2023年3月26日 (日)

日本神経学会地方会

 今月から実施中の「単位ガバガバ大作戦」,この週末は土曜日に日本神経学会九州地方会,日曜日に同九州地区生涯教育講演会に参加しました.九州まで行ったのかといえばさにあらず,オンラインによるWeb参加です.コロナ禍による数少ない好影響が学会や講演会のオンライン化,従来なら現地に出かけなければならなかったものが自宅や職場から参加できるようになったのは大いなるメリットです.移動の必要もないため,例えば午前中に東京の講演会を聴いて、そのまま午後は福岡での講演会に参加なんていう芸当も可能になったわけです(一方で学会といえば空き時間の観光も楽しみのだったのですが,オンラインだとそっち方面がなくなるのは寂しい).

 開始時間に指定された会議にアクセス,所属と名前,メールアドレスを入力してそのまま参加です.地方会は症例報告がメインなので色々興味深い症例について知ることができます.一方の生涯教育講演会は神経内科領域の様々な疾患に関する最新の知見の講演です.普段自分が担当しない分野についてはボーっと生きていると世間の波に取り残されてしまうため,こうした場で学ぶのが大切です.2日間で7単位をゲットです(この直前までに取っていた単位は24単位なので合計31単位,目標の50単位まで残り19単位です).

Tani 学会の会員マイページから.昨年12月以降の地方会はすべてオンラインでの参加です.

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2023年3月 4日 (土)

日本医学会総会

 医学関係の学会はそれこそ数え切れないほどあります.医師は自らが専門としている基幹学会のほかに関連した様々な学会に所属している場合が多いです.たとえば神経内科医の場合は基幹学会として日本内科学会と日本神経学会に所属し,さらに各自の専門や興味・関心に応じて,脳卒中学会や神経治療学会,神経生理学会,頭痛学会,てんかん学会といったより専門的な学会にも所属します.私の場合は加えて日本旅行医学会,日本渡航医学会,日本温泉気候物理医学会などにも入っています.また直接専門とは異なりますが,産業医業務を行うための資格として日本医師会が認定する産業医資格もあります.

 こうした学会ではその専門性や会員のレベルを維持するために専門医や認定医を定めていることが一般的です.大抵は入会から一定年数を経て受験資格を得て,試験(筆記試験や口頭試験,学会によっては症例の提出なども)を受け合格すれば専門医や認定医となります.資格としての医師は特に問題を起こさない限り資格は維持されますが,専門医・認定医はそうではなく,決められた期間ごとに更新しなければなりません.一般には学会への参加や教育講演の聴講など,学会の定めたルールに従って単位を取得し申請を行うことで更新されます.なので持っている専門医・認定医の数が多ければそれだけ更新のための労力も大きなものになります.

 私もいくつかの専門医・認定医(産業医含む)を持っているのですが,諸事情があり今年の夏までにそれらの更新に必要な単位を揃える必要が出てきました.このうち日本内科学会,日本旅行医学会はすでに規定の単位が集まっているので問題ないのですが,そのほか日本神経学会や産業医はまだまだ数が不足しています.現在そうした学会の単位を集めようキャンペーン(笑)を行っているのですが,日常業務の合間にやる必要があるためなかなか大変です.

 そこで登場するのが表題の日本医学会総会です.名前のイメージから日本の医学の総元締め的な印象を受ける学会ですが,実はこれ日本医師会が主宰している学会で,必ずしも医学の総元締めというわけでもありません.ただ影響力はそれなりにあって,この学会の総会に参加すると主要な学会の単位になるというメリットがあります.しかも1回の参加で複数の学会の単位がもらえるというポイントの二重取り三重取りみたいな感じです.特に産業医の単位が最大6単位とれるのは大きなメリットです(産業医は1時間の講習で1単位と決まっているため,普通の講習会ではせいぜい2~3単位).

 なんかいいこと尽くしのように思えますが,この学会参加費が非常に高いという欠点(?)があり,これまでほとんど参加したことがありませんでした.ただ今回背に腹は代えられないということで,参加することにした次第です.今年の日本医学会総会は4月21日(金)~23日(日)の3日間,東京国際フォーラムで行われます.

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2023年2月 6日 (月)

特別展「毒」に行ってきました

Img_9592  立春の日、上野の国立科学博物館で開催中の特別展「毒」に行ってきました.毒という言葉は誰でも身近で聞いたことがある一方で、あまり深く考えたことがないテーマかもしれません.

