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2023年8月30日 (水)

車を入手しました

 こちらに越してから1か月くらい経つわけですが、ようやく自分の足ともいえる自家用車を入手しました。

 日本ならば首都などの大都市は鉄道網やバス網が張り巡らされ,どこかに行くのに不自由するなんてことはないのですが、ここナミビアは首都のウィントフックですら旅客を扱う鉄道は皆無、バスはあるものの途上国あるあるで治安に不安があるため外国人の利用は推奨されておりません.そうなると手段としてはタクシーか知人に連れてってもらうことになります.タクシーはともかく知人に頼むのはやはり気を遣うためこれまで外出の頻度は限られていました。

 が、しかし! 今回自家用車が手に入ったことで,気軽に出かけられるようになったのでした。

Img_0069photoroom  ちなみに今回購入したのはトヨタ・ヴィッツ、日本では同名の車は過去には販売されていましたが、今は新車としてはもうありません(今はヤリスに変更)。ただ世界的には販売されており,実は今回購入したヴィッツはスズキのセレリオのOEMです(日本ではスズキは軽自動車のイメージだが海外ではリッターカークラスの車も作っている)。当初は中古車の購入も検討しましたが、日本のように車検制度が整ってはおらず、果たしてどんな状態なのか乗ってみないとわからない怖さがあり、日本車なら新車は車検まで3年猶予があるように、タイヤなどの外回りはともかく、エンジンなど決定的な部分に関しては大丈夫だろうから、というのが理由です(あとは転勤で手放す際にも新車の方がそれなりの価格で売れる)。

 これから我が家の足となる車、大事に乗っていきたいと思います。

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2023年8月27日 (日)

久しぶりの外食

Img_0053(写真1)開放的なレストラン

 昨夕は久しぶりに外食に行ってきました.行った先はThe Stellenbosch Wine Barというステーキとワインが楽しめるお店です.まだ日があり天気が良かったので店外席を予約していきました.

 非常に開放的で気持ちのいい環境です.スズメやハトのほか,木にはコザクラインコもとまっていました.

Img_0056(写真2)コザクラインコ(スマホではこれが限界💦)

 この日注文したのはスターターとしてイカを塩コショウで味付けたもの,フィレステーキ200g、サラダとデザートでした(もちろんワインも).ステーキももちろん美味しかったのですが、イカがなんかホッとする感じで良かったです.

Img_0057_20230827151601 Img_0058(左写真3)イカ,(右同4)フィレステーキとフレンチフライ

 このお店は高級ホテルのそばという立地条件のためか、欧米系の観光客っぽい人たちがたくさん来ていました(記念写真を撮っていたのでそれとわかる).食事をしているうちに徐々に日が暮れてくるわけですが,高地&乾燥が激しい当地は暗くなると一気に気温が下がります。周囲では店員がストーブに火を入れていました.

Img_0061(写真5)日が暮れて

 公共交通機関が皆無なこの街でアルコールの入る外食をする場合の足は必然的にタクシーです.日本にいた頃は便利だったなぁなどと感慨に浸ったのですが、考えてみたら岩手県沿岸北部に住んでいた頃も酒付きの外食は往復タクシーだったと思い出しました(笑).

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2023年8月23日 (水)

カップ麺

 何かの折に食べたくなるのがカップ麺、日本人の性のような気がします.

 今回引っ越しに当たり日本食材を色々持っていったんですが,カップ麺は除外しました.理由は嵩張るから。今回は2人でスーツケース6個に荷物をまとめたわけですが、衣類などできるだけこちらから持っていきたいものをコンパクトにまとめるとカップ麺のような嵩張るものは除外せざるを得ませんでした(袋麺や乾麺は持ってきた).

 そんなカップ麺ですが当地のスーパーで見かけたものを購入していただいてみました.Fantastic社のinstant noodle、調べたらFantastic社というのはオーストラリアに本社があるようです.

 フレーバーは何種類かありましたが今回はオリエント味を選択,お湯を注いでいただきました.

Img_1981_20230827122501 Img_1982  感想,スープはやや薄味ですが結構いけます.麺はちょっとボソッとした感じで徳島製粉の欽ちゃんヌードルを思い出しました.具材はグリーンピース、コーン、賽の目ニンジンとミックスベジタブルに走ってしまうのは海外製の限界でしょうか(笑).リピートしても良いと感じました。

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2023年8月21日 (月)

当地のコンセント

 今日はナミビアのコンセントの話題です.

