2017年4月27日 (木)

追悼の例会

 昨夜(4月26日)は都内に出かけてきました.

 現在自分はいくつかの合唱団に所属しているんですが,そのひとつである東京マドリガル会の例会のためです.この会は16世紀の英国マドリガルをメインに歌っている珍しい団体です.会の歴史は非常に古く,最初のコンサートが開催されたのが1929年(昭和4年)のことです.以来1年も休むことなく続けられ,なんと第二次世界大戦中もその活動は途切れることはなかったのです(ドイツ音楽ならともかく,当時の敵国である英国の歌を歌い続けていたわけですからすごいことです.当時は大学の教室などで活動していたそうですが,戦時中とはいえ私立大学の内部にはまだ自由があったことが伺えます).

 こうした長い歴史を持つ会ですが,諸事情からコンサート活動は昨年をもって一区切りとなり,現在は月に1回程度集まって純粋にアンサンブルを楽しむ会となっています(ちなみにこの会では「練習」とは呼ばず「例会」と呼んでいます).

Img_3 (写真1) 数年前のコンサートの様子

 そんなマドリガル会に私が参加するようになったのは,岩手県から神奈川県に居を移した2008年のこと,私の高校の先輩で,当時持っていたもう一つのブログ(Yahooブログ)にコメントを下さっていた方(Sさん)からのお誘いでした.この先輩は音楽,特に合唱音楽に造詣が深く,また同郷岩手など東北出身の若い音楽家を常に応援している方でした(こうした若手音楽家のコンサートやコンクールなどにはいつも駆け付けていて,その辺の世界では有名な存在でした).私が参加している盛岡バッハ・カンタータ・フェラインや東京21合唱団のコンサートにもいつも来て下さいました.

 そんなSさんが亡くなったという知らせが来たのです.

 実は先月21日に盛岡で行われたヨハネ受難曲の演奏会にもSさんは来てくださいました.あの日はコンサート終了後自分は合唱団のレセプションに参加していたんですが,Sさんは東京から聴きに来てくださったほかの方々と会食をしていて,偶然自分が帰りの新幹線に乗るための盛岡駅でばったりとお会いしたのです.その時はいつもと変わりがなく,「自分はこれから夜行バスで帰るんだよ」とおっしゃっていたのを覚えています.まさかそれが最後のお話になるとは…

 聞くところによると,先輩はその晩夜行バスで東京に戻った後まもなく急逝されたとのことでした.

Img_2986  そして昨夜はSさんが亡くなったことが明らかになってから初めての例会だったのです.会ではみんなにとってのSさんの思い出などが語られ,追悼のためのマドリガルやルネサンスの宗教曲を歌いました.その席上他の会員がおっしゃってたんですが,「Sさんはいつも裏方のような仕事を嫌な顔一つせずやってくださっていて,そこにいるのが当たり前すぎる存在だった.こうして亡くなったことを知って,そこにぽっかり大きな穴があいたのが分かった」,「いつも普通にふらっと現れる方だったから,今日もひょっこり現れるんじゃないかと思ってしまう」など,生前の人柄がしのばれるお話が出ていました.本当に同感です.

 例会からの帰り道,駅に向かう途中で自分もS先輩の人懐っこい表情を思い出し,いろんなお話をしたけど,もうすることはできないんだと思うと急に涙があふれてきました(親戚の葬儀では涙をながすことなんかない自分なのに).

 S先輩のご冥福を心からお祈りいたします.

 

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2017年4月23日 (日)

この週末は

 先日の九州の記事で温かくなり冷房が欲しいと書いたんですが,その舌の根も乾かぬうちに暖房が欲しい寒い日々に逆戻りした当地です(笑). そんな4月中旬の週末は,ウチのKが活躍するイベントが2つあったので応援がてら出かけていました.

Dsc_1467  その1は4月22日(土)午後に開催された「マーラマポノ フラショー&講演会」,これは市内で循環器科の開業医をされているドクターがやっているフラスタジオが主催して行われたショー&講演会,縁あってウチのKも参加しています.ちなみにマーラマポノ(malama pono)とはハワイの言葉で「お元気で」とか「お大事に」とかいう意味だそうです.

