第19回国際旅行医学会②
前の晩は早く寝たんですが、時差ぼけもあるため夜中に目が覚めてしまいました。ただ頑張って寝直して結局起きたのは朝6時です。身支度をして会場である向かいのヒルトンホテルに入ります。受付で登録時のメールのコピーを出すと係員がネームプレートを印刷してくれました。このプレートを首にかけると、会場内どこでも自由に歩き回れます。会場を見渡すと国際色豊かなのですが、旅行医学という特性上、自国民を海外旅行に送り出している国の人が多い印象です。地元アメリカやカナダ、オーストラリア、英国といった英語圏、フランス、ドイツ、そしてアジアでは日本のほかタイの方が多い印象を受けました。
会場は巨大なメイン会場と4つの中会議室で開催されます。こうした学会では良くあることですが、同時進行で複数のシンポジウムやワークショップが開催されます。興味があるテーマが同時間帯に重なると悩むんですが、なるべく日本では聴けないようなシンポジウムを中心に選択しました。狂犬病や黄熱といった感染症はもちろんとても重要なのですが、こうした話題は日本の学会でも取り上げられます。今回国際学会だなぁと感じたのは以下のテーマでした。
① Wander Woman(彷徨う女性): 女性旅行者特有の問題について、尿路感染症や性感染症、妊娠など。
② Human Trafficking(人身売買): 特に途上国における子供や女性の誘拐、人身売買の話題。
③ Dark Tourism(ダークツーリズム): 歴史的に負の事件が起こった場所等を巡る観光について。
④ Street Food(ストリートフード): 観光地における屋台などでの飲食のリスクについて。
もちろんこれらのシンポジウムには優先的に参加したことはいうまでもありません。そのほか会場であるニューオリンズの過去の感染症との戦いや旅行者下痢症、住血吸虫などの寄生虫症の話題も印象深かったです。
(左写真4)おやつセミナーのカウンター、(右同5)とある朝のモーニング
そして学会と言えば、ランチョンセミナーも欠かせません。協賛企業が軽食を提供して行われるセミナーです。日本だと幕の内弁当とお茶が定番ですが、こちらではサンドイッチ(のようなもの)とコーヒー、紅茶でした(どの日もメニューに大差がないので全日は食べませんでした 笑)。
そのほかポスターセッションは時々意外なものが見つかるので個人的には注目しているところです。ただ数が多いのと、英文であることから写真を撮ってこれから解析するところです。
(左写真6)ポスターセッション、(右同7)協賛企業のフロアー
そして最終日、最後のセッションは旅行をテーマにした物語について、今回は2つの作品を取り上げ、著者によるプレゼンが行われました。会場では著書の販売もあり、流れで自分も購入しました。その後の閉会式では、次回2年後の2027年に会場となるタイの紹介が行われました。うーん、また参加できるといいなと思ったのでした。
最近のコメント