Img_00661(写真1)様々なコンセントに対応できる万能プラグ

 世界にはたくさんのコンセントの形があります.日本でおなじみの細い線2本タイプはAタイプなどとも呼ばれ、北米でも同じものが使用されています.しかし他のアジア諸国やヨーロッパでは丸穴2つのBタイプや細い線3つのOタイプなどが使われており,こうした国々に行って日本の電気機器を使用する際には変換プラグが必要になります(そのほか機器によっては変圧器も).空港などでは様々なタイプのコンセントに対応する万能プラグも売っています.

Img_0064(写真2)左側がA・B両タイプに対応するコンセント,右が南部アフリカ独自の3つ穴コンセント

 しかし,世界には非常に特殊なタイプのコンセントを利用している国もあります.その代表が南アフリカで,ここでは他とは違う3つ穴のかなり大型のコンセントが使われています.ナミビアも長く南アフリカの影響下にあったために同じコンセントが普及しています.

Img_0065(写真3)かなり大型のプラグです

 もっとも海外からの一時滞在者が泊まるホテルでは,欧米人や日本人が使いやすいように、A・B両タイプに適合したコンセントも設置されています。しかし一般住居となるとそうした配慮はないため,この特殊なコンセントに対応した変換プラグを用意しなければなりません。コンセントの形状の違いは電圧の違いなどから間違って繋がないようにするためともいわれますが,本音を言えばもう少し企画がシンプルになって欲しいものです.

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2023年8月19日 (土)

新しい炊飯器

 先日変圧器のコンセントを間違えて非業の死を遂げた我が家の炊飯器です。その後は鍋て炊いていましたが,さすがに大変だということで今回新しいのを購入しました。AMAZONとかで日本製のを取り寄せられればベストなんですが、残念ながら当地にはそのようなものはありません。というわけで市内にある中華系ショップで売っていたものを購入しました。

Img_1975 Img_1976  見た感じ、昭和のお終いから平成初期にかけて日本でもよく見かけたタイプです(シンプルに炊く、保温するだけ)。お値段は470ナミビアドル,日本円に直すと3600円くらいです。まあそんなもんだろうな、と思ったのでした。

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2023年8月14日 (月)

ウィントフックラガー

 ナミビアは1884年から第1次世界大戦の時期までドイツの植民地だった歴史があります。このためドイツ風の街並みも残っているほか、ドイツ風の食材もあります。ドイツといえばビール🍺のイメージがあるように、ここナミビアもビールが美味しい土地柄です.特に首都のウィントフックの名を冠した”ウィントフックラガー”はキリッとした感じで,日本でいえばややドライなとても美味しいビールです.2008年に旅行で来た際もそうでしたが,今回こちらに越してきてからは連日お世話になっているといっても過言ではありません(笑).

Img_19778  ちなみにアルコール度数は4%程度なので一般の日本のビールに比べるとやや低めです。

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2023年8月12日 (土)

炊飯器が壊れました

 日本とナミビアの食生活は大きく異なります。郷に入れば郷に従えという意見もありますが、50過ぎた人間ですから、そうはいってもやっぱり日本食に寄せたくなります。そんなわけで渡航に当たってある程度の日本米を持っていきました.いずれは底をつくわけですが,現地ではアメリカ米や中国米などの短粒種が手にはいるらしいのでそれで代用します。ただ少しでも美味しく炊けるようにと日本から小型炊飯器も持っていきました.

 渡航しホテルに入って以来毎日(我々の滞在しているのは自炊式のホテル)使っていたのですが、

 今日突然壊れました(T_T)

 原因は単純、変圧器のコンセントを差すところを間違えたからです.日本製の家電ですから電圧は100V、一方でナミビアは240Vなのでそのままでは使えません。変圧器を通すわけですが、その変圧器の出力部分には100V用と240V用の2系統のコンセントがあるのです。今回は間違えて240Vの方に差してしまい,炊飯器内部が一瞬で壊れてしまったというわけです(接続した瞬間、バチッと音がした).

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(左)今回お亡くなりになった炊飯器(涙),(右)変圧器(下の列が100V、上の列が240V)

 こうして我が家の炊飯器ははかない生涯を終えました(合掌).当地で代替機を購入したいとは思うのですが,しばらくは鍋で炊くことになりそうです.

