真夜中のテレビ
現在ではテレビは基本的に24時間放送ですが、かつて昭和の時代にはそうではありませんでした。放送は朝の6時頃から始まり、夜は12時頃までで終了という感じでした(もっとも大規模災害などが発生した場合は延長され、そういう日はとても非日常的な感じがしました)。
NHKを例にすれば、朝の放送開始と夜の放送終了の際には国家の演奏をバックに日章旗が風にはためく映像が流れていました。そしてその後はアナログ放送特有の一面ざらざらした画面になったのです。これはスノーノイズという現象なんだそうですが、自分が子供の頃はそうした用語は知られておらず、一般にはその見た目から砂の嵐と呼ばれていました(さらに毎日同じ時間帯に見られることから、連続テレビ小説「砂の嵐」なんていう表現も)。
そして朝5時が過ぎると砂の嵐は終了し、このような画面になりました。
これはテストパターンと呼ばれるものですが、もちろん幼少期の自分はそのような用語は知らず、その見た目から扇風機と呼んでいました。
そして放送開始5分くらい前になると、また顔面が変わり
この画面になりました。これもテストパターンの一種らしいのですが、幼少時の私はこれを寒天と呼んでいました(色がついて四角いからというだけの理由だったと思います)。
ふとそんなことを思い出した2024年9月中旬でした。
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