教会の告別式
今日、ナミビアの中心にあるChristusKirche(英語だとChrist Church)にて最近亡くなった教会員の告別式が行われました。縁あってその場で教会の聖歌隊に助っ人(?)として参加する機会を得ました。
歌う曲はIrische Segenswunche(アイルランドの祝福)というドイツ語の曲と、ハイドンのAus dem Danklied zu Gott(神への感謝の歌)の2つの小作品です(そのほか会衆とともに歌う賛美歌が2曲)。さすがに初見だと厳しいので、事前に3回練習がありました。
そして当日、会場のChristuskircheへ。この教会は19世紀末のドイツ植民地時代に建てられたルター派プロテスタントの教会です。ステンドグラスは当時の皇帝ヴィルヘルム2世から贈られたものと伝わっています。ウィントフックのランドマーク的な建物で、各種ガイドブックには必ず登場するほど知られた教会ですが、案外中を見学できた人は少数といわれています(空いている時間帯が短いから)。実は私も中に入るのは初めてでした。
周辺に高い建物が少ないウィントフックではかなり大きく見える教会ですが、中に入ると意外にこじんまりしています。装飾も地味目でこの辺はプロテスタント教会なんだなと実感します。一方でルター派の教会らしく、聖歌隊席が後方2階に設けられているのはさすがです。ルターは礼拝において音楽を積極的に活用した人物として知られます。聖歌隊席を2階に置くことで、音楽が天上から聞こえてくるような演出効果を狙ったのでしょう。
開始45分前に会場入りし、軽めのリハーサルを経て告別式開始です。牧師さんの言葉はすべてドイツ語なので、内容はよくわかりませんでしたが、故人を偲んでいるんだなということは解ります。プログラムが進んで聖歌隊が歌う番に、練習の成果がそれなりに出せたのではないかと思います。昨年の今頃、ちょうどバッハ音楽祭でドイツに行って、日本の合唱団の仲間が教会で歌うのを聴いて感激したのですが、規模は違えどルター派の教会の聖歌隊に交じって、こうした行事で合唱するという経験ができたことは本当にうれしいです。
終了後周囲の方々から、聖歌隊の通常練習にも来てとお誘いを受けました。日本にいたときは日本語の賛美歌を歌う合唱団にいたのですが、今度はドイツ語の賛美歌かと感慨深く思ったのでした。
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