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2023年12月31日 (日)

2023年十大ニュース

 2023年も残すところわずかとなりました。大晦日当ブログ恒例の十大ニュースの発表です。今年は上半期と下半期で生活環境が激変したこともあり、様々な出来事があったように感じます。まずは選外の発表からです。

・オペラ鑑賞: オペラ好きの我が家です。今年は新国立劇場で1月にタンホイザー、4月にアイーダ、5月にリゴレットを、藤原歌劇団で1月にトスカ、さらに同月オテロ(ただしロッシーニ)を鑑賞しました。夏以降についてはナミビアには歌劇場がないため、生公演はしばらくお預けです。

・毒展見学: 1月に国立科学博物館で開催されていた「毒展」を見学しました。理科大好き少年だった自分にとって、こうしたテーマの話題はウキウキするものです。ベニテングタケのぬいぐるみも買ってしまいました(笑)。

・河津桜: 2月に咲く早咲き桜として有名なのが河津桜です。小田原からさほど遠くない場所にあるので、伊豆アニマルキングダム訪問に合わせて観桜しに行ってきました。

・祈りのコンサート最終回: 2011年3月11日に発生した東日本大震災、この震災で亡くなったり傷ついた人たちを慰める一助として始められたのが毎年この日仙台で行われる祈りのコンサートです。過去には自分も何度かステージに乗せてもらいましたが今回は客席での参加でした。そんなコンサートも10回の節目で今回が最終回とのことです。

・函館野外劇: 毎年7月函館市民が自主開催しているイベントに函館野外劇があります。ひのパレで知り合った仲間が関係しているイベントということで、いつか行ってみたかったのですが、今回ウチのKの実家に行くついでに鑑賞することができました。

・スワコプムントでバギー: 11月にスワコプムントで当地のドイツ大使館が後援するコンサートが行われ、聴きに行ってきました。そのついでに同地で体験できるサンドバギーを楽しみました。

・ホバ隕石見学: ナミビア北部には世界一重量のある隕石があります。その名もホバ隕石、今回クリスマス休暇を利用して見学に行ってきました。

Img20230421_08015468_20231230160901 Img_9635_20231230160901 Img20230315_08083053_20231230160901(左)アイーダ、(中)ベニテングタケ、(右)祈りのコンサートImg_0684_20231230161101Img_1888_20231230161101Img_0658_20231230161101Img_0801_20231230161101

(左上)河津桜、(右上)函館野外劇、(左下)サンドバギー、(右下)ホバ隕石

 それではトップ10の紹介です。 

第10位 英会話教室に通う

 縁あって今年の7月からナミビアに赴任することになったのですが、当地の公用語は英語です。そこで暮らす以上ある程度英語ができなくてはなりません。私の場合は高校時代英語の偏差値が40以下で、大学入試も英語0点でも合格できるよう他の4教科を鍛えまくったわけですが、その後英語では散々苦労しました(苦笑)。その後1988年にアメリカの大学に単身乗り込むという、自らを谷底に突き落とすような体験をした結果、帰国時には偏差値が60以上に跳ね上がっていました(笑)。ただその後は実用で英語を使うことがないままこの歳になってしまったわけです。今回これではいけないと、非常に付け焼刃ですが英会話教室に通いました(関連記事)。

第9位 更新単位ガバガバ大作戦

Img_0785  現在いくつかの学会の専門医や認定医、産業医を持っているのですが、これらは一度取ればOKということはなく、定期的な更新が必要です。その更新には学会への参加や研修会への参加など条件があります。今回海外転勤が決まったことで問題になるのが、これら専門医等の更新です。更新時期は様々ですが、中には今年いっぱいなどというものもあります。数年先というところもあるのですが、海外に行ってしまうといつそうした研修会に参加できるかわかりません。そんなわけで日本にいるうちに必要な単位を全部集めてしまおうと思い始めたのが、この更新単位ガバガバ大作戦です。幸い2023年春段階ではオンラインで参加取得できる研修会が多かったこともあり(その後コロナの5類移行を受けてこうしたオンライン研修会は急速に減っている)、それこそ参加できるものには全部参加して単位を集めまくったのです(複数学会の単位が一気にもらえる一方、参加費として数万円を取られる禁断の日本医学会にも参加しました 関連記事)。