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2023年8月11日 (金)

生牡蠣

 海鮮料理が大好きな我が家,日本にいた頃は居酒屋やお寿司屋さんなどで海鮮を堪能していました.今回ナミビアに引っ越してきたわけですが,実はナミビアも沿岸を寒流が流れている影響で好漁場となっており,沿岸部のスワコプムントやウォルビスベイなどでは美味しい海鮮料理屋さんがいくつもあります(2008年の旅行の際に訪問済み)。ただ首都のウィントフックは海から500キロも離れた内陸部にあり、日本と違って高速道路や鉄道網が発達しているわけではないためそうした海産物は難しいかなと思っていました.

 が… 実は市内でもそうした海産物が食べられることが判明,今回職場の人に連れられて市内の海鮮料理屋さんに行ってきました.

Kaki_20230815073101 Img_0018_20230815073201(左)ナミビア産生牡蠣,(右)カレイの仲間

 生牡蠣です! 日本のものに比べるとやや小ぶりではありますが非常に美味でした(ウチのKは2008年の牡蠣の時はお腹を壊していて食べられず今回が初めてのナミビア牡蠣).そのほかSoleと呼ばれるカレイの一種(舌平目の仲間らしい)もありました.

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2023年8月 9日 (水)

ウィントフックの気候

 ナミビアのウィントフックにやってきて10日が経過しました。今後当地での住居を見つけなければならないのですが,いろいろ手続きに時間がかかるためしばらくはホテル住まいになります(キッチン付きのいわゆるウィークリーマンションみたいなやつ).ホテルなので広くはないですが(1LDKといった趣),これまで病院の宿舎生活が長かったのであまり苦には感じません(笑).

 こちらに来てからは主にネットのニュースやNHKプラスなどで日本の情報に接しているのですが,日本は真夏で猛暑日が続いているようです.一方でここウィントフックは南半球南回帰線の近くに位置します.南半球ですから日本とは季節が逆で今は冬ということになります.もっとも南回帰線は南緯23度付近になりますから,北半球の日本でいえば緯度的には小笠原諸島や先島諸島に相当します.かなり温暖なイメージですがさにあらず,ウィントフックは標高1600メートルの高地であることに加えて,沿岸には南極からやって来る強力な寒流(ベンゲラ海流)が流れているために緯度の割にはかなり冷涼な気候です.しかも寒流のために上昇気流が発生しないために大気が安定し基本的に晴れの多い気候になっています.ウィントフックでは「明日の天気は晴れでしょう」と言っておけば9割方当たると言われるゆえんです.

 実際に当地に来て以来毎日が晴天(しかも雲一つない快晴)だったんですが,この日ついに曇り空になりました.雲を見ただけで感慨にふけれるとは… やっぱり日本とはかなり違う環境です.

Img_0012 Img_1969(左写真1)ウィントフックの様子,(右同2)この時期には珍しい曇り空

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2023年8月 3日 (木)

ウィントフックへの道

 縁あってナミビアのウィントフックにやってきたわけですが、実は日本を出発したのは7月26日でした。羽田発午前中のフライトだったため前日の25日は空港のホテルに前泊,日本最後の夜ということでターミナル内にある居酒屋で刺身などの和食を堪能しました.

Dsc_2769(写真1)お豆腐、次回こういったものを食べられるのはいつの日か)

 明けて26日いよいよ出発の朝です.ターミナルの出発ロビーに入ってまずは自宅から発送したスーツケースを受け取ります.今回は長期滞在ということで荷物が非常に多いため一人あたり大型のスーツケースが3個(計6個)になりました。もちろん無料預け分をオーバーしているため追加料金が必要なのは言うまでもありません(泣)。しかし仮に別便で送るとしても果たしていつ着くのかという問題もあるため、極力自分で持っていけるものは持っていく方針となったわけです.大量の荷物をカートに載せてガラガラと押しながらチェックインカウンターへ,今回はルフトハンザ航空のフランクフルト乗り換え便です。カウンターで超過荷物分の料金をクレジットカードで支払って手続きは完了,幸いにも荷物はスルーでウィントフックまで届くとのことで安心しました(これがアメリカ経由便なら一旦アメリカでピックアップしなければならない.これだけ多量の荷物をピックアップして再預けなんて泣いてしまう)。

 そのままセキュリティチェックを抜けて出発ロビーへ.搭乗までは時間があったのでラウンジで朝食(とワイン)をいただきました.そして時間が来たためいよいよ搭乗ゲートへ.いよいよ旅立ちかと思うと感慨深いものがあります.11時45分出発予定でしたが,若干遅れて離陸,我々は機上の人となりました.