 前半はフラダンスのショー,ハワイ各島のイメージカラーを身に着けて様々な踊りと歌が披露されました(途中で花がばらけるというアクシデントも…).一転して後半はヒプノセラピー(催眠療法)に関する講演,講師はヒプノセラピストの中野日出美さんです.こっち方面の話題に自分は明るくないんですが,講演の中で出てきた前世療法という言葉を聞いて,昔の怪獣番組ダイアモンドアイの前世魔人を思い出してしまいました.

Img_2983  そして昨日4月23日(日)の午後はその2,「第55回木の実会&14th KONOMIKAI PartⅡ 声楽演奏会」です.こちらは合唱&声楽指導者の桑原妙子先生の門下生が日ごろの鍛錬の成果を発表する場としての演奏会です.昨年の今頃も記事にしたんですが,元々は学生の部である木の実会と大人の部であるKONOMIKAIという2つの発表会が別々にあったのが,数年前から合同で開催されるようになったという経緯があるそうです.

 私も所属している小田原医師会合唱団の指揮者の先生やウチのKを始め,団内にも師事している人がいるという縁から私も聴きに行っています.今回は学生・大人合わせて21人の方々(プラスプロの方)の発表でした.ウチのKも緊張しながらも頑張っていたと思います.

 で夜はお疲れさん会とばかりに食事に繰り出しました.この日は魚介系,岩手県産の生牡蠣や地物の活アジのお刺身が美味でした (^.^).

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2017年4月15日 (土)

歌劇「オテロ」

Img149  今週の水曜日(4月12日),東京の初台にある新国立劇場で行われた歌劇「オテロ」公演に行ってきました.

 シェークスピアの有名な作品「オセロ」をオペラ化した作品です(オテロはOthelloのイタリア語読み).

 ヴェルディはその生涯に26作品のオペラを書いていますが,この「オテロ」は最後から2番目,25作品目にあたり初演されたのは1887年です(有名な「アイーダ」から16年後).台本を書いたのはアリゴ・ボーイトという若い詩人兼作曲家,彼は当時ヨーロッパの音楽界を吹き荒れていたワーグナー理論の崇拝者で,自らもワーグナー風のオペラ,メフィストフェーレを作曲しましたが,初演が大失敗に終わり,作曲家としてやっていくことへの限界を感じたようです.そのため,自らが書いた台本を作曲家に売り込む方向に転向しました.そんなボーイトの台本にヴェルディが作曲したのがこのオテロというわけです.

 この作品の最大の特徴はそれまでのイタリアオペラの伝統であったナンバー制が廃止されたことです.これによって,従来のレシタチーヴォ(セリフ部分)・アリア(歌部分)の区別がなくなり,全編音楽が途切れなく展開するようになりました.ワーグナー以降の作品ではおなじみのスタイルですが,ワーグナーのようにライトモチーフの洪水で慣れない観客が混乱するようなことはなく(笑),輝かしい合唱に美しい旋律といったイタリアオペラの良さもしっかりと残っています(特に4幕のデズデーモナによって歌われる「柳の歌」は従来のイタリアオペラ風のアリアです).ストーリーは原作にかなり忠実ですが,オリジナルが5幕構成なのに対して,第1幕部分を丸々カットすることで,劇はシンプルになりデズデーモナの悲劇性とイヤーゴの悪人ぶりがいっそう際立つようになっています.

 演奏に関しても冒頭の合唱から迫力満点で,オテロのカルロ・ヴェントレ,デズデーモナのセレーナ・ファルノッキア,イヤーゴのウラディミール・ストヤノフともよくまとまっていたと思います(演出は舞台上に運河を再現したマリオ・マルトーネのプロダクション).

 ただ今回問題だったのは舞台ではなく客席でした.

