医療相談その後
通常の仕事の傍ら,月に1回市の保健センターでの医療相談業務に出かけています.主として自分の専門領域の病気や症状で悩んでいる患者さんからの電話相談に応じるのですが,先月の記事で書いたように新型コロナの第7波を受けて,かかって来る電話がみんなコロナ関係になってしまい、自分領域の電話が入り込む余地がなくなっています.数日前8月の出動日だったのですが,基本的には同じような感じでした.ただ7月は「発熱してしまったのですが、どこに行けば診てもらえるのでしょう」といった問い合わせが多かったのですが,8月は「発熱があったので自分で抗原検査をしたら陽性でした.どうしたらいいでしょう」という風に状況に変化が見られています.感染拡大を受けて自治体によっては抗原検査キットを配っているところもあるほか,薬局などで購入することもできるので,抗原キットがかなり出回っている世相を反映した変化だろうと思われます.発熱外来がひっ迫している状況を受け,神奈川県では若くてリスクの低い人に関しては自分で行った抗原検査の結果を利用して,自分で感染登録をする自主療養を選択できるようにしています.なるべく若くて元気な人は医療機関に行かず家で寝ていてくださいというわけです.
ここ2週間ほどは首都圏などこれまで感染が拡大していた地域はやや縮小傾向を示すものの,地方ではむしろ拡大しているなど感染症流行のフェーズが徐々にに代わってきているのを感じます.とはいえ個々人ができる対策は以前と変わるわけではありません.まずは基本的なマスク,手指消毒等という基本に立ち返って徹底させていく必要があるのは言うまでもありません.
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