 安定飛行になり、ベルト着用サインが消えたタイミングで時計を現地時間に合わせます(これが海外に出る際の私の流儀です).今の時期のフランクフルトは夏時間なので日本とは7時間差,時計の針を7時間戻します.現地は26日早朝ということになります.しばらくして飲み物と食事のサービスが開始,ワインをメインにいただいたのは言うまでもありません(笑).

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(写真2)北極上空を飛んでいます

 食事後は一気に睡魔に襲われてしばし爆睡タイム,気が付いたら目の前のモニターは北極上空になっていました(現在の世界情勢から西ヨーロッパ行きの便は北極回りが多い.ただし冷戦時代に比べて飛行機の燃費や性能が著しく向上しているため途中の給油はない).とはいえ14時間のフライトはさすがに長く感じます.

 そうこうしているうちに現地時間の18時頃(すなわち着陸の1時間ちょっと前)から軽い夕食の提供が始まります.もうすぐ着陸ですが,この後も飛行機に乗るだけなのでドイツビールをいただきました.その後機体は高度を下げ始め現地時間の19時過ぎに無事にフランクフルトの空港に到着しました。

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(左写真3)前菜,(右同4)メインはお肉です

 19時とはいえ緯度の高いドイツはこの時間帯はまだまだ明るくお昼のようです.ただ気温はさほどではなく20℃をちょっと超える程度でした(直前にヨーロッパも猛暑と聞いていたのでちょっとビビっていた).飛行機を降りてそのままターミナル内を移動,乗り継ぎの便のゲートを確認します.第1ターミナルのゾーンC出発から21時55分出発ということで掲示板を見ていたら、なんと"Delayed"の文字が… それによると新しい出発時間は明朝8時25分とのこと.これは空港で夜を明かすのか… と思いましたが,さすがにくたびれているのでどこかで休みたいと思い調べたら空港内にトランジットホテルがあることを発見,さっそくネットで予約しました.

Img_1941(写真5)遅延,しかも出発は明日の朝です(泣)

 ホテルは第1ターミナルのゾーンAの近くにあるということでそちらに向かったのですが、トランジットホテルの表記はあるものの入口が判りません.しばらくウロウロしてよくわからなかったのでその辺の係員に聞いたところ,ホテルはセキュリティの内側だという話、そりゃ見つからないわけだと感心しながらセキュリティを通って中へ入ります(ゾーンAは国内線らしく水などの液体物もスルーだった).標識に従って歩いてようやくホテルの入口を発見、チェックインし部屋に入りました(トランジットホテルだけあって設備は最低限しかない).夕食の時間ですが飛行機遅延のショックと疲労で食欲がなく適当にスナックで済ませました.

 明けて現地時間の7月27日です.6時半ごろにトランジットホテルをチェックアウトをして出発のゾーンCに向かいます(ゾーン間には無料のモノレールが走っている).掲示板を見ると確かに我々の乗る便は遅延で8時45分発となっています.ゾーンCのセキュリティ(ここは国際線なので液体物含めPCなどチェックは厳しい)を抜け搭乗ゲートで出発を待ちます.ゲートに三々五々人が集まってきたなぁと思っていたら、いきなりアナウンスが流れて人々がブツブツ言いながら散っていくではないですか! 何があったのかとゲートの係員に聞くと、我々の乗る便は欠航になったこと,代替便については一旦セキュリティの外に出て715番カウンターで聞いてほしいとのことでした.あ~あと思ったものの,ここにいても仕方ないので来た道を引き返しセキュリティの外へ,そのまま進んで入国審査場を経由して(ドイツに入国)ターミナルの表玄関にまで出てしまいました.さっそく715番カウンターに向かったら長蛇の列,順番が来てカウンターで欠航の話をしたら,まだ航空会社のオフィスが開いていないので代替便は決まらないこと,10時半以降に改めて来て欲しいこと,ホテルとタクシーのクーポンを貰えることを告げられました.時計を見たらまだ8時,たしかに航空会社はまだ開いてない時間です.幸い近くにメインのクレカで使えるラウンジがあったのでそちらに移動,朝食と休憩の時間としました(フランクフルトのこの辺は椅子のあるカフェもないのでこれは助かった).

