山城歩き
コロナ禍になって明らかに運動量が減ったことを自覚しています.学会や研究会が軒並みオンラインになったことや旅行の自粛などどこにも行かない生活が増えたからだと思います.そのことは自分の体重が微妙に増えてきていることからもわかります(笑).
そんな世相ですが少しでも運動量を増やそうということで,現在取り組んでいる日本の滝100選や続日本100名城と組み合わせることでそれに取り組んでいます.特に山城散策は出会う人もまばらでコロナ時代にぴったりの運動でしょう.この週末はそんな続100名城の一つである隣県の高天神城に行ってきました.
高天神城は駿河国と遠江国との国境付近に位置する山城で,特に元亀から天正年間頃(1570年代)には徳川家康と武田信玄・勝頼親子との激戦の地となった城郭です.南に追手門,北に搦手門がありそこから登城することができますが、そこ以外は山が急峻で攻め入ることが困難な造りになっています.武田信玄でも落とすことができなかった難攻不落の城でした(その後勝頼の代になって攻略に成功(第一次高天神城の戦い)するも、長篠の戦い後武田氏が衰退していく過程で家康に奪い返された(第二次高天神城の戦い))。
この日は北の搦手門側から登城します。登り坂が続いて息が上がりますが遊歩道は整備されておりそれほど苦労はしません(滝と違って城は人が住んでいた場所なのでキツイといってもレベルが違う 笑)。この城郭は大きく東側の本丸・三の丸と西側の二の丸・西の丸の2つの部分に分かれています(一城別郭)。中世城郭でまだ石垣が一般的になる前の時代なので,石垣はありませんが、堀切や土塁、曲輪の形は良く残っており往時をしのぶことができました。
(写真5)第一次高天神城の戦いで捕虜になった大河内政局が捕らわれた石牢
全体で4キロのハイキングコース,ちょっとは体重が減ったんではないかと思います(笑)。
| 固定リンク
コメント