南岸低気圧
日本列島の典型的な冬型の気圧配置は西高東低,大陸に高気圧が張り出し,列島の東側に低気圧がある形です。この気圧配置になると北西から冷たい風が吹きます.この風は日本海で十分に水分を得るため結果日本海側に雪を降らせます.そして山を越えて太平洋側に来るときには水分を失っているため,乾いた冷たい風となって吹き下ろします.これによって太平洋側は晴れて乾燥した天気となります.この山から吹き下ろす冷たい風のことを濃尾平野では伊吹おろし,群馬県では上州空っ風などと呼ばれています.
このように日本海側=雪,太平洋側=晴れというのが典型的な冬の気候ですが,逆に太平洋側に雪をもたらすものが本日のテーマ南岸低気圧です.主に晩冬から初春にかけて日本列島の南岸を進みながら発達する低気圧で,ちょうど関東の南岸に近づくころに勢力が大きくなり関東に湿った冷たい風をもたらし雪が降ります.頻度的には多くはないですが,年1,2回程度発生して首都圏で電車が止まるなどの事態になるものです.今年も1月6日,2月10日に発生しそれなりの雪をもたらしましたが,今日2月14日朝もこの南岸低気圧が発生したため気象庁では積雪に注意の警報を出していました.
で,昨日は隣県の沼津市に泊りがけ出張でした.コロナ禍になってから基本自家用車移動になっているため,今朝帰り道が心配でした(なんたって箱根峠を越える).朝6時半に向こうを出て国道1号線を東進します.静岡県側は小雨がぱらつく程度で問題なかったんですが,峠に差し掛かる辺りから雪模様に… そしてなんと!箱根新道が雪で閉鎖になっていました💦.仕方ないので1号線を下っていきます.神奈川県側になるとがぜん雪の量が増えます.芦ノ湖付近は結構な冬景色でした.国道1号の神奈川県側は箱根駅伝のコースでおなじみのようにカーブが連続します.冬装備&4WDの車ではありますが慎重に下ったのは言うまでもありません(途中でガードレールにぶつかっていた車がいた).
| 固定リンク
コメント