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2021年6月25日 (金)

尾瀬旅行(3)

Dsc_1790(写真1)ヒュッテの朝食

 尾瀬旅行の最終日の朝を迎えました.昨夜も消灯後すぐ就寝したため朝5時過ぎには目を覚ましました.6月の夜明けは早くすでに明るくなっています.ただ昨日一昨日に比べるとやや雲が多いなという印象です.寝具を片付けて6時に昨夕と同じ食事会場に入ります.ここの食事は部屋ごとにあらかじめ座席が指定されており,そこに着席します.メニューはハムと野菜サラダ,魚(山小屋の特徴として極力ごみが出ないよう全てを食べられるよう処理している),納豆(ウチのKが食べられないもの 笑)そして温泉卵でした.ごみを出さないよう全て平らげたのは言うまでもありません.その後は部屋でコーヒーを飲んで寛ぎ,8時少し前にチェックアウトして外に出ました.空を見上げると早朝と同じく雲が多い天気です.

P6120156 P6120157(左写真2)新しいビジターセンター,(右同3)長蔵小屋

 ヒュッテを後にしてまずは近くにある尾瀬沼ビジターセンターに立ち寄ります.ここは尾瀬保護財団によって管理され,尾瀬地域の自然保護と情報発信を行っている施設です(姉妹施設として尾瀬ヶ原にも山の鼻ビジターセンターがある).中では尾瀬の動植物や遊歩道の状況からクマやオコジョの目撃情報などが展示されていました(さすがにオコジョはなかなか見つけるのが難しいもよう).自分的には鳥の鳴き声が聴ける装置が面白かったです.なおこのビジターセンターは建物が老朽化したこともあり,今年の夏近くの新しい建物に移転するとのことである.

P6120164 P6120167(左写真4)水芭蕉の群生,(右同5)一級河川尾瀬沼

 ビジターセンターを後にして尾瀬沼東岸を南下することにします.湖畔には尾瀬では老舗の山小屋である長蔵小屋があります.そのたたずまいからも伝統を感じさせます.東岸の木道沿いからは尾瀬沼の向こうに燧ケ岳が見えて,条件が良ければ逆さ燧を経験できます.植物でも水芭蕉の群生のほか,いろいろな花が見られました(沼のほとりに立つ標識には一級河川尾瀬沼と書いてあって,沼だけど河川なんだ!と感動した).

P6120195P6120158 P6120184P6120190 (左上写真6)尾瀬沼と燧ケ岳をバックに,(右上同7)シラネアオイ,(左下同8)ショウジョウバカマ,(右下同9)タテヤマリンドウ

 木道を30分ほど進むと三平下の休憩所に到着しました.ここは尾瀬沼のほぼ最南部に位置し,東岸ルートと南岸ルート,さらには峠を越えて大清水に至る3つの道が交差するところです.どのルートをたどるにせよ休憩場所として最適なところです.荷物を下ろして売店でコーヒーをいただきました.歩いた後のコーヒーもいいものです.その後トイレを済ませて三平峠の方へ歩き始めます.ここを過ぎるともう尾瀬沼は見納めということで,後ろを振り返りながら進みます.

P6120202 P6120207(左写真10)三平下休憩所,(右同11)三平峠への木道

 やがて周囲は森の中となり,峠に向かっての上り坂です.昨日の白砂峠に比べると距離的にはそれほどでないですが,キツイものはキツイと運動不足でなまった体を恨めしく思います(笑).それでも休憩所から30分ほどで三平峠に到着,設置されているベンチに座って休憩です.この時間になると我々とは逆方向,大清水方面から尾瀬沼に向かってくる人がそれなりにいて,すれ違う場面が多くなります.そう今日は土曜日,尾瀬が最も混む曜日でした.朝大清水を出た人たちがちょうどこの時間帯に峠までやってきたということのようです(逆に我々のようにこの時間に尾瀬を離れる人は少数派).

P6120208 Dsc_1793(左写真12)三平峠,(右同13)記念写真

 三平峠からはひたすらな下りとなります.とはいえ,壊れかかった木道,石がごろごろする道,沢水があふれた個所などお世辞にも歩きやすいとは言えないところばかり,油断するとケガをする恐れがあるため慎重に下っていきます.だいたい1時間ほど歩いて前方に建物が見えてきて,足元の路面が普通の砂利道になりました.尾瀬を去った寂しさよりも,なんか人里に戻ってきた安心感が上回る感じです.やがて砂利道が舗装道路になってまもなく,一ノ瀬の休憩所に到着しました.

P6120224(写真14)下界についた感じがします

 一ノ瀬休憩所は現在営業は休止中ですが,休憩スペースとしての利用は可能です.さっそく荷物を置いて休憩します(長い悪路の下りで結構へばっていた).ストレッチをして外に出ると,大清水行きと書かれたマイクロバスが停まっています.もしかしてこれは… と思い近くにいた運転手っぽい人に,「これ,大清水に行くんですか?」と聞いたところ,「そうです,今日から運行なんです」との答えが.一ノ瀬-大清水間は自動車が通れる道なんですが,基本的に許可車以外の通行禁止,夏季のみシャトルバス運行となっていました.事前に調べた限りでは2021年のバス運行のスケジュールは発表されておらず,今回は大清水までは徒歩で行かなくてはならないと覚悟していたのです.が、バスが運行されているとなれば話は別! 話を聞いたら5分後に出発するということで急いで乗ったのは言うまでもありません.

P6120226(写真15)山菜そば

 一ノ瀬-大清水間は徒歩だと1時間かかります(我々の体力だともう少しかかるかも).そこを十数分のバスで移動できるわけですからこの先の行程が楽になります.結局11時15分ごろに大清水の休憩所に到着できました(当初の予定では12時過ぎに到着予定).当初予定よりも早く着いたことから1本前のバスで下山できるんじゃないかということで,ここでお土産品購入&昼食タイム.この日は定番の山菜そばをいただきました.そして11時50分の関越交通バスで車を停めてある戸倉温泉の駐車場に戻ったのでした.

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