大西洋岸旅行③
一夜明けて7月15日、この旅行最終日となりました。
この日は前日と異なり早起きで6時前に起床、朝一で朝食を済ませると7時過ぎにはホテルをチェックアウト、そのままスワコプムントを目指して北上します。この時間帯周辺は一面の霧、ナミビア大西洋岸は沖合の寒流で冷やされた空気が偏西風で寒い陸地に流れてくるため、ただでさえ冷えた空気がさらに冷え、ついには露点を下回るために霧になるという現象が起こります。今朝はまさにそういう気象だったというわけです。ナミビアといえばいつも晴れているというイメージがありますが沿岸部の朝にはこういう日もあるのです。
そんなドライブをしているわけですが、その目的はこの日の午前中にスワコプムント発の砂漠の生き物観察ツアーに参加するためです。ツアーの集合時間が朝8時45分だったため、早めにホテルを出たわけです。前日のうちにスワコプムントに移動した方が楽なのにという声が聞こえてきそうですが、そうすると日中にワインが飲めなくなってしまうのです(笑)。
それはともかく無事に8時半過ぎには旅行会社の事務所に到着、受付を済ませて待っていたらやがて1台の四駆がやってきました(こうした砂漠のツアーは基本四駆)。さっそく乗り込みますが、この後もう一組客がいるとのことで、市内のホテルに向かいます(このツアーは送迎付きなんですが、さすがにウォルビスベイのホテルまでは来てくれない 笑)。後から乗って生きたのは家族連れでした。
その後は砂漠へ、車は昨年11月にバギーを体験した場所から入っていきます。そのまま砂漠の内部を進み、少し茂みがあるところで停車、そのまま運転手兼ガイドが付近を散策しています。やがて我々に降りてくるように促し、そのまま茂みへ。彼が砂を掘り返していくと… おおっ、なんとミズカキヤモリが姿を現しました(まさか密かに埋めていたとかではないよな 笑)。これは一見カラフルな見た目ですが、砂漠という極めて過酷な環境で生きているヤモリで、今日のような霧の日に体に付着した水滴を舐めて水分補給していることで知られています(この日は残念ながら舐めているシーンはなし)。こんな希少種があっさり見られて感激です。
ヤモリの次は場所を替えてぺリングウェイアダーという毒蛇や、ナマクアカメレオンの観察ができました。蛇はさばくにとけこんだような色彩で意外に動きが素早く、間違って手出しをしたら確実に嚙まれるなと思いました(笑)。
その後は砂漠のドライブ、この頃から霧が一気に晴れはじめ、周囲はいつもの砂漠の風景に戻りました(日中になり気温が上がったため露点を上回り霧が消えた)。この辺はあまり観光客が来ない場所なのか、周辺見渡しても人の足跡がなく、一面風紋が広がっていました(2019年に小田原医師会合唱団で取り上げた混声合唱組曲「風紋」(石井歓作曲)を思い出した)。
ツアーはお昼前に終了、その後はスワコプムントしないで昼食を摂り(お寿司もある海鮮料理店)、その後ウィントフックに戻ったのでした。これが2024年冬の旅行となりました。
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