長興山紹太寺の枝垂れ桜
新年度が始まって最初の週末が明けましたが、当地はあいにくの天気で気温も低めの日が続いていました。しかし今日4月5日は久しぶりの良いお天気で気温も上がったことから、お昼にちょっと出掛けてみることに。行ったのは入生田にある長興山紹太寺です。このお寺は江戸時代初期に小田原藩主だった稲葉氏の菩提寺だったところです.稲葉氏は3代将軍徳川家光の乳母だった春日局(おふく)の嫁ぎ先の家で,実子の稲葉正勝は家光の小姓から出世して寛永九年(1632年)に小田原藩主となったものです。江戸に程近い東海道の要衝である小田原を任されたことから正勝がいかに家光の信頼を得ていたかがわかります。
初代の正勝が亡くなった後,その子正則によって長興山紹太寺に枝垂れ桜が植えられました。品種はエドヒガンで、以来ここで毎年花を咲かせていますから、その樹齢は350年ほどになります。
お寺の入口から参道をひたすら登っていきます。途中には稲葉正勝や春日局をはじめとする稲葉家の人々の墓所もあります。歩くこと15分ほどで山腹にある枝垂れ桜に到着しました。
この桜の見頃は例年3月末ですが、今年は数日寒い日があったため4月の今日もまだまだ多くの花が付いていました。300年を超える老木のため樹勢の衰えは否めませんが,これからも咲き続けて欲しいと思います.
| 固定リンク
« 新年度 | トップページ | 隊士パレードが中止 »
コメント