

 入浴後は小屋の前に設置されているテラスで生ビールをいただきます.時間的には1日で最も気温が上がる時間帯ですが,標高1400mの尾瀬の空気は爽快です.チェアに寝そべってしばしウトウトしていました.

Img_7424 Dsc_1739(左写真30)テラスで生ビール,(右同31)夕食

 山小屋の夕食は早く,夕方5時スタートです.温泉小屋の夕食は定番のカレーライス(と牛すき小鉢)でした.またまたビールを飲んだのは言うまでもありません(笑).

 しばらくしたら夕暮れ,周囲は真っ暗になっていきます.消灯時間は9時,明日に備えてさっさと寝たのでした.

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2021年5月29日 (土)

緊急事態宣言の延長を受けて

 昨夜政府は東京,大阪など9都道府県に発出されていた緊急事態宣言を6月20日まで延長することを正式に決定しました.沖縄を除く8都道府県の期限が5月31日だったものを,一番最後に発出された沖縄県の期限である6月20日に合わせた形です.それらの自治体の状況を見るとまあ仕方ないなという気がします(沖縄に6月20日期限で出された時に,これは他もそこまで合わせて延長させる布石だろうと思っていた).

 で,この決定を受けて6月上旬に計画していた北海道離島旅行を中止することにしました.

 毎年夏季休暇に旅行に出かけている私です.2019年までは19年連続で海外に繰り出していましたが,昨年はコロナで海外が封印されたため小笠原諸島に行きました.今年も海外は無理なので,普段ならなかなか行く決意をしないところにしようと思い,北海道の礼文島にレブンアツモリソウを見に行こうと計画しました.しかし5月16日に北海道に緊急事態宣言が出たことを受け,礼文町からは宣言期間中の観光目的などの不要不急の来島を自粛するよう要請がありました.また期間中レブンアツモリソウ群生地も閉鎖する旨が告知されました.6月1日以降は未定となっていましたが,宣言の延長を受けこの措置が継続されることは明確です.仮に訪問してもレブンアツモリソウは見られないわけで,これは今回は辞めろという天の声と思った次第です.

 *6月1日追記 5月31日礼文町から、レブンアツモリソウ群生地を6月1日から一般開放するというアナウンスが出ました(不要不急の自粛要請は続くようですが、不要不急でないレブンアツモリソウ鑑賞はできるもよう…)

 ただ,休むことを前提にして準備してきたこともあり(私が外来を休診することで休める職員もいる),今更休暇を全部取り消すのも申し訳ないため,当初よりも短縮して休暇はとることにしました.そして北海道の離島に代わって候補地になっているのが尾瀬です.

5d3_40551012x674  尾瀬は群馬・福島・新潟の3県にまたがっている湿原地帯,歌曲「夏の思い出」に描かれるなど有名な場所です.とはいえ交通アクセスに難があるため,これまで真面目に訪問したことがありませんでした.せっかくだから,今回行ってみたいなと思った次第です.実は当地は今,水芭蕉の季節です(夏の思い出とはいうものの,水芭蕉は春の植物です).今回はせっかく行くので,山小屋に宿泊して湿原の水芭蕉のほかに日本の滝100選になっている三条の滝も訪問したいと考えています(尾瀬は土地には結構混むらしいですが,今回は人の少ない平日に行ってきます).

 *写真はフリー素材から持ってきました.

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2021年5月21日 (金)

平湯温泉と奥飛騨

 先週末のお出かけ最終編です.

 安房トンネルを抜けて岐阜県側に入りました.次の目的地は日本の滝100選の平湯大滝です.トンネル出口から平湯温泉とは反対側に向かい少し行ったキャンプ場から左折します.細い道を進んでいくと数分で平湯大滝展望所の駐車場に到着しました(この駐車場は昨年整備されたもので,それ以前はもう少し手前にある平湯大滝公園駐車場から10分くらい歩く必要があった).