第8位 広島旅行

 今年はゴールデンウィーク後半がフリーだったこともあり、週明けに年休をくっつけて広島県に旅行に行ってきました。全国47都道府県すべて行ったことのある私ですが、もちろんそこには濃淡があり隅々まで行っているところもあれば、案外行っていないところもあります。この広島県はそんな薄い県で、過去には宮島にちょっと行ったくらいな感じでした。今回はそんな広島県を堪能しようと宮島はもちろん、風情のある街並みの尾道や大和ミュージアムのある呉、県都の広島市を観光しました。名物のお好み焼きや牡蠣、尾道ラーメン、海自カレーも堪能しました(関連記事①

Dsc_2614Img_0999(左)呉の港、(右)夜の厳島神社の鳥居

第7位 新車を購入

Img_0069photoroom_20231230162601  今年7月にナミビアに引っ越したわけですが、当地には外国人が安心して利用できる公共交通機関はありません(唯一使えるのがアプリなどで呼び出す貸し切りのタクシー)。普段の買い物や通勤には自家用車が欠かせません。まさか日本で使っていた車を持ってくるわけにもいかないので(不可能ではないが、時間と手間、費用がムチャクチャかかるので非現実的)、当地で新たに買うことに。中古車という手もあったのですが、今回はあえてトヨタの新車を購入しました。理由は日本だと新車3年で車検というように、初期不良は別にして日本メーカー車なら最初の3年間はエンジンなどの内部に問題は起こらないだろうと思ったからです。当地は砂漠などもあり、そんなところで車が故障したらシャレにならないからです(関連記事)。

第6位 エトーシャ国立公園

 ナミビアに来てから最初の2か月は生活の立ち上げでゴタゴタしていて、どこかに遊びに行ける雰囲気ではありませんでした。しかし生活が落ち着いてくると余裕も生まれ、9月末に夏季休暇を使って北部のエトーシャ国立公園に行ってきました。ここはナミビアでは著名な観光地なんですが、私が15年前に観光で来た際にはここは寄らなかったのです(主として日程の関係)。なので今回ナミビアに来た際には絶対行こうと決意していた場所でした。キリン、シマウマ、ゾウなどの定番の動物に加えて貴重なサイの姿も見られ15年ぶりの希望がかなった旅行でした(関連記事①)。

P1010092 Img_0286エトーシャ国立公園にて

第5位 パリに出張

 頻繁に海外旅行に出かけていた私ですが、実は近年ヨーロッパにはあまり行っていませんでした(2013年ドイツ演奏旅行と2019年ザルツブルクが例外的)。特にフランスは2008年を最後に行くことがありませんでした。しかし今回仕事でパリに行く機会がありました。仕事なので観光に費やす時間はほとんどありませんでしたが、それでも空き時間を使って地下鉄で多くの観光地を見物(外観のみ 笑)したり、ナミビアでは入手できない日本食材を購入したりしました。近年は物騒な話が聞こえてくるパリですが、夜にほろ酔い気分で凱旋門を歩けるところなどは、やっぱり素敵な街だと思います(関連記事①)。

Img_0511 398549365_6802292986534675_2199248245423(左)夜の凱旋門、(右)修復中のノートルダム寺院

第4位 第26回ひの新選組まつり

20230514shinsengumifes  4位はひの新選組まつりです。毎年春の恒例時代扮装イベントだったわけですが、2020年のコロナ禍の始まりから3年間パレードは中止になっていました。この間2021年にはwebのみで開催、2022年は隊士コンテストのみ開催でしたが、5月にコロナが5類に移行したこともあり、ついにパレードが再開となりました。ただ諸事情(コロナよりも主として予算上の問題と思われる)により規模はかなり縮小され、参加者も抽選で選ばれることになりました(コロナ前は特に衣装持参者は全員参加できた)。普段くじ運の悪い私も晴れて当選し参加しました。途中から雨が降り出すあいにくの天気ではありましたが、隊士一同マスクもせず勝どきを挙げられたのはよかったです。

