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2021年12月21日 (火)

神経学会の地方会

 医療関係者である私、旅行医学や温泉医学にも興味が深いのですが,メインでやっているのが神経学(Neurology)です.診療科としては神経内科あるいは脳神経内科などと呼ばれています.本来の名称から言えば神経科でよいのではないかと思われますが,日本では古くから精神科の別称として神経科が使われていたため,こういう呼び方になっています.

 そんな神経内科医が多数参加している学会が日本神経学会です.設立は1960年ですが,さらに源流をたどると1902年にできた日本神經學會というのに行き当たります.旧字と新字の違いにしか見えませんが,実はこれが今の日本精神神経学会(精神科医のメイン学会)の前身になります.すなわち日本精神神経学会の中から1960年に分離独立したのが日本神経学会というわけです.これなら現在の診療科名の謎も理解できます.

 日本神経学会には専門医および指導医の制度があります.専門医になるには学会が定めたカリキュラムに従って学習し,試験に合格する必要があります.一方の指導医は専門医になったうえで学術論文の執筆や研修医の指導等の実績により認定されます.どちらも5年ごとの更新が必要で専門医は学会等への出席により5年で50単位の習得が,指導医は指導実績の提出が求められます.私も専門医かつ指導医なのですが,このうち専門医の更新が来年3月に迫っています.そういえば単位の方はどうなっていたかと確認したところ,48単位と2単位足りない状態であることがわかりました.手短なところとして12月初めに関東甲信地方会があったのですが(地方会参加で3単位)、別用のため参加できませんでした.ただ次回の関東地方会は3月なので期限キリギリはいやだなぁと思っていたところ,なんと中国・四国地方会がオンラインで開催されることが判明,しかも参加制限なしという優れものです(地域によっては外部の参加を認めないところも多い).参加費も2,000円と関東甲信(3,000円)よりも安価です.早速申し込んだことは言うまでもありません.

Img_6931  地方会そのものは先週末オンラインで無事に終わりましたが,今日プログラムと参加証が送られてきました.

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