0hirayu (写真1)平湯大滝

 平湯大滝は1~2万年前の噴火で流れてきた溶岩塊の端から落ちてくる滝で,落差64メートルと迫力十分です(平湯大滝).午前中の三本滝は我々以外の環境客がいなくて貸し切り状態でしたが,こちらはアクセスの良さもあるのか数組の観光客がいました.

 この日の宿泊先は平湯温泉なんですが,チェックインまでまだ少し時間があるため,温泉街の外れにあるナガセスッポン養殖場へ.ここは平湯温泉のお湯を利用してスッポンを養殖し,栄養補助食品を製造しているところです(温かい温泉水を利用することで早く成長するのだとか).水槽でスッポンを眺めたり,ここの定番商品スッポン球のお試し版を購入してみました.

Dsc_1689 Dsc_1683 (左写真2)スッポン養殖場,(右同3)水槽のスッポン

 ちょうどいい時間になったため,この日の宿泊先の匠の宿深山桜庵へ.平湯温泉では一番立派な旅館です.チェックインを済ませてさっそく温泉に繰り出します.コロナ禍の今はチェックインと同時に温泉に入るのがミソで,そうするとほぼ貸し切りでお風呂を堪能できます(この日も最初の30分貸し切りでした).昨日の白骨温泉が硫黄泉だったのに対してこちらは鉄泉,なかなか味わい深いものがありました.

Img_uchiburo Img_catch01 (写真4,5 旅館の内湯と露天風呂,浴室内撮影禁止の為公式からいただきました)

 温泉を堪能して部屋で休んだ後,夕食の時間です.この日は飛騨牛がメインのコース,飛騨牛のすき焼き風鍋と炭火焼が中心です.すき焼き風鍋は卵を付けていただくのですが,一般的な生卵ではなく温泉卵だったのが新鮮でした.炭火焼は火力がやや弱めに設定されているため,じっくりと焼くことができ(火力が強いと油断していると焦げてしまうので),時間をかけて味わうことができました.そのほか追肴と食事は選択制だったので稚鮎の南蛮漬けと白海老天のお蕎麦をいただきました.

Dsc_1690 Dsc_1691 Dsc_1694 Dsc_1695 Dsc_1696 Dsc_1698 (左上写真6)前菜とお造り,(左中同7)飛騨牛のすき焼き風鍋,(右上同8)飛騨牛の炭火焼,(左下同9)稚鮎の南蛮漬け,(右中同10)白海老天蕎麦,(右下同11)デザート

 夕食後は部屋でまったり,この日は半露天の温泉付きの部屋だったので,大浴場が混みそうな時間帯は部屋の温泉を堪能しました.

 翌朝の朝食は充実の和定食,飛騨といえばこれ!ともいうべき定番の朴葉味噌ももちろん出てきました.結局チェックアウト時間の11時までゆっくりして宿を出ました.

Dsc_1700 Dsc_1701 (左写真12) 朝食,(右同13)朴葉味噌

 最終日は天気が良ければ上高地に行こうと思ってたんですが,残念ながら雨☔☔☔,仕方ないので雨でも大丈夫な観光地ということで奥飛騨クマ牧場に行きました.ここは100頭くらいのツキノワグマが飼育されている場所です(温泉があって暖かいため冬眠しないらしい).個性様々なクマの観察と共に,ここ名物の小熊との記念撮影にも挑戦しました.

Dsc_1721 Img_9137 (左写真14)たくさんのツキノワグマ,(右同15)小熊との写真撮影

 クマ牧場の後は髙山方面に少し下ったところにある飛騨大鍾乳洞へ.ここも雨とは無縁な観光地です.観光用に整備された鍾乳洞は全国にたくさんありますが,ここは標高900mと観光鍾乳洞としては全国でもっとも高所にあるんだそうです.またここには鍾乳洞の発見者である大橋外吉氏の個人収集品を展示した大橋コレクション館併設されています(鍾乳洞入洞券でコレクションも見学できる).時間が無い人は鍾乳洞だけ見学するようですが,雨降りで時間がいっぱいある我々はコレクションも見学しました.館内撮影禁止なので写真はありませんが,世界各地の様々な壺や絵画などが展示されていました(一番はかつてここに展示されていて盗難に遭った金塊でしょうか).

