岸田首相の不出馬
今日は終戦の日、当ブログは基本的に政治的な話題を扱わないのですが、この日だけは例外にしていることが多いのでお許しを。話題は昨日岸田総理大臣が来月行われる自民党総裁選に出馬しない意向を表明したというニュースです。
自民党という一政党の党首と、日本の行政機関の長である内閣総理大臣は基本的に別物ですが、日本では政権与党最大政党の党首が内閣総理大臣になることが一般的であるため(村山富市氏など例外はある)、今期で自民党の総裁を退くということは、自動的に内閣総理大臣は辞任するということになります(過去には総理総裁分離論なんているのもあった時代もあるが)。いわゆる裏金問題などで世論の批判を受けたことから、そのけじめを付けるためということのようです。このタイミングになったのは、国会が閉幕し主要な外交日程が一段落したことからと思われます。その評価は人によりけりでしょうが、少なくとも外交安全保障政策に関してはよくやっていたと思います。
ちなみに今日のナミビアの英字紙Sunの国際面にこのニュースが載っていました。ロイター通信による記事ですが、興味深かったのが上智大学の中野晃一氏の話として、「自民党の現職総理は、勝利が確実でなければ総裁選に出馬できない。相撲の横綱と同じ、活だけではなく優雅に勝たなければならない」という話です。そういえばそうだったかなと思い調べたら、たしかに現職総理が出るときは無投票になることも多く、基本は無風なようです(ただし自分も記憶のある福田赳夫総理の時の総裁選は予備選で福田氏が大平氏に敗れて本戦に出なかったというケースがありましたが、これが勝利が確実でなければ総裁選には出られないの実例なのでしょう)。
そんなことを考えた2024年8月15日でした。
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