9世紀の病院
今日4月3日は新年度になっての最初の平日でした.新入職員や異動職員が初めて出勤する日ということで院内人の動きが多くて,少しざ慌ただしい雰囲気になっていました.
そして夕方には恒例となっている異動者の挨拶が行われました.その中の一人,大きな病院から移ってきた人が「急性期の病院から~」というフレーズを喋ったのですが,その瞬間自分の頭の中に,黄巣の乱・坂上田村麻呂・ハンブルク大司教座というワードが脳内に広がりました.急性期を9世紀と脳内誤変換した結果ですが,急性期という基本的な医学用語を9世紀という歴史用語に誤変換するとは… 自分もかなり焼きが回ってきたなと痛感した次第です.
それにしても9世紀の病院ってどんなのだろうと改めて思ったのですが,日本は平安時代で医学すなわち祈祷の時代です.ヨーロッパはノルマン人の侵入等で社会全体が農村化していた時代,まともな病院があったとは想像できません.ただイスラム世界は当時この分野の世界最先端だったようで,9世紀初めにアッバース朝首都のバグダッドに最古の総合病院ができたという記事を見つけました(ビマリスタン).今でいう大学病院的なイメージで,まさに当時の急性期医療を担っていたのでしょう.
そんなことを考えた新年度でした.
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