 開演後まもなく隣の方からイビキと寝言が… ( ゚Д゚)

 声のした方をチラッと見ると,年配のオッサンが伸びた様に寝ています(明らかに酔っている).その後も時々声を出したり前かがみになって前列の若い人にもたれそうになるなどひどい状態で,とても劇に集中できませんでした.

 前半(1幕&2幕)終了後の休憩時間中に係員に撤去されたようで,後半はようやく楽しめたんですが,オペラのチケットって決して安くないはずなのに,一体このオッサンは何をしに来たのだろうと不思議に思ったのでした.

17814213_1287987954631900_188593876  ともかくこのオテロ,19世紀型のイタリアオペラ愛好者の間には,ヴェルディがワーグナーの軍門に下ったとあまり評価しない人もいるんですが,なんといっても元が完成度の高いシェークスピアの戯曲であり,この劇をアリアとレシタチーヴォで分断すると,せっかくのドラマがぶつ切りになってダメになってしまうので,これはもうこのスタイルしかないんだろうなと感じています.

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2017年3月21日 (火)

ヨハネ受難曲演奏会に参加しました!

Img148  この週末盛岡に行って,当地で開催されたヨハネ受難曲演奏会に参加しました.この公演は盛岡バッハ・カンタータ・フェライン40周年記念演奏会として行われるものです.演奏本番は20日なんですが,オーケストラとの合わせは18日(土)からというわけでこの日に盛岡入りです.前日は静岡県内での出張当直だったので朝早めに帰宅,荷造りは事前に終わらせておいたため,そのまま出発となります.在来線と東北新幹線を乗り継いで15時ごろに盛岡駅に到着,待っていた母親と合流して盛岡市内お墓参りツアーへ繰り出します.そう,世間ではお彼岸なのでした.その後夕方からの練習に参加,終了後は久しぶりの実家入りでした.

 翌19日は本番会場となる盛岡市民文化ホールでの練習になりますが,この日の集合はお昼の12時半ということで久しぶりの朝寝坊,食事は朝昼兼用のブランチになりました(笑).

P3200720  集合時間ちょっと前に会場入り,いよいよステージでのリハーサルが始まります.自分にとってのヨハネ受難曲は2007年以来10年ぶり,オケの音が鳴り始めた瞬間から背筋がぞくぞくしてきます.この日はソロの楽曲も入るのでソリストの皆さんもフル参加となります.今回は40周年記念演奏会ということで,ソリストも合唱団ゆかりの方々(かつて合唱団に参加,あるいは現在も在籍している方々)です.みなさん各地で活躍されている人たちばかりなんですが,こんな人たちとド素人の自分が同じステージに立てるという合唱団の懐の深さに感謝です.

 スケジュール表だとリハーサルは夜の9時までだったんですが,順調に行ったのか5時過ぎに終了,指揮者の先生からは「明日に備えて英気を養ってください」とのお言葉が (^.^).英気を養うということは栄養を摂って気合を入れろということだろうと解釈し,市内のお肉の店に繰り出しました.

P3190713 P3190716  岩手といえば前沢牛が有名ですが,短角牛も魅力です.さしの多い前沢牛は時に胃もたれする恐れがあるので,演奏会前には赤身の短角牛の方が向いています.さらに英気を養うためにワインもいただいたことはいうまでもありません(笑).

P3200721_2  一夜明けて20日はいよいよ演奏会本番,この日は9時半に会場入りしました.ホワイエで発声練習後,ホールでのゲネプロに臨みます.本番直前ということもあり,先生からは無理をしないようにという指示を受けました.約2時間ほどでゲネは終了,昼食&休憩時間となります.朝にコンビニでサンドイッチを購入していたんですが,急に汁物が恋しくなったため駅の立ち食いそば屋に出て山菜そばをいただきました(同じパートの他の方もいた 笑).

 昼食後会場に戻って着替え,いよいよ開演時間となります.演奏の中身に関しては聴いてくださった方々にお聞きするしかないんですが,東京から駆けつけてくださった方々からもよかったと言ってもらえました(個人的には第1部の終曲,ペテロ懺悔のコラールの後,指揮者やソリストが退場する際に拍手無しというのが感動しました.音楽の中身的には拍手する雰囲気じゃないので,お客さんも雰囲気を感じたのでしょうか).