P5161178 P5161206 P5161200 P5161189 (写真16~19)飛騨大鍾乳洞

 その後洞窟を見学,「竜宮の夜景」,「月の世界」等鍾乳石の作り出す独特の景観を堪能しました.見学後は駐車場の向かいにあった食堂で遅い昼食として奥飛騨ラーメンをいただきました.昭和のあっさり系醤油ラーメンで懐かしい味でした.

P5161248 (写真20)奥飛騨ラーメン

 食事後は帰宅の途に.来た道を引き返して再び安房峠トンネルを通り長野県へ,国道158号線を下って松本ICから長野道,中央道と進みます.日曜日の夕方といえば中央道上り線は渋滞が発生するのが普通ですが,この日はかなり交通量が少なくスムースに走行できました(結局4時間半くらいで自宅に戻れた).こうしてコロナ禍の隠密旅行は無事に終了しました.

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2021年5月18日 (火)

三本滝と安房峠

 先週末の話題その2です.

 白骨温泉をチェックアウトした後は,来た道とは逆方向の乗鞍高原方面に向かいました.狭い林道(一応舗装はされている)を走っていくとやがて乗鞍高原のホテルなどの施設街に出ます.ここから松本方面とは逆の岐阜県境方面へ,約10分ほどで三本滝レストハウスに到着しました.

Sanbon02 P5151143 (左写真1)三本滝レストハウス,(右同2)乗鞍エコーライン入口は閉鎖中

 ここにやって来た目的は日本の滝100選のひとつ三本滝を観瀑するためです(まさにその名の通りのレストハウス!).ちなみにこのレストハウスから先が乗鞍エコーラインで,岐阜県側の乗鞍スカイラインと共に日本一標高の高いところを走る観光道路として有名です(ただし環境保全のために通年マイカーの乗り入れ禁止区間となっているのと,元々夏にならないと開通しないので今はまだ行けない).週末とはいえコロナ禍のしかもGWの後なので,訪れる観光客も少ないだろうと思っていたんですが,さにあらず・・・ 駐車場にはたくさんの車が停まっていました(もっともほとんどの観光客の目的は三本滝ではなく,ここよりもさらに上の春スキーらしい).

P5151141 0sanbon (左写真3)残雪のある遊歩道,(右同4)三本滝

 なにはともあれ滝に向かって歩き始めます.レストハウスから遊歩道を約20分の行程ですが,この時期はまだあちことに残雪があるため,結構歩きにくい箇所も多いです.それでも無事に滝に到着,ここは3つの異なる源流の川が一気に滝になって合流するポイントで,それゆえ三本滝の名があるのでした(訪問記事).直瀑,分岐瀑,糸状の滝と三者三様の姿が見事でした.

P5151123 Sanbon09 (左写真5)本流にかかる直瀑,(右同6)支流にかかる分岐瀑

 観瀑の後は道を戻り乗鞍高原エリアへ.夏には大賑わいとなるこちらは逆に人影も少なくひっそりしていました.ここの観光センター併設の食堂でちょっと早めの昼食を摂ります(信州らしく山菜そばを).

Dsc_1665 Dsc_1662 (左写真7)乗鞍観光センター,(右同8)山菜そば

 食事後は隣接する自然保護センターセンターを見学,ここでは乗鞍の自然環境や現在の問題等がパネルで丁寧に解説されています.そこで地域マップを見ていたらなにやら興味深いものを発見

 コロナ連絡所

Dsc_1664 Dsc_1673 (左写真9)コロナ連絡所って…,(右同10)その名を冠したバス停

 いや、もちろん太陽のコロナ観測に関連した施設なんですが,このご時世ウイルスの方かと一瞬思ってしまいました(同名を冠したバス停もある).