第3位 北海道離島旅行

 いよいよトップ3の発表です。3位は6月の北海道離島旅行です。実はこの企画は2021年の夏季休暇として企画されたものでした。しかしこの年はコロナのデルタ株の流行によって現地の自治体から観光での訪問自粛要請が出てしまい中止になってしまいました。翌2022年はチンチラのナンネルさんの容態が悪くなったことで再断念、そして今年ようやく実現したものです。天売島、利尻島、礼文島を中心に回り、この時期ならではの風物を堪能しました。天売島ではケイマフリなど海鳥の営巣を、礼文島ではこの時期にしか見られないレブンアツモリソウの群生地や桃岩地区のトレッキングを、利尻島では日本離れした風景が楽しめるヤムナイ沢トレッキングを楽しました。もちろん当地特産のバフンウニやエゾムラサキウニなどの海産物も堪能、3年越しの企画実現は本当に嬉しかったです。

P1010311 P1010422 P1010452 P1010631 P6110819 P6120941(左上)ケイマフリ(天売島にて)、(右上)レブンアツモリソウ、(左中)礼文島最北端スコトン岬、(右中)うに丼、(左下)利尻島ヤムナイ沢、(右下)利尻山

第2位 ニュージーランド旅行

 2019年までは通常年に2回、少なくとも1回は海外旅行に出かけていた我が家です。しかしコロナ禍になった2020年からは全く行くことができないまま3年が経過しました。しかし周辺の状況が好転したことを受けて今年の2月ついに3年ぶりの海外旅行となりました。行った先はニュージーランド、理由としては久々の海外ということで、治安が良くこの時期の気候も良い場所ということで検討したらそこになったという具合です。今回北島・南島両方の見どころ回りました。南島では最高峰マウントっクックに代表されるサザンアルプスの名で知られる山岳地帯のトレッキングや、フィヨルド地帯のクルージング(当地は気候が急変しやすく完璧な晴れは珍しいらしいのですが、私が行ったときは快晴でした)、ワイナリー見学を、北島では温泉地として知られるロトルア、ツチボタルが幻想的に光るワイトモの鍾乳洞や最大都市オークランドの街を観光しました。これが今年の第2位です。

Img_9733 Img_9778 Img_9829 Img_0208_20231230170801 Img_0357 Img_0323_20231230170801(左上)植物園(クライストチャーチ)、(右上)テカポ湖、(左中)マウントクック、(右中)ミルフォード・サウンド、(左下)ロトルアの温泉、(右下)レッドウッド森林公園

第1位 ナミビアに転居

Img_0772  そして今年の第1位はやっぱり私の人生にとって大きな転機となったナミビアへの転居であることは間違いないでしょう。この話が決まったのが3月だったので、実は今年の正月段階では夢想だにしていなかったことになります。決まってからの数か月が大騒ぎだったのはほかの記事にも記した通りなのですが、日本を出てナミビアに到着するまでに、飛行の遅延・欠航が相次いでフランクフルトに3日も足止めされるなど、初っ端から「これは大丈夫なんだろうか…」と不安になりましたが、到着後は周囲のサポートもありなんとかやってきました。約5か月生活してようやくこちらでの生活にも慣れてきたというのが実情です。来年もこちらでの生活が続きますが、頑張ってやっていきたいと思います。

Img_0127 Img_0086(左)ウィントフックの夕陽、(右)時々行くレストランの庭

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2023年12月30日 (土)

ウィントフックの年の瀬

 今日は12月30日、いよいよ年の瀬です。日本では年末ということで盛り上がっているんだろうと思いますが、南半球にあるナミビアのウィントフックはそうした雰囲気とは無縁です。この時期当地は雨季に入っているのですが、12月前半はそれなりに雨が降ったものの、後半になってからはまるでウソのように快晴の日が続いています。こちらに来た当初7月末は乾季でしたが気温が低く、朝夕は氷点下なんて日もありましたが、いまは夏、日中はかなり気温が上がっており結構暑いです。ただ湿度が低いため、日本の特に都心の真夏に比べるとはるかに過ごしやすいです。

Img_0983  そんな当地のスーパーでは今でもクリスマス飾りが出ています。日本だと12月25日を過ぎればさっさと撤去されてお正月飾りに代わってしまうのですから、だいぶ違います。ただ教会暦で言えばクリスマスは12月25日の降誕祭から翌1月6日の公現祭(東方の3博士がイエスの元を訪れ祝福した日)までがクリスマスシーズンなので、今も飾りがあるのはおかしなことではないのです(J.S.バッハのクリスマスオラトリオの第6部も1月6日の公現祭用の曲)。

