詐欺メール
メールを扱っているとよく遭遇するのがいわゆる詐欺メールです。AMAZONやApple、さらには大手銀行を騙ったものが多く、「不審な取引があります」、「アカウントが停止されました」などと言って個人情報を抜き取るページに誘導するのが一般的です。
ただ多くは日本語がおかしい文体であるため、一目見ただけで詐欺メールとわかります(それでも騙される少数の人を狙っているんでしょうが)。ただ今回アメックスを名乗る、一見ホンモノそっくりな偽メールが来たので紹介します。
写真左が本物、右が偽物です。一見しただけでは違いが判りません。従来の詐欺メールは日本語の文章の違和感から見破れたわけですが、この偽メールは本物のレイアウトをそのまま流用したものなので、うまく作っていると思います。ではどこで偽とわかるのか…
それは右側のマイ・アカウントの下、本物にはカード番号の下5桁が記載されていますが、偽物にはありません。偽メール一般にいえることですが、本当の銀行やAMAZONからの個人宛てメールなら、必ず宛先の名前(この場合は自分の名前)が記されるはずです。アカウント停止や不審な取引と言っているのですから、先方も当然こちらを指定して送ってくるはずだからです。しかし詐欺メールの場合は不特定多数に大量に送り付けてきますから当然そうした個々のあて名はありません。なのであて名がないメールは100%偽物と断定できます(時に”メールアドレス様”というパターンがあるが、メアドはすでに相手が持っている情報なのでこれを文中に自動で入れることは可能なので、これも詐欺パターンである)。今回のアメックスの偽メールもそこが見分けるポイントとなりました。ただ詐欺側も工夫してくることが予想されるため、今後は適当な5桁の数字を記載した偽メールが来る可能性があります。ただ、不特定多数に送り付けてくる特性上、本当の自分の番号と一致するのは奇跡に近いので、一応自分のカード番号との参照はした方がいいと思います。
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