ゼロ勉共通テスト
もう2週間前になりますが、大学入学試験の一つの山場である大学入試共通テストが1月15,16の両日全国各地の会場で行われました.新型コロナウイルス感染が拡大フェーズにある中で,東京大学会場前での切りつけ事件や,問題を外部に流してカンニングしようとした事件などいくつかのトラブルはあったものの,全体としては粛々と行われた印象があります.
例年このテストを事前勉強ゼロで挑戦する企画をやっています.過去には理科にもチャレンジしていた時期もありましたが,歳を取って集中力が失われてきていることから近年はもっぱら社会科のみやっています.今年も地理B,日本史B,世界史Bの3科目に挑戦しました(ちなみに自分が現役の高校生時代に実際に履修したのは地理と世界史で,日本史は未履修です).結果ですが…
地理B 72点
日本史B 74点
世界史B 79点 でした.
地理と日本史はまあこんなものかと思いましたが,世界史に関しては例年80点以上取れていただけに自分的にちょっと納得がいかないところです(昨年は88点).ゼロ勉とはいえ基礎的な知識がやや下がっているのではないかと危機感を抱いたのでした.
ところで問題文を読んでいて,仮に設問に関する知識がなくともほかの方面の知識から正解にたどり着ける可能性がある問題があるのに気づきました.たとえば世界史Bの設問13はキューバ危機の翌年にアメリカと某国の間で行われた核実験の制限に関するものだが,当該国の選択肢はフランスとイギリスになっており,設問は「交渉相手の首相の国」となっている.設問から交渉相手が首相であることがわかるが,第5共和政のフランスでは首相はもっぱら内政を担当し,核実験のような重要外交案件に出てくることはないため,この交渉そのものを知らなくても当該国がイギリスであることがわかるのです.
大昔の共通一次試験の時代は単純に年号を答えさせるなど暗記でどうにかなる試験が多かったのですが(だから社会科は暗鬼だなどという誤った認識が広がっていた),近年は良く練られた問題が多くなったなと感じます.
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