 日本とはかなり違うナミビアの年の瀬でした。

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2023年12月28日 (木)

オチワサファリロッジ

 ホバ隕石を見学しツメブに一泊した翌日12月25日、この日は前日とは違って朝から快晴でした。ホテルを出てまずはツメブの博物館を見学しようとしたんですが、なんと、休館! どうやら当地はクリスマスの日は休みになる観光施設があるようです。実はこの日は少し南のオチワロンゴにあるチーター保護センターも訪問しようと思っていたのですが、もしかしてそこもと思い調べたら、見事休園でした( ̄▽ ̄)。実はここ、オチワロンゴ中心部から砂利道で1時間かかるところなので、知らずに行ったら悲劇を迎えるところでした。

Img_1289(写真1)雨季の北部は青々としています

 さすがキリスト教国のクリスマスは本気度が違うなと感心しながら、仕方ないのでゆったりと進みながらオチワロンゴへ。以前エトーシャに行く途中に寄ったワニのレストランを思い出し、お昼はそこにしようかなどと繰り出したんですが… なんと、ここもお休みでした。この日はスーパーもお休みで、唯一開いていたケンタッキーフライドチキンでの昼食になりました(さすがKFC)。

 町の観光はあきらめて、この日は宿泊予定のロッジに早めに入って寛ぐことに決定、オチワロンゴ市街地から南へ30分ほど戻った場所にあるオチワ・サファリ・ロッジに行きました。ゲートをくぐって砂利道を10分ほど行くとレセプションに到着です。ここでチェックインの手続きをして、係員に引率されて部屋に向かいました。部屋は一般的なサファリのロッジという感じです。

Img_0977 Img_0851(左写真2)ロッジのレセプション、(右同3)ロッジの庭(鳥がたくさんいます)

 少し休んだ後はプールへ。快晴の青空の中のプールはとても気持ちがよかったです。

 そしてこの日の夕方は5時からサンセットゲームドライブに参加、園内の動物を見ながらサンセットビューポイントで日没を待つという企画です。個々の園内にはゾウやライオンはいませんが、キリンやシマウマ、クロサイなどが見られます。また鳥の種類が豊富なのも魅力で、鳥好きのKは大喜びでした。2時間弱のドライブの後サンセットポイントに到着、ここにはテーブルが用意されていて、ドライバーがテーブルクロスを敷き、各種飲み物とおつまみをセットしてくれました。めいめい好きなものをいただくわけですが、我々は当然のようにワインに走ります(笑い)。おつまみもチキンやビーフなどシンプルながらおいしいものでした。

Img_0903 Img_0876(左写真4)クロサイ、(右同5)キリン

 ここでお酒を飲みながらサンセットを待ちます。西の空はもちろん夕焼けですが、東側を見るとほぼほぼ満月が昇ってくるところでした。太陽の低さの割に月が高いのは夏至の直後で日が長いせいでしょう

Img_0920 Img_1442 Img_0922 Img_0917    (左上写真6)ビューポイント、(右上同7)飲み物の準備、(左下同8)サンセット、(右下同9)月の出

 やがて7時30分過ぎに日没、それにしてもこちらの日没は落ちてきたな~と思うと、最後ストンと落ちる感じが印象的です。その後はテーブルの上を片付けてロッジに戻ったのでした。その後は夕食という流れですが、Kが珍しく乗り物酔い(?)したのか具合が悪くなり、夕食はパス、自分一人で済ませました(結局戻ったころにはKも復活していた)。

 翌日は朝からのんびり、園内で鳥を探したりプールに入ったり、結局チェックアウト後も午後3時近くまで遊んでいました。これが2023年我々の2泊3日のクリスマス休暇でした。

Img_0926 Img_1253 Img_1520 Img_0972(左上写真10)レストラン、(右上同11)Kの朝食、(左下同12)鳥です、(右下同13)プールで気持ちよさそうな私

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2023年12月27日 (水)

ホバ隕石

 今年当地は12月23日から26日にかけてクリスマスの連休でした(内訳は23と24が土日、25がクリスマス、26がFamilly's Dayのそれぞれ祝日)。せっかくなので便乗して国内旅行に出かけることにしました。まず向かったのはナミビア北東部にあるグルートフォンティンという町の近くにあるホバ隕石です。

