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2022年1月20日 (木)

大寒

 今日は二十四節気のひとつ大寒です.冬至から約1か月後に当たり,暦の上では1年のうちでもっとも寒い日とされています.二十四節気自体が元々中国から伝わった制度のため,日本の気候実感とはやや異なる印象はありますが,寒い時期であるのは確かです.「大寒の朝に汲んだ水は腐らない」といわれ(寒すぎるので雑菌も繁殖できないからでしょう),かつてはこの日に汲んだ水を保存していたそうですし,酒蔵ではこの時期にお酒を仕込む寒仕込みが行われます(こちらも水が切れなことに加えて低温のため発酵がゆっくりで旨い酒ができるからと思われます).一方で,武道や修行者の間ではこの大寒の時期に寒稽古や寒修行が行われます.

 近年温暖化が言われるようになり、大寒もかつてほど寒くは無くなったようにも感じますが、2022年の大寒は北海道の陸別町では朝の最低気温が-24℃に達したようです.陸別町は寒いことで町おこしをしている自治体として有名で、毎年2月上旬に”しばれフェスティバル”というイベントがあリます.コロナ禍で昨年は中止になってしまいましたが今年は行われる予定だそうです(ただし名物の人間耐寒テストは無し).

 日本で一番寒いのは前述の陸別町など北海道内陸部ですが,世界的に見れば南極を別にすれば最も寒い場所はシベリア東部です(北極は海なので意外に寒くない).その中でも人が定住している場所として最寒と言われるのがロシア・サハ共和国のベルホヤンスクです.試みに今朝のベルホヤンスクの最低気温を調べてみたら

 -47℃!

 さすがレベルが違います(バナナで釘が打てる).ちなみにベルホヤンスクがあるのはほぼ北極圏の北緯66度付近ですが、同緯度にあるノルウェー北部トロムソ(北緯70度)の今日は最低-7℃、最高1℃と日本ではせいぜい北東北レベルです.やっぱり北大西洋海流(メキシコ湾流)の威力はすごいなと感心したのでした.

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