 毒とは生物に対して何らかの作用を有する物質の中で,その生物に負の影響を与えるものとされています(逆にプラスに働くものが薬).ただ害になるかどうかは生物の種類による他,種類ごとの相対関係もあって複雑です.例えばお菓子のチョコレートは人間が適量を食べる分には問題ありませんが,ペットの犬が食べると毒になります.またヤドクガエルは体内に猛毒を持っていることで知られていますが、その物質は捕食者にとっては毒であるものの、当のヤドクガエル側から見れば身を守るための武器ということになります.さらに言えばアオカビの作るペニシリンは人間から見れば感染症を治療する薬ですが,細菌側から見れば自らに害なす猛毒という相反する存在になります.

Img_9593(写真)オオスズメバチとハブの巨大模型

 今回の「毒」展は1章から4章、終章までの5部構成,第1章はプロローグ,第2章がメイン部分で植物の毒(トリカブトやドクゼリなど),昆虫などの毒(ハチ、クモなど),爬虫類・両生類の毒(ヤドクガエル、コモドオオトカゲなど),海洋生物の毒(フグ、クラゲなど)、菌類の毒(毒キノコなど)、鉱物の毒(ヒ素や水銀など)、人間が作り出した毒(マイクロチップなど)の順に様々な資料が展示されています.スズメバチやイラガの幼虫の巨大模型など迫力がありました.

Img_9594 Img_9610 Img_9623 Img_9625(左上)イラガの幼虫,(右上)コモドオオトカゲ,(左下)ベニテングタケ,(右下)ドクツルタケ

 第3章は毒の進化がテーマ,毒をもつ個体によっては自身が毒を作り出すわけではなく外部から接種した成分を濃縮して利用しているものがいたり,あるいは自らは毒を持たないものの,毒を持つ種に似せることで外敵から身を守る個体がいるなどの話題が取り上げられています.そして第4章は毒と人間というテーマで古代ギリシャで有名なソクラテスやエジプトのクレオパトラなど毒に関係した人物の話題や,毒の利用という意味で蚊取り線香の話題などにも触れていました.

 土曜日ということもあり会場はかなりの賑わいでした(コロナ禍ということで時間帯ごとの入場者を制限してはいましたが).じっくりと見学したのですが3時間以上かかりました.その後昼食を摂り、常設展を見たりして結局夕方まで滞在していたのでした.

Img_9633 Img_9635(左)常設展にあるフーコーの振り子,(右)お土産に購入したベニテングタケのぬいぐるみ

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2023年2月 3日 (金)

認定証が届きました

 今日病院に大型の封書が届きました.差出は日本渡航医学会,中身は昨年11月に受験して合格した日本渡航医学会認定医療職の認定証でした.

Img_9586 無類の旅行好きである一方,職業として医師をやっている自分にとって旅行医学(渡航医学)はまさに自分のためにあるような分野です(笑).この分野の関連学会として日本旅行医学会と日本渡航医学会があります(前者が医療者のみならず広く一般を相手にしているのに対して後者は医療者メインの印象).旅行医学会の方の認定医は以前取得していましたが,今回渡航医学会の認定も無事に得られたというわけです.認定証は普通の和文のもののほかに,英文のものも用意されていて,外来などに飾ったらカッコイイなと思ったのでした.

 自分の好きな分野なので,今後の仕事に活用できたらいいなと思っています.

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2023年1月16日 (月)

紀元

 今日は1月16日、Wikipediaによると紀元前27年のこの日に古代ローマが共和政から帝政に移行したとあります.紀元前27年1月16日に約100年に渡る共和政末期の混乱を終結させたオクタヴィアヌスに対してローマの元老院がアウグストゥスの称号を贈りました.当時すでにコンスル,プロコンスルとして政治軍事両面での権力を握っていた彼に対して元老院が特別な名称を与えて権威付けしたことから,この時からローマは帝政に移行したとみなされています.ただ当時はまだ共和政を望む人々の影響力も無視できず,事実上皇帝ではあってもあくまでも市民の第一人者(プリンケプス)という体裁を取ったところに特徴があります(元首政).これが一般にイメージされるような帝政の姿になったのは3世紀のディオクレティアヌスの時代以降です(専制君主政).

