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2023年3月12日 (日)

3・11祈りのコンサート(最終回)

Img20230315_08083053  3月11日は2011年に東日本段震災が起こった日です.2011年3月11日,宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震が発生,その後の大津波や原発事故等で東北を中心に大きな被害が出ました.現在関東在住の自分も,計画停電等,この震災の影響がないとは言えませんでした.

 この震災では多くの方々が亡くなったり傷ついたりしましたが,そうした方々の魂や心を慰めるべく始まったのがこのコンサートです.プログラムは実行委員長の挨拶に始まり,震災の発生した14時46分に黙祷,その後モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス,そして同じくモーツァルトのレクイエムを演奏し,最後は拍手ではなく再び黙祷で終演という流れです.2014年に第1回が行われ今年が10回目になります.これまで自分も何度かステージに乗って参加させていただいたコンサートですがコロナ禍もあってここ数年は参加できませんでした.ただ元々10回を一つの節目とするとアナウンスされていたこともあり,今回はどうにか参加したいと思い10回目にして初めての客席からの参加となりました.

Dsc_2535  この日は朝家を出て東海道線と東北新幹線を乗り継いで仙台駅に着いたのは13時50分,そのまま歩いて会場の電力ホールに向かいました.ホールに着いたのは14時10分頃でしたが,すでに客席は大賑わい,もう少し遅かったら座れなくなるところでした(結局立ち見が出ていた).

Dsc_2537 Dsc_2536  時間が来てプログラム開始,合唱団,ソリスト,オーケストラともに東北地方で活動している方々が中心ですが,今回は節目の回ということで東京在住の大学合唱団時代のメンバーも多数参加していました(合唱団は総勢160人!).実行委員長の高坂先生の挨拶に続き,演奏が始まります.メインプログラムのモーツァルトのレクイエムは通常のジュスマイヤー版ではなく,昨年(2022年)発表されたオシュトリーガ版によるものでした(20世紀末に発表されたレヴィン版同様Lacrimosaの最後にアーメンフーガが入るほか,Sanctusが短調,Benedictusの前奏がないなどの特徴がある).演奏者の心がよく伝わってくる素晴らしい演奏だったと思います.あと今回はLacrimosaとDomine Jesuの間にあの日南三陸町の志津川病院に勤務していて被災した菅野武医師によるメッセージもありました.

 終演後はそのまま駅に戻って東京へとんぼ返り,仙台滞在はわずか3時間でしたがとても印象深い一日になりました.

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