2022年十大ニュース
2022年も残すところわずか,当ブログ大晦日恒例我が家の10大ニュースです.2020年初頭からコロナ禍が始まり常連イベントの多くが無くなりました.感染症との戦いは未だ続いていますが,ウィズコロナの時代に入ったこともあり,徐々に活動が再開されつつあるのが2022年だったといえるでしょう.まずは選外のイベントから
・浜名湖訪問: 今年初めてのイベントでした.隣県静岡県西部の浜名湖に出かけました.名物の鰻のほか,ふぐのコースもいただき新春を祝いました.
・動物園巡り: 我が家はウチのKが大の動物好きということもあり,動物園に出かける機会が多くあります.今年は1月に浜松市動物園と掛川花鳥園,3月に和歌山アドベンチャーワールド,5月に富士サファリ,9月に伊豆のiZOOとKawaZoo,11月に上野動物園に行ってきました.
・渋沢栄一巡り: 2021年に放送された大河ドラマ「青天を衝け」の主人公渋沢栄一,今度発行される新一万円札の人でもありますが,彼の出身地である埼玉県深谷市にある関連施設を訪問してきました.
・山梨ヌーヴォー: 毎年11月3日に解禁される山梨の新酒山梨ヌーヴォー,昨年に続き今年も解禁日に現地に繰り出して堪能してきました.
・日本の滝100選: 自分のライフワークの一つである日本の滝100選,例年ならトップ10に入るんですが今回選外になったのは,今年は1か所しか訪問できなかったからです.それが高知県香美市にある轟の滝でした.
・東京マドリガル会: 歌関係で所属している団体の一つ、東京マドリガル会です.長らく活動が休止されていましたが秋ごろからボチボチ月1ペースで再開されるようになりました.
(左上)浜名湖の夕陽,(中上)アドベンチャーワールドのパンダ,(右上)渋沢栄一の実家中の家,(左下)山梨ヌーヴォー,(中下)轟の滝,(右下)マドリガル会の忘年会
第10位 日本寮歌祭中止
コロナ禍でもっとも打撃を受けたイベントが寮歌です.「大勢の(100人規模)」「高齢者が(90歳以上もザラ)」「閉鎖された会場に」「密集して」「長時間に渡って(約半日)」「大声で歌い騒ぐ」というコロナ対策でやってはいけないとされることをことごとくやるイベントだからです.2020年春以降の寮歌祭はほとんど中止となりました.ただ今年になってなんとか開催できないかと関係者が知恵を絞り,参加者数を制限し,斉唱はせず(CD音源に合わせて代表者が歌う),マスク会食形式で2022年8月28日に行われることになりました.いったいどんな感じになるんだろうと興味津々だったんですが、ちょうど第7波が広がったことでこれも中止になってしまいました.来年こそは開催されて欲しいものです(関連記事).
第9位 掲示板終了
私のホームページビザンチン皇帝の部屋には掲示板があります.サイトを本格的に運用し始めた2006年に設置したもので当時はひの新選組まつり参加者の方々がたくさんやってきてそれなりに盛り上がっていました.しかし2010年代に入りSNSが一般的になってくるとweb掲示板はすっかり過疎化していきました.私の掲示板も例外ではなく,2012年以降の過疎っぷりは半端なく,まさに秘境(笑)という感じになってしまいました(1年間の書き込み数が一桁が普通).そんな掲示板ですが運営元のteacupがサービスを終了することになり今年の8月1日13時をもって消滅してしまいました.近年は開店休業状態でしたからまったく問題ないのですが,過去に盛り上がっていた時代の記録が無くなるのもさびしいので魚拓を取って残してあります(関連記事).一方でもしも書き込みしたいという人がいる場合に備え,ロケットBBS版の掲示板を新たに設置しました(関連記事).
第8位 都幾川温泉
温泉好きな我が家,時々泊りがけで温泉に出かけています(温泉気候物理医学会などという学会にも所属している).コロナ禍になって大型の旅行が封印されたこともあり,温泉に行く機会は逆に増えたかもしれません.そんな2022年に訪れた温泉の中で最も印象深かったのが,この埼玉県ときがわ町にある都幾川温泉です.この温泉の特徴は,日本で一番アルカリ性が強い温泉ということ.そのpHは11.3です.アルカリ性の温泉は角質が溶けてぬるぬるする,いわゆる美肌の湯として知られます.実際入浴するとヌルヌルして,長く入っていると指紋が溶けそうでした(笑).温泉のある旅館ときがわは宿泊営業はしておらず,1日4組限定の食事付き日帰り営業のみです.当初は車で行くことを計画していましたが,柚子にこだわった柚子懐石の写真を見て,「これは絶対お酒が飲みたくなるやつだ」と確信し往復タクシー利用にして大正解でした(関連記事).
