リューデリッツ旅行①
さて、日本ではGWとなる4月末から5月初めですが、実は当地でもこの時期には祝日があります。まず5月1日は日本でもメーデーの名で知られるように労働者の日です。日本では休日にはなっていませんが、ここナミビアでは祝日の休日です。またこちらは移動祝祭日になりますがキリスト教の昇天祭(復活祭から数えて40日目)も休日でちなみに今年2024年は5月9日に当たります。
今年は5月1日がちょうど週の真ん中にあたる水曜日だったため、隣の月火あるいは木金のどちらかを休みにすれば5連休になるという感じでした。
で、ナミビア南西部にあるリューデリッツという街で4月28日から5月5日までの一週間、Crayfish Fwstival(日本語に訳すと「エビ祭り🦐」)が行われるという話を耳にしていました。「これは行くしかない!」というわけで、5月2日(木)、3日(金)に有休をとって出かけることにしたのでした。
リューデリッツはナミビア南西部の大西洋岸にあり、首都ウィントフックから直線距離でも500kmほどあります。車で行く場合は全線舗装道路なら830kmほど、グラベルロードと呼ばれる砂利道経由でも700km近くになりどちらも一日がかりの距離になります。これだけ遠いと航空便もあるのですが、現地での移動手段の問題もあるため、今回は頑張って自家用車で行くことにしました。ちなみにルートは舗装路の方です(砂利道の方が150kmほど短いんですが、当然平均速度が遅くなるのと、パンクのリスクが高くなるため距離は長くとも舗装を選択しました。
5月1日出発の日です。この日は朝出発してリューデリッツよりも120kmほど手前にあるアウスという町までの行程です。一気にリューデリッツまで行くことも不可能ではないんですが、経過によっては現地着が日没後になる可能性もあるため、安全を期して確実に日没前に到着できるだろうアウスまでとした次第です。朝8時半ごろ自宅を出て国道B1号線をひたすら南下します(ナミビアの国道はAからDまで分類されていて、Aが高規格4車線道路、Bがよく整備された舗装2車線道路、Cが普通の2車線道路(砂利道が多いが舗装区間もある)、Dが砂利道となっている)。約1時間ほどででレホボスという町を通過、そこからさらに南下して1時間半(すなわち家を出てから2時間半)でマリエンタールの町に到着です。ここで最初の休憩ということで町に入ってガソリンスタンドを探しますがこの日は休日のためか休みの店が多いようです。結局探した結果町はずれに開いているスタンドを発見、給油およびトイレ休憩となりました。
その後さらに南下、周囲は大平原が広がります。マリエンタールから1時間ほど進んだ場所にある駐車スペースで昼食休憩、この日は家から持参したお弁当をいただきました(おにぎりと豚汁)。スペースからの見た周囲の景色はだだっ広い半砂漠半草原が広がる雄大なもの、日本では絶対に見ることのできない景色です。
(左写真1)ナミビアの主要道にある休憩所、(右同2)アウスのホテル
昼食後は再び南下、1時間半ほどでケートマンスフープの町に到着、ここで2回目の給油、トイレ休憩です。ちょうど午後2時くらいで非常に暑かったのでスタンド併設のショップでアイスを購入して食べました。このケートマンスフープからはB1号線と分かれてB4号線に入り西に進みます(このままB1号を南下すると最終的に南アフリカのケープタウンにたどり着く)。この辺に来ると周囲はほぼ砂漠が広がる景色になります。そんな中を1本の舗装道路がひたすら延びていく感じ、こんなところで車が故障したら涙目だなと思いました(実際にはある程度の交通量はあるので助けを呼ぶことは可能)。そしてケートマンスフープから2時間、夕方4時過ぎにこの日の目的地アウスのホテルに到着です。チェックイン手続きをして部屋に入りしばしの休息です。そして夕方6時に夕食のためレストランへ、このあたりは食事をする場所がほとんど無いので、どこのホテルもレストランを併設しています。この日もホテルのレストランでの食事、スターターはエビフライ(実際には半分くらいオニオンリング)、メインはステーキを選択しました。
日が暮れて夜になりました。ふと外の中庭に出てみると、周囲に明かりがないせいか、星がとてもきれいです。天の川やその中の南十字座もバッチリ見えて感動に浸ったのでした。
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