 ウィントフックから北上すること約2時間半、交通の要衝オチワロンゴから国道B1号線で北東に向かい、さらに1時間行ったオタヴィの町からB8号線で東に進みグルートフォンティンの手前から砂利道に入ります。赤茶けた道を20分ほど走ると、"Hoba Meteorite"の標識が現れました。その先400メートルほどで駐車場に到着、係員に誘導されます。その後裏のレセプションへ、ここで受付を済ませてその後はガイドに案内されて隕石に向かいます(勝手に見学はできない模様)。

Img_0824 Img_0823(左写真1)ホバ隕石入り口、8右同2)受付

 ホバ隕石は今から8万年前にこの地に墜落した隕石で、重量約60トンは世界最大の大きさなんだそうです。ただかつては66トンあったものがいろんな人に削り取られて今の大きさになったとか。ガイド付きでないと見学できないというのも、そうしたことの防止の意味もあるかもしれません。成分は鉄が80%、ニッケルが16%、以下コバルト等様々な元素から構成されているそうです。

 現在の隕石は全体的に赤みを帯びていて(これは鉄が酸化したため)、あちこち削れた部分が銀色に光っていました。面白いのがその上部に乗って声を出すとその場でエコーがかかることです。これは周囲が競技場の座席のような形のものに囲まれているため、その空間に共鳴するからかもしれません(よくわからない)。

Img_0801 Img_0809(左写真3)これがホバ隕石、(右同4)乗って声を出すとエコーがかかる

 隕石見学の後はこの日宿泊予定のツメブの町に向かいます。途中何度かスコールに遭遇しました。ナミビアといえば乾燥した国として知られていますが、雨季の北部はこうして結構雨が降るんだなと実感した次第です。

Img_0828(写真5)皆既日食にしか見えない照明

 ホテルに入った後は少し休んで夕食のレストランへ、個々の照明がどう見ても皆既日食にしか見えませんでした(笑)。

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2023年12月23日 (土)

孔明の罠

 今日は12月23日、年の瀬になってきました。もっともこれから暑い夏の時期を迎える当地はあんまり年の瀬のイメージがしません。ただこちらは日本以上に年末の休日が多い(12月25日はクリスマス、26日は家庭の日でともに祝日)ので、今年は23、24の土日と併せて4連休になっています。

Img_0788_20231223223801  そんな4連休の初日の夕方は、家からちょっと遠くにあるショッピングモールのそばにあるポルトガル料理店(The Hook Restaurantoという店)に行ってきました。以前にも記事にしたように当地にはポルトガル料理店が何軒かあります(周囲にアンゴラなどポルトガルの植民地だった国があることが影響しているようです)。この日は当地定番の牡蠣に加えて、エビの焼き物やパスタ、肉をいただきました。どれも美味しかったです。

Img_0790 Img_0792 Img_0793_20231223223901 Img_0795(左上)生牡蠣、(右上)エビの焼き物、(左下)海鮮パスタ、(右下)ポルトガル風ステーキ

 飲み物としてはワインを注文したのですが、カウンターを見るとなんと!日本酒の瓶が並んでいるじゃありませんか。もしかして飲めるかもと思い店員に「あの酒が欲しい」と言ったら、「あれは飾ってあるだけだ」と言われたのでした(泣)。このお店ではお寿司のメニューもあるのですが、どうやらその雰囲気を出すための飾りアイテムだったようです。あまりのショックに「これは孔明の罠に違いない」と自分に言いきかせたのでした。

Img_0796 Koumeinowana(左)酒は全て見世物で(右)孔明の罠

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2023年12月19日 (火)

沢庵漬け

 ウィントフックに引っ越してほぼ5か月、こちらでの生活にも慣れてきた今日この頃です。当地は在留邦人も少ないため日本食レストランはありません(世界中いたるところに存在する中華料理店でさえ3店舗くらいしかない)。日本食材を手に入れるのは大変だろうと思っていましたが、スーパーなどに行ってみると、醤油や味ぽん、ワサビ、ノリ、豆腐などは普通に売っていることに気づきました。近年世界中に広まっている和食ブーム、SUSHIブームの影響で現地人の間にもこうした食材を利用する人が増えているためだろうと思いました。主食のコメに関してはさすがに日本産米は見つけられませんが、カリフォルニア米やオーストラリア米などは売っているので、それらを普段使いとして利用しています(勝負の時は先日パリで購入した日本産米を使う)。

Img_0783_20231223141601(写真)カリフォルニア米

 その他の食材では肉は牛、豚、羊、鶏とそろっているので問題はありません。魚介類などはさすがに青背の魚やホタテ、ウニなどはありませんが、サーモンや白身のほか、時々マグロも店頭に並びますし、牡蠣は名物といえるほどどこにでも売っています。なのでナミビアはアフリカの中ではかなり食材に恵まれているという印象です(まあ南アフリカに行けばもっと充実しているだろうとは思いますが、一方であそこは治安が最悪なので…).