Caesar_augustus(写真)執政官(コンスル)のアウグストゥス 

 このローマが共和政から帝政に移行した時期に登場したのがキリスト教です.後にヨーロッパがキリスト教世界に入ると,イエス・キリストが生まれた年を紀元1年とする暦が作られました.これがいま私たちが使っている西暦です(ただしイエスの生年に関しては今の紀元1年ではなく,それよりも数年前の紀元前4年ごろとされる).

 一方紀元1年よりも前の時代については紀元前という言葉が付され,一般にはBC(Before Christの略)の語句が用いられます(紀元後はAnno Dominiの略ADとなるがこちらは省略されることが多い).紀元と紀元前の関係というと数学における自然数と負の数との関係が連想されますが,暦には0年という概念がないため,紀元1年の前年は紀元0年ではなく紀元前1年になります.このため紀元10年の20年前は紀元前10年ではなく紀元前11年になるなど計算に注意する必要があります.

 紀元の概念は後付けなので,この前後で何かが大きく変わったというようなことは無いはずですが,キリスト教のお膝元である地中海世界ではローマが共和政から帝政に変わりました.一方で東アジアに目をやると前漢(紀元前202年~8年)から後漢(25年~220年)に変わっていく時期と符合します.偶然とはいえ非常に感慨深いものがあります.ちなみに紀元前後に活躍した世界史上の著名人としては前漢を簒奪して滅ぼした王莽がいます.彼は一時中央を追われていたものの,紀元前1年に哀帝の崩御によって復権し,翌1年に平帝の太傅となって権力を握っています.

Wang_mang(写真)紀元前後に活躍した前漢の外戚王莽

 そんなことを考えた1月16日でした.

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2023年1月 3日 (火)

今年は何の年?

 2023年も3日目です.今日のネタは今年は何の記念日か?です.では行ってみましょう.

① 関東大震災100年

 わが国で防災の日とされる9月1日は,今から100年前の1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生したことに由来します.地震をはじめとした災害が多い我が国です.今年もいつどんな災害が起こるかわかりません.備えが大切だと感じます.

② 勝海舟生誕200年

 幕末期の幕臣勝海舟は日本の近代化のためには海軍の整備が重要であるとして,神戸に海軍操練所を作るなど活躍しました.戊辰戦争時には西郷隆盛と協力して江戸城の無血開城を実現させています.今年はそんな勝海舟生誕200年の年です.

③ 徳川家光将軍就任400年

 今年の大河ドラマは「どうする家康」ということで世間でも徳川家に注目が集まることが予想されます.そんな徳川幕府第3代将軍が徳川家光,家康の孫にあたります.その家光が将軍に就任したのが1623年(元和九年)であり,今年は400年の記念イヤーです.

④ 寧波の乱500年

 日本と大陸の関係といえば飛鳥時代の遣隋使や奈良時代から平安時代初期の遣唐使は公的なものとして有名ですが,中世になると国内政治が不安定化したこともあり,大陸との貿易は大名による私的なものが中心になりました.戦国時代には細川氏や大内氏が貿易で巨利を得ていましたが,やがて両者の対立が起こりそれが大陸での暴力事件に発展したのが寧波の乱です.

⑤ アレキサンドリアの大灯台崩壊700年

 古代地中海世界において七大不思議と呼ばれるものがありました.エジプトのピラミッドやバビロンの空中庭園,ロードス島の巨像などと並んでアレキサンドリアにあった大灯台もこれに含まれていました.紀元前3世紀に造られた高さ130メートルを超える巨大な灯台です.古代から中世にかけて多くの旅行家により記録されていますが,1323年に起こった地震により倒壊してしまいました.

⑥ 完顔阿骨打没後900年

 世界史の勉強をしているとなぜか印象深くて忘れられない人物がいます.自分にとっては古代インドのチャンドラグプタと並んで印象深いのが金の完顔阿骨打です.今年は彼の没後900年の年です.

⑦ 世界最古の紙幣発行1000年

 お金といえばコインと紙幣があります.歴史上コインは金貨などそれ自体に価値の裏付けがあり世間で流通できました.一方紙幣は軽くて持ち運びには便利ですが,それ自体はタダ同然の代物であり,これに価値が付与されるためには政府など発行元の信用が欠かせません.歴史上そんな紙幣が初めて登場したのが今から1000年前の北宋時代で,当時は交子と呼ばれました.