P3200724  終演後は近くのホテルでレセプション,お酒をいただきながらオケやソリストの方々のお話を伺いました.宴はまだまだ続きますが自分は翌日から通常業務のため,19時半過ぎに退出,新幹線に乗り込んだのでした(駅で偶然にも東京の合唱団の人達と再遭遇 笑).はやぶさ号に接続するこまち号の遅れで東京着が10分遅れ,さらに接続の東海道線が人身事故でストップするなど自分に責任のないアクシデントはあったものの,なんとか帰宅できました.こうして2017年自分にとっての10大ニュースの上位に来るだろう演奏会は終了したのでした.

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2017年3月15日 (水)

歌劇 「ルチア」

Img147  一昨日の晩(3月14日),初台の新国立劇場で上演された歌劇「ルチア」(新製作)のプルミエを観劇してきました.ルチアは19世紀前半を代表するイタリアオペラ作曲家,ドニゼッティの代表作で,私も非常に好きな作品のひとつです.

19世紀のイタリアオペラの系譜はロッシーニから,ベルリーニとドニゼッティ,そしてヴェルディからプッチーニに至りますが,ドニゼッティが活躍した時代は18世紀的な歌手の技巧を聴かせるのがメインのオペラから,よりドラマ性を重視したオペラへとの脱却が図られた時代です.歌劇という言葉に示されているように,古来オペラの主役は歌であり,ドラマはあくまでも歌に従属する存在とされていました.実際に当時の聴衆はドラマは二の次で,歌手の美声や超絶技巧を聴くために劇場に通い,素晴らしいアリアの後には割れんばかりの喝采で劇の進行が中断することは日常茶飯事だったのです.

 しかし19世紀に入ると,これではいけない,オペラももっとドラマ性を重視すべきだという考えが生まれてきました.その一方,歌手の見事な技量を堪能したいという声も根強くありました.ところが,こうなると困ったことが起こります.それはドラマ性の重視と歌手の技巧の披露は基本的に両立しないからです.なぜかというと,従来のオペラでは物語が進行してクライマックスになると歌手はあらん限りの技巧を尽くして難しいアリアを歌います.アリアの間,他の登場人物はすることがなくなってしまいますからその間ドラマは止まってしまうことになります.これでは,せっかく盛り上がったドラマに水を刺すことになってしまいます.逆にドラマを重視すると,アリアなんか歌ってる暇はないことになります(ドラマ性をより重視したワーグナー作品にアリアと呼べるものがほとんどないのはその事実を証明しています).

 そこでドニゼッティの時代には,この相反する二つの要求を解決する方法が考え出されました.それは,ヒロインが悲しみのあまり発狂してしまい,狂ったように超絶技巧のアリアを歌うというスタイルです.これなら観客は歌手の技巧を堪能する一方で,発狂してしまったヒロインに共感するというドラマ性も維持することが出来ます.ドニゼッティが活躍した時代には,こういう形式のオペラが多く作られ,こういう作品を狂乱オペラと呼んでいます.ルチアは狂乱オペラの最高傑作といえる作品なのです.

 したがってこのオペラではなんといっても,ヒロインであるルチアを歌う歌手の出来不出来が重要なカギを握ります.有名なわりに上演頻度が高くないのはひとえにルチアを歌うことの難しさがあるからです.作品中,ルチアの歌うアリアは2曲だけですが,どちらも非常に難しく,特に後半のアリアはコロラトゥーラを駆使した極めて技巧的な歌と叙情的な歌がなんと延々20分も続きます.今回の公演でルチアを歌うのはロシア生まれのオルガ・ペレチャッコ=マリオッティさん,プロフィールによるとメトロポリタン歌劇場でベッリーニの歌劇「清教徒」のエルヴィーラを歌った人です(清教徒もヒロインが発狂する狂乱オペラ).2幕のアリアは鬼気迫るというか,凄い迫力で圧倒されました.その他今回の公演では,2幕のルチアの狂乱アリアで通常フルートのソロが奏でる部分をグラスハーモニカで演奏していたのも注目でした.この楽器自体普段目にする機会がなく,ましてや生で音を聴く機会もないんですが,その独特の音は狂気の世界にいるルチアの叫びにもの悲しくこだまするようでした.

