白骨温泉
最近更新が滞っており申し訳ございません(と、謝るほど読者がいるとも思えないのですが 笑).
学会や講演会がほぼオンラインになり,趣味系のイベントも再開の目途がただない状況の中,ほとんど職場と家を往復するだけの日常となっています.こんな生活だと気が滅入ってしょうがないので,この週末は骨休みを兼ねて長野県と岐阜県の県境,長野県側にある白骨温泉に行ってきました.名前のイメージはおどろどろしいですが,元々は白船温泉とも呼ばれていたのが,中里介山の「大菩薩峠」で白骨温泉と紹介されこちらの名前が定着したと言われています.
昔からその存在は知っており,いつか宿泊してみたいと思っていた温泉でしたが,なかなか訪問する機会がなかった場所でした.今回山奥の温泉でゆっくりしたいと考えたところ,それなら白骨温泉にしようと思い立ったものです.今回は感染リスクを極力下げるために自家用車での訪問となりました.
中央道から長野道に進み,松本インターで高速を降りて国道158号線を西に進みます.この道を自分で走るのは学生時代以来だなと感慨に浸ります.道は基本的に昔と大きな変化はなく,カーブやトンネルがたくさんあります(そして狭い💦).上高地に向かう旅行者用の駐車場である沢渡(さわんど)を過ぎて間もなく白骨温泉と書かれた案内板に従って右折します.そこからは対向車とのすれ違いが厳しい区間もある山道になり,さらに標高を上げていきます.7~8分走った先に乗鞍高原方面との分岐点があり,白骨温泉方面へ.この細い道の終点が今回宿泊する湯元斎藤旅館です.この旅館は元文3年(1738年)創業の老舗で,先日下中里介山もここに宿泊して大菩薩峠を執筆したそうです.
現在の建物は2003年に全面リニューアルされたものですが,環境にマッチした落ち着いたたたずまいとなっています.チェックイン後部屋に入って荷物を解きさっそくお風呂にへ.ここは俗に硫黄泉と呼ばれる白濁したお湯が有名です.ただ元から白いわけではなく湧出直後のお湯は無色透明,これが空気に触れて参加した結果硫黄や炭酸カルシウムが析出して白くなるのです(なので白い湯は温泉としては劣化したあとということになる).ともあれ,名湯の名にふさわしいお湯でした.
(写真)湯元斎藤旅館の内湯と露天風呂(お風呂への撮影機材の持ち込みが禁止されているため公式サイトからいただきました)
お風呂の後の楽しみは夕食です.この日はしなの旬菜料理のコースです.この日は信州牛のしゃぶしゃぶとイワナの温泉蒸しがメインでした.もちろんお酒もセットでしたが日本酒やワインに加え,イワナの骨酒もいただきました(出汁が利いて旨い).
その後もお風呂を堪能したり部屋で飲み直したりしながらまったりと過ごしました.
翌日の朝食も和風です.湯豆腐もありましたが,目玉はここの温泉で炊いたお粥でした.こうして一泊二日の滞在はあっという間でした(二泊三日でも良かったな).
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