 10時半過ぎになったために再度カウンターへ,今回も案の定長蛇の列,焦っても仕方ないのでそのまま列に並びます.しばらく並んでいたら係員が「ウィントフック便の乗客はいるか?」と聞いています.さっそく手を挙げたところ,専用のカウンタ-に案内されました.そこでのやり取りでは、本日の振替便はすでに満席であるため、明日になること.今日は会社が用意したホテルに滞在して欲しいこと.代替便については電話あるいはメールで伝える旨を言われました.また飛行機預け荷物についてはこのまま空港に留め置くため特に手続きはいらないとのことでした。とりあえず先の展開が見えたことにホッとし,空港外のタクシー乗り場から指定されたホテルに向かいました.

 指定のホテルに到着しましたが、まだ部屋の準備ができていないとのこと(まあまだお昼の12時過ぎだし).遅延・欠航のトラブルでくたびれていたため観光に出ようなどというガッツはなく,ロビーの一画にあるバーでワインを飲みながら待つことに.2杯くらい空けたところで部屋の準備ができたらしく,そのままチェックインして部屋に入りました.このタイミングで航空会社からメールが入り,明日は21時45分発の便に決定した旨が伝えられました.ホッとした我々です.さて昨夜のトランジットホテルとは違ってこちらは普通のホテル、ミニバーこそないものの広々としています.我々はと言えばこれまでの疲れと時差ボケ(ドイツ時間午後2時ということは日本時間は夜9時)からの睡魔であっという間に眠ってしまいました.

 次に目が覚めたらもう夜の8時過ぎ,ただ高緯度の夏時間のドイツゆえ、外はまだまだ明るいままでした.さすがにお腹がすいてきた(この日は朝に空港ラウンジで軽食を取ったきり)ためレストランに向かいます.航空会社のクーポンには夕食も含まれていたため,普通のビュッフェを選択,ただもう遅い時間だったせいかメニューは数種類のみ💦,それでもないよりはマシだと自分に言い聞かせながら食べました(なお飲み物は別料金だったがワインを注文した).食事後は部屋に戻って寝ようとしたのですが,さっきまで寝ていたこともあって眠れません.仕方ないのでフロントでビールを買ってしばしの晩酌タイムとなったのでした(さすがドイツだけにビールは充実).

 そうこうしているうちに眠りにつき、明けて7月28日になりました.飛行機の出発は夜なのであわてる必要はまったくありません。チェックアウトの12時までまったりと過ごしてフロントで読んでもらったタクシーに乗って空港を目指します.

 空港に着いたらまずはカウンターでチェックインの手続き,搭乗券を受け取ります.もっとも出発までは9時間近くあるのでラウンジでまったりすることにします.ラウンジはセキュリティ外の昨日も行ったラウンジのほかに,セキュリティ内部にもあります.ラウンジによっては利用時間制限があったりするので、まずは外のラウンジである程度時間を潰し,その後セキュリティ内に入って残りの時間をつぶすというパターンで行くことにしました.

Img_1945(写真6) 超有名人の蝋人形と一緒に余裕を見せます

 外のラウンジは昨日も行った場所なので勝手知ったる感じです.ここでは朝昼兼用のブランチをいただきながらさっそくワインも飲みました(それにしても7月26日の出発以来どれだけ飲んでいるんだ 笑).ただここのラウンジは利用時間が3時間までと決まっているため,15時30分頃に出ることにしました.そしてその後は出国審査を経て出発エリアに入り,飛行機が出発するゾーンCに向かいます.途中超有名人の蝋人形を見つけたため記念写真を撮りました.そしてセキュリティを抜けて出発ロビーに入ります.ゾーンCは利用客が少ないらしくこの日も閑散としていました.まずは付近の免税店でお酒を買い求めます.これは現地到着後に緊急に飲みたくなった用です.見渡したらなんと!スーパーニッカがあるじゃないですが,早速購入したのはいうまでもありません.その後搭乗ゲートを見るとたしかに我々の乗る便の表記はあります。それを確認して近くのラウンジへ.ここは特に利用時間制限はないらしくゆっくりと過ごします(軽食に加え、ワインも 笑).まったりしすぎて途中眠り込んだりしましたが,19時ごろに目を覚まします.メールをチェックしたら嫌な情報が,我々の乗る便がまたしても遅延するらしいのです.慌てて電光板を見に行ったら、見事に"Delayed"の文字が… 次の出発時刻は明日朝8時45分とのこと.