 そんなウィントフックのスーパーですが、先日なんと沢庵を見つけました! 漬物の沢庵です。醤油や豆腐などは現地人にも需要があるので売られているのは理解できるのですが、沢庵は日本人以外が食べるとは思えない食材です(特に当地でたくあんが人気といううわさも聞かない)。どうしてここにこんなものが… という不思議な感じがしました。

Img_2052(写真)今回発見した沢庵(冷凍)

 で、見つけた以上買っておかなければとレジに持って行ったのですが、店員さんもこれが何かわからないらしく(そりゃそうだ)、「これは何?」みたいに聞いてきます。なんと説明したらいいか(そもそも漬物という概念が理解できないだろうし)と悩んだため、「Japanese Traditional food like pickles」みたいに答えたらなんとなく理解した(?)ようでした。

 意外なところで意外な食材を発見したのでした。

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2023年12月16日 (土)

非常用即席うどん

 災害など緊急事態が発生した場合に利用することを想定した食料が非常食です。缶詰やレトルト食品が有名ですが、近年は様々な工夫を凝らしたものが存在します。こうした非常食が利用されるのは緊急事態なので、利用されないのが一番ではあります(その辺は自動車保険などの損害保険に通じるものがある)。

 今回縁あって、幸いにも使用されることなく処分されることになった非常食を食べる機会がありました。

Img_0778_20231218195401 Img_2050  袋入りの即席うどんです。3年間保存と表記がありますが、今回処分されるのが決まったのは賞味期限が2019年12月のもの、賞味期限から4年過ぎています! もっとも「賞味期限≠消費期限」なので食べられるかどうかは実際に見てから決めることにします。

Img_0779_20231218195401  袋を開けると中には白い乾麺と小袋に入った固形スープがありました。麺を観察しましたが特にカビなどの異物はなく、色も白いままで異臭もありません。固形スープも特に問題ないと判断しさっそくいただくことに。袋に麵とスープを入れ直接お湯を注ぎ、5分待ってかき混ぜて出来上がりです。丼などを使用せず袋をそのまま利用するところに非常食っぽさを感じます。食べた感想は抜群に旨いわけではありませんが、非常時の糖質と塩分を補給するには全く問題ないと思いました。

Img_0785_20231228201701 ちなみに器にあけるとこんな感じになります。

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2023年12月11日 (月)

洗車

 今日12月11日は日本では普通の平日ですが、当地は祝日でした。本来は12月10日がこの国の「人権の日」という祝日なのですが、今年は同日が日曜日だったために今日11日が振替休日となっているのです。仕事やお店も休みというところが多いため、この日は一日家でのんびりしていました。

Img_0775  で、せっかくだからと取り組んだのが洗車です。日本では洗車といえばスタンドなどで大量の水を使って洗うのが一般的ですが、当地のような砂漠地帯では、そんなもったいない水の使い方をするわけにはいきません。というわけで、バケツに水を汲んで雑巾がけしてきれいにするというやり方で洗車しました(まあこれで十分なんですよね)。水が真っ黒になったので意外に汚れていたんだなと実感しました。

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2023年12月10日 (日)

久しぶりの日本酒

 12月になりましたが、週末恒例の外食は続けております。今週はお寿司が食べられるDaishoさんに繰り出しました。

 さっそくSAKEを注文、出てきたのは白鶴の熱燗です。実は当地でも日本酒が入手できるといううわさを聞いて、あちこちの酒屋さんに出かけているんですが、残念ながら未だ発見できていません。このお店がどこから仕入れているのか気になるポイントです。

