さて先日ソッサスフレイのロッジにスマホを忘れた件ですが、この週末無事に引き取ってきました。
ただソッサスフレイは自宅から車で4時間以上かかる遠隔地です。スマホを取ってくるためだけにそんな長距離を運転するのも寂しいなと思い、ついでに寄れる面白そうな場所はないかと探していたところ、途中にミーアキャットが見られるというロッジがあることがわかりました。ミーアキャットは独特の立ち姿が有名で日本の動物園でも見られるところがありますが、実は原産地がナミビアなのです。こりゃ行くしかないというわけで、さっそくロッジに宿泊を申し込んでこの週末に出かけることにしました。
9月7日の朝7時に自宅を出発しまずはソッサスフレイに向かいます。朝早く出るのはせっかく行くのだからミーアキャットのロッジもゆっくりと堪能するためです。コースはレホボスを回るルート、前回の経験から30キロ距離が長くなっても100キロ舗装道路が多いこちらの方がストレスが少ないことがわかったからです。ひたすら車を走らせ、途中のSpreetshoogte Passを通過してしばらく行くと、2週間前も見たお姉さんの看板が特徴的なドライブインが見えてきます。実は今回宿泊予定のロッジはこのドライブインと同じ経営で、ここの奥にあるのでした(なんという偶然)。
(写真1,2)謎のモニュメント
ただひとまずここはスルーして先に進みます。その先のソリテアで給油&休憩をしてさらに南下、結局11時45分頃にソッサスフレイのロッジに到着、無事にスマホを引き取ることができました。これで目的の半分は達成されたことになります。そのまま来た道を引き返し、途中の休憩ポイントで昼食としました。この日は軽くカップ麺、先日の支援物資がさっそく活躍します。砂漠の中で食べるカップヌードルは最高でした(2021年に尾瀬沼で食べた際も美味しかったな)。
(写真3)砂漠とカップヌードル
その後も来た道を戻りソリテアを通過、やがて例の看板が見えてきてそのまま敷地内へ、ここから結構な距離(数キロ程度)走ってウワサのミーアキャットの宿に到着しました(14時過ぎ)。フロントでチェックインを済ませてそのままコテージに案内されます。砂漠の真ん中、携帯電話も圏外になるほど何もない環境ですが、部屋は非常にきれいで冷蔵庫も完備されていました。
(左写真4)ロッジのメイン棟、(右同5)こんな感じの部屋
しばし休んだ後は敷地内を散策します。歩いていたらさっそくミーアキャットを発見、2頭が例の立ち姿でこちらを見ています。ロッジの人によると敷地内縦横に穴が掘られており、彼らがどこに出没するか誰もわからないとのことでした。
(写真6,7)ミーアキャット
ロッジにはプールもあります。この時間誰もいなかったため利用することに。水着に着替えてさっそく入ると… 「ひぇ~冷たい」、小学校時代のプール授業の前に腰洗い槽と称してやたら冷たくて塩素濃度の高い部分に入らされたものですが、それを髣髴させるほどの冷たさです。足先からゆっくり入り15分ほどかけて首まで漬かりました(もうプールとは言えないな 笑)。それでも人間の慣れとはすごいもので、しばらく入っているとイイ感じになってきます。しばしゆったりと浸ります(泳ぐとはいっていない)。プールから上がった後は係員がお茶を持ってきてくれました。ティータイムは電子図書を読みながら寛ぎました(これぞ休日)。
(写真8)プールサイドのティータイム
そうこうしているうちに夕方になりました。この日はサンセットドライブに参加することになっています。予定時間にフロントに行き、係員に案内されて四駆に乗り込みます。この日の参加者は我々だけでした(宿泊客はほかにもいた)。ロッジを出発して敷地内の紹介を受けながら進みます。途中には野菜や果物の栽培施設があり(水は地下からくみ上げるほか、生活排水を処理して再利用もしているらしい)、ロッジで使用する野菜の多くはここで作っているそうです。
(写真9)何もない場所にあります
その後は敷地の外に出て道路の反対側へ、一面広大なサバンナが広がります。そんな中ガイドははるか向こうにいる動物を見つけ、我々は双眼鏡でそれを観察する流れで進みます(さすがにライオンなどは見かけないが、草食獣はそれなりにいる)。途中にシャカイハタオリの巨大な巣があり、ちょうど夕方時分で盛んに鳥が出入りしている様子も見られました。
(左上写真10)ドライブに出発、(右上同11)オリックスが、(左下同12)シャカイハタオリの巣(鳥の姿があります)、(右下同13)相変わらず美しいナミビアの夕陽
約1時間半ほどのドライブの後、夕陽スポットへ。やや小高い丘になっていて、ここにテーブルを広げてスナックや飲み物を並べます。スナックは乾きものメイン、我々の飲み物はもちろんワインです。2週間前のソッサスフレイ同様、この日も素晴らしい夕陽が見られました(ナミビアは地平線が広がっているのと基本天気がいいので、乾季の場合ほぼ確実に夕陽が見られる)。
日没後はロッジに引き返します。ちょうど夕食時間なのでそのままレストランへ。ここでは他のグループとの相席でしたが、フランス人の団体でした(我々が行ったら「Bonne soirée」とフランス語で挨拶してきました)。ここは客席数も多くないロッジなので食事は選択なしのコース料理(ただベジタリアンなどは事前に申告することで対応してもらえる)です。前菜が野菜のパイ包み、メインがチキン、デザートはアイスクリームをクレープで巻いたものと非常におしゃれな感じでした。
(左上写真14)レストラン、(右上同15)前菜、(左下同16)メインのチキン、(右下同17)デザート
食事後は部屋の戻るんですが、周囲の電気が消えてくるとまさに満天の星空です。この日は月もなく天の川がくっきりと見え、日本はもちろんナミビアでもこれだけの星空はなかなか見られないと実感しました。
(写真18~21)立ち姿がどうしてもアレに見えます
翌朝は特に予定もないので遅起き、7時半に部屋にコーヒーが届けられるサービスがあります。ベランダでそれを飲んでから朝食へ。パンと卵料理といったシンプルなもの、昨夕のドライブや夕食でワインをけっこう飲んだのでこれで十分という感じです。食事後外に出てみると、なんと!ミーアキャットがいるじゃないですか。2頭が立ち姿で日向ぼっこをしていました。喜んで写真を撮ったのは言うまでもありません。
(写真22~25)鳥も結構います
その後はあちこちを時間まで散策、最後に昼食をいただいて家路についたのでした。
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