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(写真7)一昨日と全く一緒の状況、まさにビューティフル・ドリーマー

 なんかデジャヴ―というかうる星やつら~ビューティフル・ドリーマー~を想像してしまいました.というかここまでくると,我々の渡航を希望しない闇の勢力の陰謀ではないかとすら思えてきます.とはいえ遅延になったことには変わりはなく,これからどうするか考えなければなりません.幸い一昨日利用したトランジットホテルに空室があったため,急遽そこを予約し向かいました(一昨日行ったばかりなのでこの辺はスムーズだった).

 チェックインを済ませ部屋に入ります.それにしてもまたしても遅延とは,これで明日の朝やっぱり欠航という流れが見えるだけに悲しいものがあります.とはいえ今更引き返すわけにも行きませんから,ここは前に進むしかないと決意を新たにしたのでした.部屋でシャワーを浴びて,さきほど免税店で購入したスーパーニッカを飲むことにします(遅延で一旦セキュリティの外に出てしまったため、明日チェックの際このウィスキーは廃棄になってしまう(泣)).ホテルで一晩明かして、翌朝29日7時ごろにチェックアウト,一昨日と同じようにモノレールでゾーンCに向かいます.セキュリティを抜け搭乗ゲートに入り周囲を見渡します.乗客は三々五々集まっており,特に変わった様子は見られません.外を見るとボーディングブリッジの向こうに飛行機が停まっています.これが我々の乗る飛行機なんだろうかと少し安心感がわくのでした.

Dsc_2773(写真8)これから乗る飛行機

 やがて搭乗開始となり人々が乗り込みます.どうやらこんどこそ出発できそうな様子です。我々も促されるままに機内へ.着席すると離陸の準備となります。本当に飛ぶのかと不安になりますが、やがて機体は動き出し無事に飛び立ったのでした.

 安定飛行になって時計を合わせるのですが,この時期のナミビアとドイツの間に時差はないので時計を変更する必要はないのでした.しばらくすると機内食の準備がなされます.この日は朝食ということもあり,ドイツ名物のハムを選択しました(ワインも注文したのは言うまでもありません 笑).時差の無い昼行便ということもあり、無理に眠る必要はないのですが、食事とワインの後はどうしても眠くなります.しばしまどろんでいるうちに周囲の景色は砂漠になっています.

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(左写真9)サハラ砂漠です,(右同10)ハムメインの朝食

 おお!アフリカ大陸だ,と感慨にふける瞬間です.しばらくサハラを南下するコースを走り周辺に”トンブクトゥ”の表記が見えます.こここそ現在私が行ってみたい土地ナンバー1の聖地です.全土が退避勧告で現状訪問は困難ですが,いつの日か行けたらと願っています.

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(写真11)黄金の都トンブクトゥ付近を飛ぶ

 そんな感慨を抱いているうちに飛行機はアフリカ大陸を南下,アンゴラを過ぎていよいよ目的地であるナミビアのウィントフックに接近,まもなく着陸しました.c滑走路から駐機場に移動,ここではボーデイングブリッジではなく,タラップを降りてターミナルに向かうスタイルでした.音に出た第1声は,「寒い!」,事前にナミビアの冬は寒いと聞いていましたが,本当だと実感しました.到着後荷物の受け取りと進みます.羽田を出たのがほぼ4日前,果たして無事に荷物が届いているのかと非常に不安になりましたが,幸いロストバゲージになることもなく,すべて受け取ることができました.スーツケース6個を抱えて税関を抜けるとそこは到着ロビー,遅延・欠航・また遅延だったにもかかわらず,ちゃんと係の人が迎えに来ていました(感激).そのまま迎えの車に荷物を積み込み,当面滞在するホテルに移動しました.

 現地時間7月29日22時,日本を出てから約90時間,長かったなぁ~と感慨に浸りながらナミビアでの最初の眠りについたのでした.

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