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2022年10月22日 (土)

犬山旅行記②~リトルワールド編~

 明けて10月10日になりました.身支度をしてまずホテルの朝食会場へ.ここの朝食はサラダブレックファストを謳っており,サラダメインの朝食です(これに加えて各種パンあるいは出汁茶漬けなどが付く).たかがサラダと思っていたら結構これでお腹が満たされるのは自分の胃袋が小さくなったせいに違いありません.

 朝食後は駅に出てここからバスに乗り,この日のメインであるリトルワールドへ,バスに揺られること20分ほどで到着です.ここは世界各地の住居や寺院などの建造物を移築,展示している野外博物館となっています.10年以上前に一度訪問したことがあるので今回が2度目となります.

 さっそく見学と行きたいところですがこの日は朝から雨模様,予報では昼頃から晴れるということでしたが,それまではまだ間がありそうなのでまずは屋内展示に行くことに(昔来た時は寄った記憶がない.あの日は快晴だったからか).会場に入ろうとしたら10時30分からガイドによる解説があるとのこと,せっかくなのでそれに参加することにしました.

Pa100830(写真1)本館展示室

 時間になってガイドが登場,会場内を回ります(参加者は我々のほかもう一組計4名).屋内展示は全5室からなっていて,第1室はヒトの進化(二足歩行の獲得から脳の発達),第2室は生きるための技術(道具や被服,住居の発達など),第3室は言葉の発達,第4室は社会の形成(出産,結婚,葬儀など),第5室は宗教や儀礼についてで,それらについて様々な資料とともに展示されていました.中学や高校の歴史の最初に習うような内容なので久しぶりに新鮮な感じました.

Pa100843(写真2)石垣島の住居

 屋内展示が終わって外に出ると,ちょうど雨がやんでいて,屋外展示に繰り出します.屋外は一周2.5kmの広大な敷地に合計8つのゾーンが広がっています.案内に従って第1ゾーンから反時計回りに見学していきます.第1ゾーンは石垣島とアイヌ,台湾の住居,日本及びその近郊という感じでしょうか.石垣島の住居は何となくこの前までやっていた朝ドラを彷彿させました.また門に置かれている1対のシーサーはよく見ると,”阿形”と”吽形”になっており,台湾に近いとはいえやっぱり日本の文化なんだなぁと感心しました.

Pa100852 Pa100851(左写真3)吽形,(右同4)阿形

 一方でアイヌの家は母屋のほか,独立した子供の住居が別棟になっているなど独自の様式がうかがえます(さらには捕らえたクマの檻も).台湾コーナーな現地の裕福な農家が展示されています.

Pa100854 Pa100871(左写真5)アイヌの家,(右同6)台湾農家の家

 第2ゾーンはアメリカ大陸の住居です.北米のインディアンのテントやアラスカのトリンギットの家とともにペルーの大農園主の屋敷が展示されています.中庭を中心に回廊式に建つスペイン風の造りが特徴的で,そういえばゴルゴ13の何かの回にこういう屋敷が出てきたなと感動しました.

Pa100880 Img_9313(左写真7)インディアンのテント,(右同8)ペルー農園主の屋敷の庭

 第3ゾーンはインドネシア,ミクロネシアやポリネシアの住居です.インドネシアはイスラム教徒の多い国ですがバリ島は例外的にヒンズー教徒が主流なところです.この島の貴族の館にはヒンズー教の祭壇があり神々が祀られています.壁の色彩なども南国的です.一方ミクロネシアのヤップ島のエリアにはストーンマネー(はじめ人間ギャートルズに出てくるような巨大なお金)が展示されていて興味深かったです.

Pa100902 Pa100933(左写真9)バリ島貴族の館,(右同10)ストーンマネー

 この辺でちょうどお昼時になったため,次の第4ゾーンで軽くいただくことに.ここはドイツ・フランス・イタリアの西ヨーロッパゾーンです.で,ここに来るとやっぱりワインが飲みたくなります(今回レンタカーではなくバスでやってきたのはお酒が飲めるようにするため 笑).ちょうど飲み比べセットがあったのでそれを注文しました.

Pa100943 Pa100940(左写真11)イタリア・アルベロベッロの家,(右同12)ワインの飲み比べ

 ワインを飲んでちょっといい気分になり,さらに散策を続けます.第5ゾーンは世界のテントを集めたコーナー,モンゴルのテントや北欧サーミのテント,中東ベトウィンのテントなどが並んでいます.そこを抜けた第6ゾーンはアフリカコーナー,ここのカフェには十数年前に来た際に食べたワニ肉があります.先ほどのヨーロッパコーナーでそれほど食べたわけでもないので,ここでも軽食を.ワニとラクダの串焼きとエミューのコロッケをいただきました(ワニは鶏,ラクダは牛っぽい食感です).ここではちょうどアフリカの音楽を紹介するライブも行われていました.

Pa100957 Pa100960(左写真13)南アフリカ・ンデベレの家,(右同14)ワニとラクダの串焼き

 アフリカコーナーに続く第7ゾーンはアジアゾーン,インドやネパール,トルコなどの建物があります.このうちネパールは仏教寺院,チベット仏教系の寺院です.インドは地主の屋敷,トルコはイスラム学院を中心としたイスタンブールの一画を再現しています.このゾーンにもインド料理やトルコ料理のカフェがあるんですが、直前のアフリカコーナーで満たしてきたのでパスしました.

Pa100986 Pa101000(左写真15)イスタンブールの一画,(右同16)月山の農家

 そして最後の第8ゾーンは東アジアゾーン,韓国の両班の屋敷や日本(山形県月山地方)の農家が展示されています.東北地方の農家は自分もなじみ深いのでホッとする空間でした.こんな感じで気が付けば夕方,最後にお土産物屋さんに寄ってバスで市内に戻ったのでした.

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