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2024年6月15日 (土)

ドイツ旅行③

 一夜明け6月7日になりました。この日は基本的にドレスデンからライプツィヒに移動する日程になります。朝起きて朝食を食べてから荷物をまとめてチェックアウト、そのまま中央駅やや西側にあるBusparkplatz Ammonstraßeという場所に向かいます。ここはBusparkと付くようにバスターミナルのようなところです。そう、この日の移動は高速バスなのでした。ただ日本のバスターミナルと違ってコンビニなどの入った建物や掲示板などは全くなく、放送も無いので自分が乗るバスは自分で探さなければなりません。バスがやってくるたびに番号を確認するのですが、うっかり間違えるととんでもないところに連れて行かれる可能性があるので注意が必要です。それでも大体時間通りに我々の乗る番号が掲示されたバスがやってきて無事に乗り込んだのでした。

Img_2798(写真1)ドレスデンのバスターミナル

 係員が車内確認(おそらく予定された人間が乗っているか)の後出発、しばらく市街地を走った後高速道路に入ります。ドイツの高速道路と言えば、アウトバーンの名前と共に法定最高速度が無いことで知られています(実際には制限速度が設けられている区間もあるらしい)。片側2~3車線の快適な道路をバスは快調に飛ばしていきます…

Img_2801(写真2)渋滞…

 が、ライプツィヒまで3分の1ほど行った先で急に渋滞が発生してしまいました(泣)。Googleマップで調べると、この先10キロくらい渋滞しています。その先はスムーズなようなのでおそらくは事故渋滞なんだろうと想像しました。当初1時間半で着くはずでしたが、この渋滞で結局3時間近くかかってしまい、ライプツィヒ中央駅に着いたのはお昼過ぎでした。

 駅前のバス停からこの日宿泊のホテルに向かいます。今回はなるべく中央駅に近い場所をというわけで、駅西口目の前にあるBest Westernという中級ホテルになりました。まだチェックインには早いかなと思ったのですが、もう部屋を使っていいということで中に入ります。荷物を置いて少し休んだ後は昼食を兼ねて中央駅に繰り出しました。ライプツィヒ中央駅はホームが10以上あるドイツ有数のターミナル駅です。1990年代のドイツ統一後再開発が進み、今は駅構内にたくさんの店舗が入ったショッピングエリアにもなっています。当然レストランもたくさんあって悩むんですが、結局イタリアンの店になりました(パスタとワインをいただいた)。食事後も駅構内を散策したんですが、あちこちにバッハの愉快な像が建っています。さすがバッハ音楽祭と感心したのでした。

Img_2810 Img_2805(写真3,4)愉快なバッハ像

 その後は一旦ホテルに戻ったあと、トラム(路面電車)を利用してトーマス教会へ、バッハ音楽祭はこの日が開幕で我々はオープニングコンサートのチケットを取っていたからです。トーマス教会はバッハが人世の後半を過ごした教会で、今に残る著名な教会音楽作品の多くがこのライプツィヒ時代に作曲されました。まさにバッハの聖地という感じで、普段から大勢の観光客がやってくるんですが、この日は音楽祭ということでいつも以上に賑わっていました。

Img_2829(写真5)トーマス教会

 開演30分くらい前に教会に入場、ここにはかつて2013年に演奏旅行で来たことがあります。普通のコンサートだと入り口の奥にステージが設けられてそこで演奏というパターンが多いんですが、トーマス教会は聖歌隊や器楽の席は上の階に設置され、地上階の聴衆からはその姿が見えないという特徴があります。これによって独特の響きができあがることになります。

Img_2819 Img_2822(左写真6)チケット、(右同7)教会内部

 時間になってコンサートの開始、この日のプログラムは前半はバッハのオルガン作品や独唱カンタータ、後半はベルクのヴァイオリン協奏曲とメンデルスゾーンの詩篇42編(ラテン語だとSicut cervus desiderat)が演奏されました。バッハ音楽祭のオープニングにメンデルスゾーン?という向きもあるかもしれませんが、メンデルスゾーンはバッハを再発見した人物であるのに加え、バッハの教会音楽に大きな影響を受けた作曲家なのです。途中休憩も無くコンサートは終了、ナミビアに移ってからこういうイベントとは無縁の生活を送っていただけに感慨もひとしおでした。

 終演後はまだ外が明るかったこともあり徒歩でホテルに移動、一休みした後夕食に繰り出したのでした。

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