⑧ 三世一身法1300年

 飛鳥時代から奈良時代にかけて人口が増加してくると農地が不足してきました.このため律令政府は開墾を奨励するわけですが,ただ開墾せよといっても農民にしたらモチベーションが上がりません.このため自分で開墾した場合親子3代にわたって所有を認める(それが過ぎたら収公する)という制度ができました.これが三世一身法で制定されたのが今から1300年前の723年(養老七年)です.

⑨ 嵩岳寺塔完成1500年

 古代インドで生まれた仏教は漢代に中国に伝わり広まりましたが,歴代王朝が保護したり廃仏したりと政策が揺れ動いたことから東南アジア地域のような国民一般にいきわたる国家宗教になることはありませんでした.仏教が保護された時代には多くの建造物が作られたりしましたが,廃仏の時代になると破壊されたりして今に残るものは多くありません.そうした中国の仏教遺跡の中で有名なのが河南省にある嵩岳寺塔という仏塔です.今から1500年前の北魏時代,523年に建てられました.

⑩ 劉備没後1800年

 日本でも人気の高い三国志の主要人物の一人である劉備,彼が亡くなったのが今から1800年前の223年のことです.

⑪ ストラボンの「地理誌」刊行2000年

 帝政ローマ初期に今のトルコで生まれたストラボンによって記述された地理書が「地理誌」です.当時のギリシャローマ世界の人々が世界のすべてと思っていたヨーロッパ,中東からインドにかけての地理や歴史が記述されています.これが刊行されたのが今から2000年前の23年です.

⑫ 曲阜に孔子廟が建てられ2500年

 孔子廟とは孔子が祀られた場所で今では世界各地にあります.その元祖的なものが孔子が亡くなった翌年に曲阜に建てられた孔子廟で,今から2500年前の紀元前478年のことです.

 以上です.こうしてみると今年は世界史的には小粒な印象です.

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2022年12月16日 (金)

産業医研修会

 これまでも度々話題にしてきたんですが,産業医の認定期間があと1年ちょっとに迫っています.ただ前回更新から1年後にコロナ禍が始まってしまった影響から,ラスト1年にも拘らずまだ4単位しか取れていません(💦).更新には最低20単位が必要なんですが,加えて専門・更新・実地の3分野それぞれ最低1単位は必要とされています.で,この3分野のうち専門は比較的多く開催されるのに対し,残り2分野特に実地は開催頻度が低く貴重な存在です.今回山梨県産業保健センターでこの貴重な実地研修が開催されることを知り,行ってきました(山梨の産業保健センターは無料で直前まで参加可能と非常にありがたい存在である).

 今回の研修のテーマは「傾聴」,ただ聴くのではなく,相手の心情に慮って共感する聴き方です.主としてカウンセリングの際の聴き方といえます.最初に講師の先生からの簡単な解説を聞いた後,参加者が組になって実際にお互いの話を傾聴しあうという実習スタイルでした(実地だから当然か).理屈ではわかっていても,実際にやってみると結構大変な作業でした(しゃべる方は簡単なんですが 笑).後半には講師の先生の問いかけに対して,その心情を察して言葉を返すという企画もあり,なんだか昔懐かしの「欽ドン」の母と子の会話を思い出したというのは内緒です.

 この日の研修は2時間半,帰り際に2.5単位のシールをもらい,無事に手帳に貼ったのでした(これで実地は大丈夫).

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2022年6月30日 (木)

アインシュタイン記念日

Ein  例年になく早い梅雨明けを迎え,各地で連日の猛暑が続いています.今日6月30日は何かの記念日なんだろうかと探してみたら,アインシュタイン記念日でした.相対性理論で有名なアインシュタインです.とはいっても彼の誕生日とか命日とかではなくて(アインシュタインの誕生日は3月14日,命日は4月18日),主要な業績の一つである特殊相対性理論に関する最初の論文が投稿された日だからだそうです.

 相対性理論には特殊相対性理論と一般相対性理論の2つがあり,観測者や対象が等速直線運動(一定の速度で方向を変えない運動)をしている場合にだけ成立するのが特殊相対性理論で重力場などそれ以外の場面でも通用するよう発展させたのが一般相対性理論となります.19世紀までの古典物理学に対する現代物理学の柱として量子力学と並ぶ有名な理論です.量子力学がデンマークのボーアら多くの物理学者によって作られたのに対して相対性理論はアインシュタイン単独で作られました.そのため彼の独特の風貌とともに少なくとも名前だけは非常に有名な理論です(有名であるが故に,いわゆるトンデモ系物理学者からはやたら目の敵にされる理論でもあります).