 その後は国道158号線方面に抜けてそのまま岐阜県境を目指します.この国道158号線の長野・岐阜県境となっているのが安房峠という標高1800mの峠です.普通自動車2台がようやく行き交える程度の道幅できついカーブが連続する難路です.有料の新道トンネルができるまでは,松本-高山間はイヤでもこの道を通らなくてはならず,シーズンには観光バスも結構通っていたためこんな山奥でありながら,慢性的に渋滞していた道でした.かつて学生時代は自分も運転したことがありましたが急カーブの連続でちょっと具合が悪くなった記憶があります(特に長野県側はヘアピンカーブが11か所もある).5月中旬はまだ峠は冬季閉鎖ですが,途中までは走行可能ということで,せっかく来たので走ってみることに.数か所のヘアピンカーブを曲がり,当時を懐かしく思い出したのでした.

Img_7404 (写真11)国道158号線旧道

 旧道で安房峠は越えられないため,途中の中の湯温泉で引き返します.今度は1997年委開通した有料トンネルへ.旧道だと夜中でも30分はかかる峠越えがトンネルだとわずか5分で通過してしまいます.改めて文明の力を思い知ったのでした.

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2021年5月17日 (月)

白骨温泉

 最近更新が滞っており申し訳ございません(と、謝るほど読者がいるとも思えないのですが 笑).

 学会や講演会がほぼオンラインになり,趣味系のイベントも再開の目途がただない状況の中,ほとんど職場と家を往復するだけの日常となっています.こんな生活だと気が滅入ってしょうがないので,この週末は骨休みを兼ねて長野県と岐阜県の県境,長野県側にある白骨温泉に行ってきました.名前のイメージはおどろどろしいですが,元々は白船温泉とも呼ばれていたのが,中里介山の「大菩薩峠」で白骨温泉と紹介されこちらの名前が定着したと言われています.

 昔からその存在は知っており,いつか宿泊してみたいと思っていた温泉でしたが,なかなか訪問する機会がなかった場所でした.今回山奥の温泉でゆっくりしたいと考えたところ,それなら白骨温泉にしようと思い立ったものです.今回は感染リスクを極力下げるために自家用車での訪問となりました.

 中央道から長野道に進み,松本インターで高速を降りて国道158号線を西に進みます.この道を自分で走るのは学生時代以来だなと感慨に浸ります.道は基本的に昔と大きな変化はなく,カーブやトンネルがたくさんあります(そして狭い💦).上高地に向かう旅行者用の駐車場である沢渡(さわんど)を過ぎて間もなく白骨温泉と書かれた案内板に従って右折します.そこからは対向車とのすれ違いが厳しい区間もある山道になり,さらに標高を上げていきます.7~8分走った先に乗鞍高原方面との分岐点があり,白骨温泉方面へ.この細い道の終点が今回宿泊する湯元斎藤旅館です.この旅館は元文3年(1738年)創業の老舗で,先日下中里介山もここに宿泊して大菩薩峠を執筆したそうです.

Dsc_1660  現在の建物は2003年に全面リニューアルされたものですが,環境にマッチした落ち着いたたたずまいとなっています.チェックイン後部屋に入って荷物を解きさっそくお風呂にへ.ここは俗に硫黄泉と呼ばれる白濁したお湯が有名です.ただ元から白いわけではなく湧出直後のお湯は無色透明,これが空気に触れて参加した結果硫黄や炭酸カルシウムが析出して白くなるのです(なので白い湯は温泉としては劣化したあとということになる).ともあれ,名湯の名にふさわしいお湯でした.

K9fo5w 505du8(写真)湯元斎藤旅館の内湯と露天風呂(お風呂への撮影機材の持ち込みが禁止されているため公式サイトからいただきました)

 お風呂の後の楽しみは夕食です.この日はしなの旬菜料理のコースです.この日は信州牛のしゃぶしゃぶとイワナの温泉蒸しがメインでした.もちろんお酒もセットでしたが日本酒やワインに加え,イワナの骨酒もいただきました(出汁が利いて旨い).