 この日はSAKEのほかには枝豆と天ぷら、お寿司を注文しました。久しぶりの和系の夕食はなんだかホッとします。

Img_0765 Img_0767 Img_0766(左上)熱燗、(右上)お寿司、(下)天ぷら各種

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2023年12月 7日 (木)

影のない日

Img_0761_20231211150501  当地は南緯22度33分という南回帰線よりも赤道寄りに位置しています。これが何を意味するのかというと、1年のうちで2回太陽が真上に来る瞬間が存在するということです。太陽が真上に来るということは、すなわち影がなくなるということです(R. シュトラウスのオペラに「影のない女」というのがあったが、もちろんそういう話ではない 笑)。実際には本当に影のない状態を観察するためには、なるべく細い棒を地面から垂直に立てなければならないため、結構ハードルは高いです。

 で、調べたら今日12月7日が当地で太陽が真上に来る日だと判明、さっそく観察することにしました。一般にお昼は12時なんですが、これは日付の基本線(経線)と一致した場所限定です。経度の関係で当地の正中時刻は12時42分ということで、それに合わせて外に出て観察してみました。

 まず目についたのが電灯の柱です。上に傘が乗っているため必然的に影ができてしまうのですが、見たら傘部分のみ影ができ柱部分の影はありません。まずまずです。続いては旗が立っているポールです。こちらは残念ながら微妙に傾いているせいか、わずかに柱の影が見えています(その横の影は旗部分)。こうしてみるとなかなか難易度が高いです。年明けにもう一度同じ現象がみられる日があるので、今度は準備して観測してみようと思ったのでした。

Img_0764 Img_0759_20231211150501(写真左)微妙な傾きがありますがとりあえず柱部分の影はありません、(同右)こちらも傾きのためにわずかに柱の影があります

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2023年12月 4日 (月)

クリスマスコンサート

Img_0776  前回の記事でナミビアでは師走の空気を感じないと書いたのですが、日本と同じように存在するものにクリスマスがあります。

 日本だと教会云々が無関係な印象のクリスマスですが、当地はキリスト教徒が多いお国柄もあり、むしろヨーロッパと同じような正統的な(?)クリスマスです。スーパーにもクリスマス飾りも並んで華やかな商戦が行われているののも同様ですが、やっぱりクリスマスをイメージするもみの木や雪といったものが無縁な南半球ですから、そこはちょっと微妙な感じがします。

 そんな当地ですが、この週末クリスマスコンサートがあったので行ってみました。主催はCantare Audire Choirというドイツ系の合唱団、ドイツ大使館の後援やナミビア国立オーケストラメンバーの賛助出演もあります。楽器のコンサートは先日スワコプムントで体験しましたが、声の入ったコンサートは当地では初めてです。

Img_0744 Img_0777  プログラムは第1部がアカペラのクリスマスキャロル、第2部がサン=サーンスのクリスマス・オラトリオというまさに正統的なクリスマスコンサートです。合唱団は規模的に日本で自分が所属していた東京21合唱団を思い出しました。サン=サーンスもよかったですが、特にアカペラの演奏はこれが合唱だよなぁと改めて感無量となりました。12月に入ったばかりなので、クリスマス本番にはまだ早いのですが、基本的に当地ではクリスマスの時期は旅行に行く人なども多いため、こうしたアマチュア団体のクリスマスコンサートは微妙にクリスマスとはずれるのだと思われます。

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2023年12月 1日 (金)

12月になりました

 気が付いたら今日から12月です。日本では師走という言い方がされるように、一年の中でも何かと忙しい月です。年末ということで大掃除やら忘年会やら、様々な行事が重なるからではないかと思われます。また実際にはそんなに忙しくない人でも、なんとなくそうした世相に引きずられて忙しく感じるなんてこともあるかもしれません。

 一方で南半球にある当地の年末ですが、人口密度の薄い土地柄ということもあるのか、そうした年末の慌ただしさのようなものを感じることはありません。ましてはこちらはこれから夏本番を迎えるわけですから、冬本番となる日本の年末とはその光景が全く異なるのは仕方ありません。

P1010005  そんなナミビアの師走ですが、徐々に雨が降る日が増えてきた影響なのか、雨上がりに家の木にインコが飛んでくるようになりました。当地産のインコといえばコザクラインコです。日本のペットショップだと1~2万円で取引されているらしいので、多い日にはうちの木には20万円分のインコが止まっています(笑)。

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