 私と相対性理論の出会いは中学生時代で(多分SFか何かで知ったんだと思う),何とか理解したいと故・内山龍雄先生の「相対性理論入門(岩波文庫)」を買って必死になって勉強した思い出があります.当時この本で勉強した後,もっとわかりやすい本はないかと探してブルーバックスにたどり着き,そこからいろんな方面に手を伸ばしていくことになりました.

 そんな思い出深い相対性理論にちなむ記念日,久しぶりにそっち系の勉強もしてみようかと思ったのでした.

 

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2022年5月22日 (日)

日本旅行医学会大会

 学会ウィークですが、6月18日~21日に行われた第63回日本神経学会学術大会に引き続き,5月21日~22日には第20回日本旅行医学会大会が開催されました.旅行医学とは「人の移動の安全と快適性を高める医学」と定義付けられています.医療者であり大の旅行好きである身としては,まさに自分のためにあるような学会です(笑).その存在を知った瞬間に入会し,その後試験も受けて現在は認定医にもなっています.

 2019年までは毎年4月に代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されていましたが,2020年の大会はコロナ禍で中止となり2021年からは5月にオンライン形式で行われるようになっています.今年もオンラインでした(オンライン開催はどこにいても参加できるメリットがありますが,リアルだと必ずあるランチョンセミナーがないのが残念 笑).今年のテーマは昨年に引き続き留学生の旅行医学でした.コロナ禍で国と国との往来が制限されており,なかなか留学のハードルが高くなっている世相ではありますが,今後徐々に往来が増えてくるだろうことから2年連続でこのテーマとなった模様です.

Dsc_0050_640x480 Dsc_0055_640x480(写真は過去のものです)

 講演の内容はウイルス変異のメカニズム,テロに遭遇した場合の対応,留学用ワクチン接種の話題,危険ドラッグの話題,エレベーターの地震対策等でした.自分自身にとっても興味深いテーマばかりで学びの多い時間となりました.

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2022年5月18日 (水)

第63回日本神経学会学術大会

 春は学会シーズン,今週は私の仕事上のメイン学会である日本神経学会の学術大会が開催されています.コロナ禍に入ってから学会はオンライン開催だったり,オンラインと実参加併用のハイブリッド開催だったりするんですが,一昨年昨年と徐々に実参加のウエイトを大きくしていて,今年は7~8割が実参加という印象です.今日は朝から会場となった東京の国際フォーラムに繰り出しました.

Img_8166 Img_8162(左写真1)学会の総合受付(だいぶ空いた時間帯です),(右同2)登録票と参加証(オレンジ色の神が平熱証明書)

 JR有楽町駅からすぐという好立地です.まずは総合受付へ.ここ2年定番の検温所で平熱を確認するとそれを証明するシールを受け取ります.続いては参加登録ですが,ここがなんと!長蛇の列,一昨年岡山での大会に参加した時はガラガラだったので,いかに今年は実参加が多いのかがわかります.登録は事前に用意した2次元バーコードを読み込んで名札や参加チケット等が印刷された紙を受け取るという基本的に人と接触しない形で行われます.本来ならそんなに時間がかかるハズはないんですが,若い参加者はともかく,高齢の大先生だとイマイチ手順が判らず係員を呼び出して… なんていることになるので,それが律速段階になっているようでした(結局9時20分に受付に付いたものの,完了したのは9時50分だった💦.

 その後は自分が受講を予定しているセミナーの会場へ.この日はパーキンソン病と白質脳症のお話でした.

Img_8163 Img_8164(左写真3)セミナー会場,(右同4)帝国ホテルの屋台

 セミナーが終了して外に出たらちょうどお昼時間,国際フォーラムの中庭(?)では帝国ホテルをはじめとする様々な移動販売車が並んでいました.

 午後からは別な用事があったため地元市内の保健センターへ.ここでお茶をいただいたのですが,そこに描かれていたのが熊本県を代表するキャラクターのくまもん,偶然この日の自分のネクタイと一緒だったので感激いたしました。

Img_8168(写真5)くまもん入りのお茶とネクタイ

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