Dsc_1644 Dsc_1645 Dsc_1647 Dsc_1648 Dsc_1652 Dsc_1650(写真)夕食のコース

 その後もお風呂を堪能したり部屋で飲み直したりしながらまったりと過ごしました.

 翌日の朝食も和風です.湯豆腐もありましたが,目玉はここの温泉で炊いたお粥でした.こうして一泊二日の滞在はあっという間でした(二泊三日でも良かったな).

Dsc_1658 Dsc_1656 Dsc_1657 (写真)朝食

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2021年5月13日 (木)

ラオス旅行記が完成しました

 2017年2月に訪問したラオス旅行記がホームページの方に完成しました.訪問から4年、だいぶ記憶が薄らいでいる中での作成だったのでちょっと苦労しました💦

 ラオス旅行記

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2021年5月 4日 (火)

みどりの日

 今日5月4日は「みどりの日」です.日本の祝日に関する法律である祝日法(国民の祝日に関する法律)によると,「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」日であるとされています.

 ただ私の世代の人間ならわかると思うのですが,平成の前半「みどりの日」は4月29日でした.元々昭和時代の天皇誕生日だったこの日が,1989年の昭和天皇の崩御によって天皇誕生日では無くなる際に,新しい祝日として制定されたものです.どうしてわざわざ新祝日を制定したのかというと,4月29日がいわゆるゴールデンウィーク(GW)を構成する日だったため,この日を祝日として残したいという強い世論があったためです.

 これが5月4日に移動したのは,GWの連休を強化するために5月3日(憲法記念日)と5月5日(こどもの日)に挟まれた5月4日を祝日にしたいという思惑と関係があります.みどりの日が制定される少し前,昭和60年に祝日法が改正され祝日と祝日に挟まれた平日は休日(国民の休日)にするという規定ができました.当時は移動祝日がほとんどなかった(春分の日と秋分の日くらい)ため,5月4日を狙った法改正であることは明らかですが,これによってとりあえず5月3~5日の三連休は確定しました.

 しかし国民の休日は他の祝日と異なり仮に日曜日とぶつかっても振替休日にはならないという弱点(?)があり,これをどうにかしたいという声がありました.その結果2005年の法改正で4月29日が「昭和の日」という新しい祝日になり,代わりに5月4日が「みどりの日」となって正式な祝日に昇格したわけです(この法改正により,5月3,4,5日のいずれかが日曜日に当たれば自動的に6日が振替休日になる).

 この結果1985年の法改正で制定された国民の休日は意味をなさなくなったように思われましたが,敬老の日が移動祝日になったために敬老の日と秋分の日が中一日で出現する可能性が出現し,実際に2009年と2015年にそうした休日が発生しています.

Parau-057  みどりの日にちなんで,なにか緑色の写真をと思ったんですが,木々の緑では芸がないので,パラオのロックアイランドにあるロングビーチの空撮画像を挙げます(2012年2月撮影).

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2021年5月 2日 (日)

5月になりました

 気が付けば5月になりました.一部では5月病なんていうネガティブな言葉もありますが,五月晴れなんていう言葉もあるように春本番で気分が高揚する季節です.

 例年ならば5月第2週末にひの新選組まつりがあるわけですが,コロナ禍のために昨年に続き中止となっています.そして月の後半には自分がメインとしている学会の学術大会が京都で開催されるので,通常ならば学会参加しつつ空き時間に京都観光を目論んでいましたが,京都府が緊急事態宣言下になってしまったため,こちらもリアル参加は厳しい状況です(4月末段階では,大会本部は現地参加をメインにしつつwebとのハイブリッド開催というスタンスなんですが,果たしてどうなることやら・・・).