Dsc_1412  演出に関してはまだまだ公演は続くのであまりネタバレできませんが,この作品の舞台であるグレートブリテン島北部の荒涼とした色彩が出ていたと思います.終幕で岬の突端で仁王立ちしているライモンド役の妻屋秀和さんが騎士長に見えたとか,1幕後半のスコットランドの民族衣装(キルト)を着たエドガルドが女子高生のコスプレに見えてしまったというのはナイショです(笑).

 この公演,3月26日まであと4回あります.素晴らしい割に上演頻度が少ない作品でもありますからぜひ!

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2017年3月11日 (土)

3・11祈りのコンサートに参加しました

 今日3月11日は忘れられない日です.

 6年前のあの日は金曜日,当地は朝から快晴の一日でした.院長も副院長も出張で不在,昼下がりの医局には何となく寛いだ空気がただよっていました.

 そして午後2時46分突然の大きな揺れが,これが東日本大震災の瞬間です.当地は幸い停電にもならなかったので,その後の状況はテレビを通じて伝わってきました.院長&副院長不在の病院では残った幹部職員によって善後策が協議されたのを憶えています.当日は公共交通機関が軒並みストップしたため帰宅できない職員もいて混乱しましたが,同じころ故郷の東北の人達の苦境に比べたら,何も起こってないのと同じでした.

 そんな3月11日に仙台で開催されているのが表題の祈りのコンサートです.震災で亡くなられた方,傷ついた方の魂や心を慰めるのが目的です.演奏曲目はW. A. モーツァルト最晩年に作曲された宗教曲,アヴェ・ヴェルム・コルプス K. 618とレクイエム K. 626,演奏は東北を拠点に活動している合唱団やオーケストラによります.

Img146  現在の運営方式では第4回ですが,実際には震災2年後の2013年から同様の趣旨での演奏会が行われていますので,それを合わせると5回目ということになります.自分は仕事の都合で2014年は参加できませんでしたが,それ以外は毎年参加しています.特に今年は土曜日ということで参加のハードルは低かったです.

 前日の3月10日は出張の当直だったので,朝そこから新幹線を乗り継いで仙台に入りました.リハーサルが終わり,外で昼食を摂り本番に臨みました.

17211798_797578003743389_7193025557 (写真) これはリハーサルのショット(友人提供)

 まずは実行委員長の挨拶に始まり,そして14時46分に黙祷,その後演奏となります.演奏後も拍手はなく,黙祷によって締めとなりました.この演奏会も市民に認知されてきたこと,この日は土曜日ということもあったのか,会場は満員に近いお客さんが入っていました.

 終演後参加者はレセプションとなりますが,自分は次の用事があるため新幹線で東京に向かったのでした.

 追記: 今回の演奏会でバスのソロを歌っていただいたのが,弘前在住の熊木晟二先生,自分が弘前に住んでいた時代にメサイアや市民オペラでお世話になったほか,古くは1986年の東北大混声の定演で奇しくも同じモーツァルトのレクイエムでソロをお願いした先生なのでした.終演後会場でお話しする機会があり嬉しかったです).

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2017年1月31日 (火)

ヨハネ受難曲演奏会

 非常に寒かった週末から少し気温が上がった週の初めでしたが,1月29日の日曜日盛岡に行ってきました.目的は2か月後に迫ったコンサートの強化練習に参加するためです.

Img144  これは私が20年間参加している盛岡の合唱団(盛岡バッハ・カンタータ・フェライン)が活動40周年を記念して行う演奏会です.

