三本滝と安房峠
先週末の話題その2です.
白骨温泉をチェックアウトした後は,来た道とは逆方向の乗鞍高原方面に向かいました.狭い林道(一応舗装はされている)を走っていくとやがて乗鞍高原のホテルなどの施設街に出ます.ここから松本方面とは逆の岐阜県境方面へ,約10分ほどで三本滝レストハウスに到着しました.
(左写真1)三本滝レストハウス,(右同2)乗鞍エコーライン入口は閉鎖中
ここにやって来た目的は日本の滝100選のひとつ三本滝を観瀑するためです(まさにその名の通りのレストハウス!).ちなみにこのレストハウスから先が乗鞍エコーラインで,岐阜県側の乗鞍スカイラインと共に日本一標高の高いところを走る観光道路として有名です(ただし環境保全のために通年マイカーの乗り入れ禁止区間となっているのと,元々夏にならないと開通しないので今はまだ行けない).週末とはいえコロナ禍のしかもGWの後なので,訪れる観光客も少ないだろうと思っていたんですが,さにあらず・・・ 駐車場にはたくさんの車が停まっていました(もっともほとんどの観光客の目的は三本滝ではなく,ここよりもさらに上の春スキーらしい).
なにはともあれ滝に向かって歩き始めます.レストハウスから遊歩道を約20分の行程ですが,この時期はまだあちことに残雪があるため,結構歩きにくい箇所も多いです.それでも無事に滝に到着,ここは3つの異なる源流の川が一気に滝になって合流するポイントで,それゆえ三本滝の名があるのでした(訪問記事).直瀑,分岐瀑,糸状の滝と三者三様の姿が見事でした.
観瀑の後は道を戻り乗鞍高原エリアへ.夏には大賑わいとなるこちらは逆に人影も少なくひっそりしていました.ここの観光センター併設の食堂でちょっと早めの昼食を摂ります(信州らしく山菜そばを).
食事後は隣接する自然保護センターセンターを見学,ここでは乗鞍の自然環境や現在の問題等がパネルで丁寧に解説されています.そこで地域マップを見ていたらなにやら興味深いものを発見
コロナ連絡所
(左写真9)コロナ連絡所って…,(右同10)その名を冠したバス停
いや、もちろん太陽のコロナ観測に関連した施設なんですが,このご時世ウイルスの方かと一瞬思ってしまいました(同名を冠したバス停もある).
その後は国道158号線方面に抜けてそのまま岐阜県境を目指します.この国道158号線の長野・岐阜県境となっているのが安房峠という標高1800mの峠です.普通自動車2台がようやく行き交える程度の道幅できついカーブが連続する難路です.有料の新道トンネルができるまでは,松本-高山間はイヤでもこの道を通らなくてはならず,シーズンには観光バスも結構通っていたためこんな山奥でありながら,慢性的に渋滞していた道でした.かつて学生時代は自分も運転したことがありましたが急カーブの連続でちょっと具合が悪くなった記憶があります(特に長野県側はヘアピンカーブが11か所もある).5月中旬はまだ峠は冬季閉鎖ですが,途中までは走行可能ということで,せっかく来たので走ってみることに.数か所のヘアピンカーブを曲がり,当時を懐かしく思い出したのでした.
旧道で安房峠は越えられないため,途中の中の湯温泉で引き返します.今度は1997年委開通した有料トンネルへ.旧道だと夜中でも30分はかかる峠越えがトンネルだとわずか5分で通過してしまいます.改めて文明の力を思い知ったのでした.
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