 閉塞感が漂う世相ですが,なにか楽しみがないと日々のモチベーションが保てないのも事実,そんな自分のモチベーションを高めるのが夏季休暇です.21世紀に入って以降は夏季休暇=海外旅行となっていましたが,昨年来海外との往来が非現実的になってしまったために2020年は,ある意味普通の海外旅行よりもハードルの高い小笠原諸島に出かけました(小笠原旅行記).その流れで今年はどこにしようかと考えていたんですが(実はこの旅行先を考えるのが,旅行の楽しみの半分を占めるというウワサ),いろいろ考えた結果昨年に続く離島シリーズというわけで,利尻島や礼文島といった北海道の離島に行こうと計画しています.

9784894539525  利尻島と礼文島は北海道最北部の稚内から西へ60キロの日本海に浮かぶ島です.細長く全体に標高の低い礼文島と円形で中央に高い山がある利尻島の組み合わせは,鹿児島県の種子島と屋久島の関係を彷彿させます.自分は過去,学生時代の1984年に礼文島には行ったことがありますが,利尻島は未訪です.どちらも自然景観が素晴らしく海産物に恵まれたところなので,その辺が楽しみです.

 5月といえば,16世紀イギリスの作曲家トーマス・モーリーによる "Now is the month of Maying" というマドリガルの名作があります.自分が活動している団体のひとつである東京マドリガル会でも5月の例会では必ず歌っていた一曲です.

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2021年4月26日 (月)

禁酒法時代か⁈

 この週末,西の方(下関よりも先)に出張に出かけていたんですが,行きは飛行機,帰りは新幹線を利用しました.一人出張で誰とも会話をするわけでもないのでお供はやっぱりお酒です.あらかじめ新幹線に乗り込む博多駅の売店で必要量を買い込んでから乗車,出発しました.

 3時間20分ほどで名古屋駅に到着,ここでひかり号に乗り換えます(のぞみに乗り続けると次は新横浜なので).で,追加のお酒が欲しいなと思い駅ホームの売店を覗いてみたんですが,

 さ,酒類が売っていません・・

 ホームの売店はもちろん,コンコースにある弁当屋さんにもです(゜o゜)

Dsc_1642  よく見たら売店の入り口には「都合により当面の間酒類の販売を見合わせております」との張り紙があります.そういえば名古屋市にはまん延防止等重点措置(いわゆるマンボウ)が出ているのでした.もちろん改札外のコンビニ等には普通に売っているのでしょうが,複数で新幹線を利用する人たちが買って車内で酒盛りするのを防ぐ狙いなんだろうと思います.売ってないと知ると逆に欲しくなるのが人情ですが,そうするとホーム上などで「お兄さん,ビールありますよ.どうですか」などと高値で酒類の購入を進めてくる輩が現れるんじゃないかと心配になります.

 なんか1930年代アメリカの禁酒法時代みたいだなと思ったのでした.

Dsc_1640  ちなみに売店の背後には普通にビールの広告が掲げられています.

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2021年4月12日 (月)

第19回日本旅行医学会大会

Img_7379  この週末(4月10~11日)第19回日本旅行医学会大会が行われていました.ただしリアル会場ではなくWeb上での開催です.

 本大会は元々2020年4月11日,12日に東京代々木のオリンピック記念青少年総合センターでの開催が予定されていたものですが,新型コロナ感染症の蔓延に伴い延期になっていたものです.1年後もリアルでの開催は断念しWeb上での開催となりました.テーマは「海外留学と最新コロナ事情」,これは元々2020年に予定されていたテーマが海外留学だったため,それに現在のコロナの話題を併せた大会にするという事情からです.

 旅行医学の定義は「人の移動の安全性と快適性を高める医学」ということになっています.内科・外科といった縦割りの医学体系ではなく,横断的な医学体系,しかも旅行に関わるという,旅行大好き人間である自分のためにあるような学会だと思っています.

 不要不急の外出が憚られるご時世,2日間家にいながらゆっくりと最新の知見を学ぶことができました(こうした学会では必ずあるランチョンセミナーがなかったのが残念 笑).

 

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