 曲目はJ. S. バッハのヨハネ受難曲,新約聖書のヨハネによる福音書に基づくイエスの受難をテーマとした受難オラトリオです.マタイ受難曲,ロ短調ミサ曲,クリスマスオラトリオと合わせて4大合唱作品などとも呼ばれる大曲です.長さ的にはマタイ受難曲の3分の2程度ですが,ソロが多いマタイに比べてヨハネは合唱のウエイトが大きいので合唱団としての大変さはマタイと変わりません.昨年の春から練習を続けてようやくここまで来たという感じです.

 今回の演奏会ではソリストも合唱団ゆかりの人たちで構成されたメンバーとなっています.素晴らしい作品なので,ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです.

C3vqxpfumaa2n1xjpg_large  なお,練習の後は盛岡駅ビル地下の清次郎でお寿司とお酒をいただきました.獺祭最高です (^.^)

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2017年1月20日 (金)

五次元世界のぼうけん

 今日は大寒,二十四節気のひとつで暦の上でもっとも寒い日になります.その名に恥じぬ(?)よう,今日は全国的に荒れ模様で,関東地方でも雪が降るのではとウワサされています(お昼現在,当地は曇り空).現実にはこの大寒から2月初めの立春までの約2週間が1年でもっとも寒い時期で,有名な陸別町のしばれフェスティバルが開催されるのも2月頭です.

 そんな寒い季節は何となく外に出るのも億劫になりがちですが,先日ネットで1冊の古書を発見し衝動買いしてしまいました.

Img_2878  タイトルは五次元世界のぼうけん,マデレイン・レングルによる1960年代のアメリカ児童文学です.少女メグとその弟チャールズが行方不明になった父親を探して宇宙に旅立つというSFタッチの小説です.

 この作品と自分がどういう関係にあるのかというと,実は小学校4年生の時に学芸会でこのお話をやったからです.現実にはこの小説を基にした演劇用の脚本があって,それを当時取り上げたわけです(歌も登場する音楽劇だった).演劇用なので登場人物やストーリーも微妙に改変されていて,主人公のメグは眼鏡をかけているキャラだったことからメガネという名に,弟のチャールズはケンという日本人風の名前に変更されていました.

Img_2877  思えば当時の担任の先生の趣味だったんでしょうが,自分がSFに目覚めるきっかけとなったのがこの作品でした.そして,この後NHKの少年ドラマシリーズにハマっていくことになります.

 ちなみに5次元とはこの作品によると,1次元=線,2次元=面,3次元=立体に加えて,4次元目は時間軸で,5次元とは空間を瞬時に跳躍する軸だと説明されています.劇中おばさんがそのことを説明するのですが,

 「わたしのスカートの端から端を虫が歩いていくとするとこんなに遠くて時間がかかるわね.けどこうしてスカートの端と端をくっつけてしまえば,ほらすぐに着くでしょう」

 といっていました.後の宇宙戦艦ヤマトにおけるワープ航法と同じ原理です(作品ではこの移動方法を五次元運動と呼んでいました).

 メグとチャールズ(演劇ではメガネとケン)はこの五次元運動を利用して惑星カマゾッツに渡り,そこでその星を支配すると対峙することになるのです.すべてが中央センターによって計画され統治されるカマゾッツは宇宙でもっとも科学が進んだ星という設定になっており,自分たちがやった劇では「♪宇宙で,一番,優れている星カマゾッツ♪」という歌が出てきます.ちなみにこの劇で自分がやった役がカマゾッツの支配者でした(最後は主人公たちに倒されてしまう 笑).

 そんな懐かしの五次元世界のぼうけん,寒い季節にゆっくりと懐かしさに浸りながら読んでいきたいと思います.

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2017年1月 4日 (水)

第60回NHKニューイヤーオペラコンサート

Img143  2017年は元旦から病院に籠っていたんですが,3日の朝に解放され(笑)帰宅しました.ちょうど箱根駅伝の復路の時間帯と重なっていたこともあり,箱根登山線はそっちを観戦してきたと思しき人たちでにぎわっていました.

