一夜明けウォーターバーグの朝を迎えました。支度をして朝食会場となるレストランに向かいます。朝食はハムやサラダ、パンなどがブッフェスタイルで並び、そのほかに卵料理を頼めるスタイルでした(私は目玉焼き、Kはスクランブルエッグを注文)。朝から温かい料理をいただけるのは嬉しいです。
(写真1)朝食の卵
食事後この日は午前中にテーブルマウンテンに登るアクティビティに参加したかったため、レストランの係員に告げたところ、8時にレセプションに集合するようにとの指示を受けました。いったん部屋に戻って歩く支度をしてから自分の車でレセプションに向かいます。途中道端に小型レイヨウの一種であるダマラディクディクがいたので停まって見入っていたらいつの間にか追いついてきた後続車にクラクションを鳴らされてしまいました(泣 まあ追い越しもできない狭い道ですから)。
(左写真2)レセプションへの道、(右同3)ダマラディクディク
車を走らせ無事レセプションに到着、ここにはすでに先着していお客さんもいました。一緒に待っていたらガイドらしき男性がやってきて「Rhino Tracking?」と聞いてきます。ちなみにこれはサイを見に行くトレッキングです。我々が参加予定のはPlateau Hikeなので「No」と答えると、そこで待っていたほかの人たちと一緒に出掛けて行きました。この段階で我々だけが残されたので、もしかしてレストランの係員が間違えたのかと少し不安になります。ただその直後に別なグループとガイドが現れ、「これからPlateau Hikeを始める」みたいなことを言ったので安心して付いていくことになったのでした。このグループはドイツ人の家族らしく二人の息子が両親(結構な年齢っぽい)を連れてきてた感じでした。
(写真4)レセプション
レセプションを出発して高台にあるプラトーロッジ(我々が泊っているウィルダネスロッジとは同経営の別のロッジ)の方に向かって歩いていきます。結構な登り坂ですが車が通れる道なので足元は問題ないので普通に付いていけます。この日は朝から曇り空なので絶好のハイキング日和といえます(ナミビアのピーカンは湿度が低いので脱水のリスク大)。10分くらいでロッジの東屋みたいなところに到着、ここにはまだ工事中のプールがありました。ここからいよいよテーブルマウンテンに向かっての山登りが始まりです。ガイドが先頭になって登山道(といえるかどうか不明)を進んでいきます。基本岩場なので足元に注意が必要ですが、ドイツ人の老夫婦が同行しているためペースはゆっくりで助かりました(そうでなければ我々が律速段階になる可能性大 笑)。さすがに岩場の登りはきつく、喘ぎながら登る我々です。登山途中にはハイラックスの姿も見え、Kが喜んでいました。
(左写真5)こんなところを登っていく、(右同6)野生のハイラックス
大体30分くらいの登山で開けた場所に出ました。どうやらテーブルマウンテンの上に来たらしいです(意外にあっさりだった)。見渡すと絶景、足元はというと断崖絶壁です。日本だったら100%安全柵かロープが張られるところですが、そんなものはなく完全に自己責任というのがこの国のスタイルです(なので小さい子供を連れてくるのは危険)。ここのロッジのサイトの写真にもここで観光客が万歳した写真が出ていますが、自分たち本当にすごいところに立っているなと感動するのでした。過去にテーブルマウンテンとしてはベネズエラのロライマ山とケープタウンで登ったことがありますが、ロライマ山は山頂の中央付近だったので断崖は見ていないのと、ケープタウンは完全に観光地化されていたために感動の度合いが全く違います。万一ここから転落したらしばらく発見は難しいだろうなと思ったのでした。
(左写真7)山の上からの景色、(右同8)展望所にて
最初の展望地を堪能した後はテーブルマウンテンの上を歩いて次なる展望地へ。テーブルマウンテンという名前のように山の上は平らになっているため基本的に歩くのに難儀はしません。ただ木々が覆い茂っているため磁石がないと方角等はわからず、ここで放りだされたら遭難確定でしょう。その後展望地を2か所巡り眺望を堪能、うち1か所ではガイドが対岸の崖に豹がいるというのでみんな双眼鏡で一生懸命探していました(我々も探したがよくわからなかった 涙)。結局1時間強山の上を散策してから下山となります。こうした登山は登りよりも下りの方が難易度が高く、しかもこの時間帯から小雨がぱらつきだしてきたため足元も悪いため一同細心の注意を払いながら下ります(ドイツ人の息子たちは親を気遣いながら丁寧に下りていた)。結局登り以上の時間をかけてプラトーロッジに到着、ここからは自動車道なので一安心、11時半ごろに出発地点のレセプションに無事到着しました。
