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2023年1月 3日 (火)

今年は何の年?

 2023年も3日目です.今日のネタは今年は何の記念日か?です.では行ってみましょう.

① 関東大震災100年

 わが国で防災の日とされる9月1日は,今から100年前の1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生したことに由来します.地震をはじめとした災害が多い我が国です.今年もいつどんな災害が起こるかわかりません.備えが大切だと感じます.

② 勝海舟生誕200年

 幕末期の幕臣勝海舟は日本の近代化のためには海軍の整備が重要であるとして,神戸に海軍操練所を作るなど活躍しました.戊辰戦争時には西郷隆盛と協力して江戸城の無血開城を実現させています.今年はそんな勝海舟生誕200年の年です.

③ 徳川家光将軍就任400年

 今年の大河ドラマは「どうする家康」ということで世間でも徳川家に注目が集まることが予想されます.そんな徳川幕府第3代将軍が徳川家光,家康の孫にあたります.その家光が将軍に就任したのが1623年(元和九年)であり,今年は400年の記念イヤーです.

④ 寧波の乱500年

 日本と大陸の関係といえば飛鳥時代の遣隋使や奈良時代から平安時代初期の遣唐使は公的なものとして有名ですが,中世になると国内政治が不安定化したこともあり,大陸との貿易は大名による私的なものが中心になりました.戦国時代には細川氏や大内氏が貿易で巨利を得ていましたが,やがて両者の対立が起こりそれが大陸での暴力事件に発展したのが寧波の乱です.

⑤ アレキサンドリアの大灯台崩壊700年

 古代地中海世界において七大不思議と呼ばれるものがありました.エジプトのピラミッドやバビロンの空中庭園,ロードス島の巨像などと並んでアレキサンドリアにあった大灯台もこれに含まれていました.紀元前3世紀に造られた高さ130メートルを超える巨大な灯台です.古代から中世にかけて多くの旅行家により記録されていますが,1323年に起こった地震により倒壊してしまいました.

⑥ 完顔阿骨打没後900年

 世界史の勉強をしているとなぜか印象深くて忘れられない人物がいます.自分にとっては古代インドのチャンドラグプタと並んで印象深いのが金の完顔阿骨打です.今年は彼の没後900年の年です.

⑦ 世界最古の紙幣発行1000年

 お金といえばコインと紙幣があります.歴史上コインは金貨などそれ自体に価値の裏付けがあり世間で流通できました.一方紙幣は軽くて持ち運びには便利ですが,それ自体はタダ同然の代物であり,これに価値が付与されるためには政府など発行元の信用が欠かせません.歴史上そんな紙幣が初めて登場したのが今から1000年前の北宋時代で,当時は交子と呼ばれました.

⑧ 三世一身法1300年

 飛鳥時代から奈良時代にかけて人口が増加してくると農地が不足してきました.このため律令政府は開墾を奨励するわけですが,ただ開墾せよといっても農民にしたらモチベーションが上がりません.このため自分で開墾した場合親子3代にわたって所有を認める(それが過ぎたら収公する)という制度ができました.これが三世一身法で制定されたのが今から1300年前の723年(養老七年)です.

⑨ 嵩岳寺塔完成1500年

 古代インドで生まれた仏教は漢代に中国に伝わり広まりましたが,歴代王朝が保護したり廃仏したりと政策が揺れ動いたことから東南アジア地域のような国民一般にいきわたる国家宗教になることはありませんでした.仏教が保護された時代には多くの建造物が作られたりしましたが,廃仏の時代になると破壊されたりして今に残るものは多くありません.そうした中国の仏教遺跡の中で有名なのが河南省にある嵩岳寺塔という仏塔です.今から1500年前の北魏時代,523年に建てられました.

⑩ 劉備没後1800年

 日本でも人気の高い三国志の主要人物の一人である劉備,彼が亡くなったのが今から1800年前の223年のことです.

⑪ ストラボンの「地理誌」刊行2000年

 帝政ローマ初期に今のトルコで生まれたストラボンによって記述された地理書が「地理誌」です.当時のギリシャローマ世界の人々が世界のすべてと思っていたヨーロッパ,中東からインドにかけての地理や歴史が記述されています.これが刊行されたのが今から2000年前の23年です.

⑫ 曲阜に孔子廟が建てられ2500年

 孔子廟とは孔子が祀られた場所で今では世界各地にあります.その元祖的なものが孔子が亡くなった翌年に曲阜に建てられた孔子廟で,今から2500年前の紀元前478年のことです.

 以上です.こうしてみると今年は世界史的には小粒な印象です.

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