産業医研修会
先日宣言したように,夏までに諸学会等の更新に必要な単位を集めるキャンペーンを開始しています(名付けて「単位ガバガバ大作戦」).その一環として昨日新宿で開催された産業医研修会に参加してきました.
今回は「高齢労働者の健康課題と対策」,「社会が変わる!安全衛生委員会の立ち上げ方進め方」,「産業医の法的責任とリスク」の3本建て3時間の講演でした.最初のテーマは高齢化と労働力不足の時代を迎える日本で増えてくるだろう高齢労働者の健康に関する話題,次がある程度以上の規模の事業所では設置が義務付けられている安全衛生委員会の適切な設置に関して,最後が産業医がしばしば遭遇するトラブルに関してです.3つとも全く異なるテーマなので集中が切れることなく聴くことができました.
最初の高齢労働者の話題は定年が延びる傾向にある世相と,再雇用等で権限が無くした高齢労働者のモチベーションに関する話題や20年前に比べて高齢者の体力が大幅に向上しているというエビデンス(これは常々感じていたこと.20年前の60歳は今なら50歳くらいに見える)が面白かったです.2つ目の安全衛生委員会は私も職場で参加している委員会ですが,職場の風通しを良くするためにもこの委員会を上手に活用するのが重要だとのことでした(この委員会は法的に設置が義務付けられているものなので,どんなワンマンオーナーの会社でも廃止することはできません).3つ目は打って変わってネガティブな話題,近年の権利意識の増大と相まって増えている産業医に関するトラブルと対策のお話,自分も産業医的な業務を担当する機会が増えているのでとても参考になりました.
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