 で,そんな3日は夕方から都内に繰り出していました.目的は毎年この日NHKホールで行われる,ニューイヤーオペラコンサートを鑑賞するためです.このイベントは今年で60回を数え,テレビでも生放送されるクラシックコンサートです.数年前にも行ったことがあるんですが,正直に言えば

テレビで見てた方がよく見える (^.^)

イベントです(身もふたもないですが).

 一般にオペラ公演は単価が高いこともあって,安い席から売れていくという法則があるんですが,このニューイヤーオペラコンサートは値段もさほど出ないためか,見やすい高価な席から売れていきます.なので自分のように直前に都合が決まって購入するときには3階席の安いところしか残っていないということになります.

15894495_1187023221395041_577382191  で,このNHKホール,収容人数が3000人越えの巨大ホールだけあって,3階席になるとステージは本当に遠いです.しかもクラシックファンならご存知のように,音響も(特に上の方の階は)イマイチなので,ぶっちゃけテレビで見てた方がいいということになるわけです.

 が,正月拘束されてた身としてはとにかく出かけたいということで行ってきました.

Dsc_1277  内容はバロックオペラ(ここではゲストでBCJが登場)からモーツァルト,ロッシーニ,ベルリーニ,さらにはヴェルディやワーグナー,プッチーニと主要なオペラ作曲家の作品が,それこそいいとこ取りで出てきます.時間も生放送されるだけあって夜7時ぴったしに始まり,9時ピッタリに終わるので(ディレクターは大変だろうな),帰りの電車を考えるのにも便利なのでした.

 歌手はそれこそ若手からベテランまでさまざまですが,3日前に同じ場所で行われた紅白歌合戦と同じで,重鎮はトリで登場するらしく,今年も藤村美穂子さんでした(オペラ界の美空ひばりか).

15781638_1187166384714058_751307801  NHKホール前の道路には,青い電球で装飾された青の洞窟なる飾りがされていました.青の洞窟ってイタリヤや沖縄にもあるけど東京にもあったのかと感心したのでした.

 そんな音楽に浸った翌日(すなわち今日)はさっそく仕事始めなのでした (゜o゜).

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2016年12月12日 (月)

この週末は

 12月は演奏会シーズン,もちろん聴衆として聴きに行くことも多いんですが,自分がステージにのる方の演奏会もあります.この週末もそんな「自分がのる」演奏会が2つありました.

Sumikko  ひとつ目は12月9日に東京港区の霊南坂教会で開催された第44回すみっこの石クリスマスチャリティーコンサート.これは静岡県にある”牧の原やまばと学園”支援のためのコンサートで,私が所属している東京21合唱団が毎年参加しているものです.今年は讃美歌と朗読とのコラボ的なステージがメインでした(これに器楽も加わる).語りが感動的でうるうるっときました.

 終演後は近くの中華屋さんで打ち上げ,その後終電ちょい前の電車で帰宅します(翌日何もなければ現地泊でもよかったんですが).

Charikon  で,翌12月10日は夕方から再び都内に繰り出します.今度は駒込の日本医師会館,翌11日に開催される第3回医師たちによるクリスマスチャリティーコンサートのリハーサル&懇親会のためです.このコンサート(仲間内ではチャリコンと呼ばれている)は日本医師会の主催で,全国から参加する10組のユニットによるコンサートです(モダン系5組,クラシック系5組 一応事前審査あり).私も参加している小田原医師会合唱団は第1回から参加していて今回が3回目です.17時半ごろからリハーサルに臨み,その後懇親会に流れます.懇親会は外のお店ではなく,医師会館内の大会議室みたいなところでの立食パーティー,料理は神田駿河台の山の上ホテルのケータリング,さすがに美味でした\(^o^)/(さすが日本医師会,普段高い会費を取っているだけあって太っ腹だ(笑).

Rese1 Rese3  この日はこちらに宿泊して,翌11日コンサート本番のステージで演奏したのでした(司会が元NHKの濱中博久アナウンサーだったんですが,最後合唱に混ざってもらうという無茶振りもありました 笑).

 そんな感じで趣味の週末が完了したのでありました.

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