第7位 徳島旅行
今年は大型の旅行がない1年でした.コロナ禍前は1週間から10日の海外旅行が定番でしたし,コロナ初年度の2020年は小笠原の父島に行ったため前泊,船中泊含め6泊の旅行となりました.2021年も尾瀬の山小屋含め前後泊併せて4泊旅行がありました.しかし今年は前泊含め3泊が最長の旅行でした.該当するのが6月の埼玉旅行と2月の徳島旅行です.今回はより遠方にある徳島の方を取り上げました.世間では阿波踊りと渦潮のイメージしかない徳島県ですが,実は見どころは多いです.今回は世界の名画が陶板に複写されている大塚国際美術館,鳴門の渦潮,第一次世界大戦中ドイツ兵の収容所だったドイツ館,うだつの町並み,大歩危峡そして祖谷渓を観光しました.大塚美術館は本当に広くて展示品が多く,のんびり見学していたら一日がかりでも回り切れませんでした.祖谷渓は実は自分たちが新婚旅行で行った先です.今回は山奥の温泉に宿泊して懐かしのかずら橋を見学しました.グルメとしては徳島ラーメンもいただきました.
(左上)鳴門の渦潮,(中上)修復前の最後の晩餐(大塚国際美術館),(右上)ドイツ館,(左下)徳島ラーメン,(中下)うだつの町並み,(右)祖谷のかずら橋
第6位 オペラ鑑賞
オペラが大好きな我が家,今年も時間を見つけて鑑賞に出かけてきました.今年観劇したのは新国立の「ばらの騎士」,「魔笛」,「オルフェオとエウリディーチェ」,藤原の「コジ・ファン・トゥッテ」,二期会の「天国と地獄」の5本でした.例年に比べると少ない印象ですが(メインシーズンの秋に合唱団の本番があったためその時期に行けなかった),一つ一つが記憶に残る演奏でした.個人的に印象が強いのはグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」,実はオペラと無縁そうな寮歌関係に関わる曲なんです.同オペラ3幕のエウリディーチェが蘇る場面で歌われる曲が,旧制第一高等学校水泳部部歌「狭霧はれゆく」のもと歌になっているのでした.全然イメージがわきませんが聞き比べると確かにそうかもと思えるのでした(関連記事).オペラ鑑賞といえば終演後のディナーもセットです.特に新国立の時は劇場内のレストランでコース料理をいただきました.
第5位 続日本100名城
日本の滝100選が振るわなかった2022年ですが,続日本100名城スタンプラリーの方は比較的順調に進みました.確認したところ今年登城したのは九戸城(岩手県二戸市),石垣山城(神奈川県小田原市),龍岡城(長野県佐久市),高島城(長野県諏訪市),高天神城(静岡県掛川市),浜松城(静岡県浜松市),勝瑞城(徳島県藍住町),岡豊城(高知県南国市),中津城(大分県中津市),臼杵城(大分県臼杵市)の10城に上りました(全体の1割!).小旅行や出張の際に都市部の城郭を回れたのが大きいです(逆に山城ばかり残っていく気が…).これらの城郭で特に印象深かったのは,幕末もう一つの五稜郭と呼ばれた佐久の龍岡城でしょう.函館五稜郭とともに日本に2か所しかない星形稜堡の城郭で,その面影をよく残しています.一方で三好長慶ゆかりの勝瑞城や徳川氏と武田氏が攻防戦を繰り広げた高天神城も興味深かったです.来年はこれまであまり行けていない近畿・中国地方の城郭を目指せたらと思います(関連記事).
(左上)龍岡城の全景,(右上)高天神城の堀切,(左下)勝瑞城の堀,(右下)中津城天守
第4位 日本三大霊山
私のホームページの”非日常の世界”に日本3大のコーナーがあります.世の中に数多くある日本3大を取り上げているんですが,有名なネタであっても3つ全て取材できている事柄は少なくなかなか記事としてアップできないもどかしさがあります。たとえば3大蕎麦、3大五重塔、3大大仏などは2つはすでに取材が終わっているものの、最後の一つができていないために記事を仕上げられない状況にあります.コロナ禍で海外旅行が封印された情勢の中で,今年の春思い立って日本三大霊場の訪問を完成させました.三大霊場とは北から恐山,比叡山,高野山です.このうち恐山は過去に何度も訪問しているのですが,比叡山は未訪,高野山は一度だけ行ったことがありましたが写真がありませんでした.今回は比叡山と高野山を観光,高野山では宿坊に泊まり精進料理や朝のお勤めにも参加しました(関連記事).
