原生花園
今年の春は寒い日があったかと思うと,一気に暑い日が来たりと健康保持に気を遣うような日々となっています.周辺も青々としてきており春本番を思わせます.私の職場周辺は田舎なので,この時期周辺には多くの花が咲いています.誰かが手入れをしているわけではないので,こうした花々は一種の原生花園です(原生花園という表現はもっぱら北海道にある人為的な手を加えずにお花畑が維持されている湿原や草原をいう).
今日お昼に散策してみたところ,黄色や紫色の花がたくさん咲いていました.黄色い花はタンポポです.
タンポポといえば在来種の日本タンポポと外来種の西洋タンポポが知られています.日本タンポポは日本の在来種で,開けた湿った土地を好みます.繁殖には他の個体の存在が欠かせないため群生する傾向があります.一方の西洋タンポポは単独で繁殖が可能であること,アスファルトの隙間など狭くて乾燥した場所でも生育できること,季節にかかわらず一年中花を咲かせる特徴があります.都市部の道路わきなどでもよく見かけることから,現代日本ではすっかり西洋タンポポがメインになったかのように思われていますが,日本タンポポも案外いて,田舎などの自然が多いところには結構群生しています.ちなみにうちの近所に咲いているのはすべて日本タンポポです.
両者の見分け方として知られているのが,花を裏がえした時に目に入る緑色の尖った部分(総苞編)の相違です.総苞編が真っすぐなのが二ホンタンポポ,反りかえっているのがセイヨウタンポポです.写真のタンポポは見ての通り真っすぐですから二ホンタンポポです.
そんな春本番の当地でした.
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