(左写真9)崖スポット、(右同10)ちょっと怖いです
ここでドイツ人一家とはお別れ、Kがトイレに行っているうちにレセプションでこの日夕方のRhino Driveの予約をしたのですが、この時朝ロッジのレストランにいた係員が興奮したように現れスマホを見せてくれました。そこにはなんと!豹が写っているではないですか、聞くところによればちょうど我々がテーブルマウンテンに登っていた時間帯にロッジの庭に豹が現れたとのこと、ちょうど自分の部屋の裏庭に豹が寝そべっていたのでした(見たかった!)。夕方の予約を終えて自分の車でロッジに戻ります。朝にダマラディクディクがいたポイントでは同じ個体と思われるものがたたずんでいました。
ロッジの戻るとちょうどお昼時です。山歩きをしてお腹もすいてきたので昼食にしようとレストランに行きます。が、やってる気配がありません。通りかかった係員に聞いたら、40分前に予約しなければならないとのこと。時計を見たら12時20分だったので、それではと13時に予約を入れ、それまでは外のテーブルで寛ぐことにしました(周辺を散策したらタケノコが生えていた!)。
(左写真11)中庭の竹藪、(右同12)タケノコが生えています
13時ちょいすぎにレストラン前に車が到着、係員が食品用コンテナ(学校給食でパンを入れる容器みたいなの)を持って出てきました。多分あれに我々の昼食が入っているに違いないと思っていたら、数分後に予想通り食事が出てきました。この日は私がミートソースパスタ、Kはエンパナーダ(南米起源の総菜パンみたいなの)でした。
(左写真13)ミートソースパスタ、(右同14)エンパナーダ
この後はしばらく部屋で休息、この頃から午前中の筋肉痛が出始めます(まあ普段使わない筋肉を酷使したから)。そして夕方の4時にレストラン前にRhino Drive用の四駆がやってきてそれに乗ります。ロッジを出発した後はレセプションを通過して午前中歩いたプラトーロッジへ、ここでもう一組の客を乗せたのですが、これがなんと日本からの観光客、いや日本人観光客、普通ウォーターバーグなんて来ないだろ(というか存在を知っている日本人が何人いるのか)と思ったのですが、聞くところによるとご家族がウィントフックで働いているとのこと。そ、そうだったのか、案外世の中狭いなお感動したのでした。
(左写真15)ドライブコース、(右同16)ウィントフックへ向かう水路
Rhino Driveはその名の通り、サイを観察する自動車ツアーです。趣旨としては朝見かけたRhino Trackingと同じですが、あちらは徒歩で行くのでこちらの方が断然楽です(笑)。我々を乗せた車はそのままロッジ敷地外へ、昨日の午後に自分がやってきた道を進んですぐにオフロードに入っていきます(さすが四駆)。しばらく行くと水路のようなところを通過、聞くとこのあたりの水源から採取した水をはるか南ウィントフックまで送っているのだとか。ウィントフックはあんなに乾燥しているのに蛇口をひねると普通に水が出るのが不思議だったんですが、こんなところに秘密が隠されていたのかと感動した瞬間でした。
(左写真17)キリン、(右同18)ダチョウのつがい
その後キリンやダチョウなどを見ながらサバンナの奥地へ、やがて前方にサイ(白サイ)の姿が現れました。ここで停車し一同徒歩で近づきます(つまり朝のツアーはここまで歩いてくるということのよう)。なるべく彼らを刺激しないようにゆっくりと近づき写真を撮りました。聞くとサイは密猟のためにアフリカ各地で数を減らしており、ここでは公園職員が常に監視しているとのこと、確かに銃を持った係員の姿がありました(ウォーターバーグはテーブルマウンテンで囲まれた地形のため、こうした保護活動に適しているそうです)。結局2か所でサイを間近に観察し、その後こうしたドライブでは定番のドリンクタイムをしてこの日のドライブは終了しました。
(左上写真19)白サイの群れ、(右上同20)車の陰から見ます、(左下同21)大迫力、(右下同22)飲み物タイム
ロッジに戻るとちょうど夕食時間、レストランに行ったのでした(この日のメイン肉はビーフ)。
(左写真23)この日のワイン、(右同24)メインディッシュ
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