(左上)延暦寺東塔大講堂,(右上)同西塔釈迦堂,(左下)高野山金剛峰寺,(右下)高野山宿坊の精進料理
第3位 小田原医師会第12回定期演奏会
いよいよトップ3の発表です.3位は小田原医師会第12回定期演奏会の開催です.コロナ禍で大きく制限を受けたイベントとして寮歌祭に次ぐのが合唱です.なんといっても人間の発声は飛沫やエアロゾルをまき散らすと考えられたからです.中高生の合唱コンクールをはじめ一般のアマチュア合唱団の活動も軒並み中止になってしまいました.特に教育現場でのそうした活動制限が厳しかったため,合唱連盟はじめ関係団体はどうしたら活動ができるかと模索していました.エビデンスが集まってくるに従いガイドラインが作成され,徐々に活動が再開されるようになりました.特に今年の春以降はアマチュア団体の多くが活動するようになりました(マスク着用など適切な対策を取ったうえでの活動の場合,合唱での感染はあまり報告されていない).小田原医師会合唱団も活動を再開し,なんとか10月2日に3年ぶりの演奏会にこぎつけました.もっとも医療関係者の団体ですから慎重にも慎重な対応が望まれるのと,練習時間が極めて制限されたことから,新曲は無し,演奏会の尺を稼ぐために特別ステージとして宇宙物理学者の佐治晴夫先生をお招きしての講演も行われました.参加できた団員も全体の半数以下でしたがなんとか無事本番を迎えることができました.会場は新しくできた三の丸ホール,本当に素晴らしいホールで来年はぜひここで新曲交えた演奏会ができたらと思います(関連記事).
第2位 東京21合唱団第16回コンサート
第2位は東京21合唱団第16回コンサートです.医師会合唱団と同じ合唱ネタですが,医師会の方は一団員なのに対してこちらは役員をやっているためより上位になりました.こちらの合唱団は最後の演奏会が2018年で,その後は2020年にバッハのマタイ受難曲公演を計画して準備していたところにコロナが直撃し,マタイ公演は延期になってしまいました.医師会と違って一般団体なので比較的活動再開はしやすかったのですが,それでも第5波,第6波の時には全面休止に追い込まれました.ただエビデンスが蓄積した今年の春以降は第7波の中でも活動を継続し,今年の11月18日にどうにか4年ぶりのコンサートを開催することができました.曲目に関してはコロナで活動団員が半減してしまったため,バッハのマタイとはいかず,詩篇130篇をテーマとした3曲を取り上げました.詩篇130篇は「深き悩みの淵より我は御名を呼ぶ」という絶望の中から主に呼びかけるという,今合唱人が置かれている状況にぴったりなテーマでした.4年ぶりの演奏会でしたが指揮者の先生曰く「時間が限られた中での突貫工事ではあったが良い演奏だった」とのことです.私も演奏会が開催できたという1点で感極まってしまいました(関連記事).
(左)コンサートのチラシ,(右)プログラムの表紙(詩篇130篇がヘブライ語,ギリシャ語,ラテン語で記されています.私のこだわりです 笑)
第1位 ナンネル逝く
そして2022年の第1位です.例年なら1位はその年最も楽しかった(あるいは充実した)ものが選ばれるのですが,今年はそうではありません.長年我が家で共に暮らしていたチンチラのナンネルさんが亡くなったことです.チンチラをお迎えしたのがまだ前任地勤務だった2006年春でした.チンチラはアンデス高地帯出身のため暑さと湿気に非常に弱いため,蒸し暑い夏がある日本での飼育にはエアコンが欠かせません.当時住んでいたのが岩手県沿岸北部という冷涼な地域だったため,家にはエアコンが付いている部屋が一つしかありませんでした.そのため唯一のエアコン部屋をチンチラに譲り,飼い主はエアコンなしの部屋で寝泊まりすることになったのを覚えています(いくら岩手沿岸北部でも暑い日は暑いのでたまらず2台目のエアコンを購入した).
以来16年ずっと我々とともに暮らしてきたのですが,昨年夏の検診でお腹に腫瘤(腫瘍?)があることが判明,以後徐々に弱ってきていました.今年の春以降は明らかに食欲も低下し衰弱しているのが判りましたが,16歳のチンチラは人間で言えば90歳です.なるべく自然な形で見守ることにしました.そして7月2日の午前中ついに天に召されたのです.これまでペットとしてハムスターを飼育していたこともありましたが,彼らは大体2~3年の寿命でした.一方でチンチラのナンネルさんは16年という長きにわたり一緒に生活してきたのです.情が移るレベルは比較になりません.亡くなった後数日は本当に悲しかったです.ただ共に過ごした16年の思い出はたくさんあり,私とKの心に一生の思い出として残るのは間違いありません.チンチラのナンネルさん安らかに,そしてありがとう.
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