新選組の日
今日3月13日は新選組の日なんだそうです.
新選組の母体は文久二年(1862年)に清河八郎の建策によって江戸で集められた浪士組です.翌文久三年(1863年)に浪士組は将軍警護を目的に上洛を果たしました.しかし浪士組を尊王攘夷運動の先兵にしようと密かに計画していた清河の行動により直ちに江戸に帰還することになります.多くの隊士はこれに従いましたが,あくまでも将軍警護という当初の目的を果たすべきだと主張する近藤勇ら試衛館一派や芹沢鴨を中心とする水戸派が浪士組から離脱し京都に残ることになりました.これが壬生浪士組です.ただ京都で活動するためには後ろ盾が欠かせないことから,当時京都守護職だった会津藩主松平容保の預かりとなり,市中警護の任に着くことになりました.この壬生浪士組が会津藩預かりとなったのが文久三年3月13日なので,この日が新選組の日となった次第です(浪士組が結成された2月27日を新選組の日とするものもある).
新選組といえば毎年5月東京日野市で行われているひの新選組まつりがあります。昨年と今年は新型コロナの影響でパレードは中止になってしまいましたが,2006年からほぼ欠かさず参加しているお祭りです.これに限らずかつては新選組装束で遊ぶことに凝っていた時代があり,代表作としてパリのシテ島にあるノートルダム大聖堂前で黄昏る新選組隊士というのがあります.奇しくも現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公渋沢栄一は慶応三年(1867年)のパリ万国博覧会に幕府の随員として参加しています.渋沢栄一も見たであろうノートルダム寺院の風景を新選組装束で眺めるのは格別な思いでした(その後2019年4月に寺院は火災で大きな痛手を受けてしまいました).
(写真左)2006年の第9回ひの新選組まつりにて,井上源三郎に扮した私,(同右)ノートルダム大聖堂前で黄昏る新選組隊士(2008年春撮影)
| 固定リンク
« 昔の地図帳 | トップページ | 緊急事態宣言の解除 »
コメント