ヘルムート・ヴィンシャーマン氏の訃報
このブログの右端にも貼り付けていますが,twitterもやっているビザンチン皇帝です.今日今から1年近く前のツィートに”いいね”が付きました.
ドイツの著名なオーボエ奏者・指揮者である,H. ヴィンシャーマン氏が100歳でご健在という話題を耳にして,映画「風と共に去りぬ」にメラニー役で出演した女優オリビア・デ・ハヴィランドさんが103歳でご存命というのを思い出した.写真は80年前のお姿. pic.twitter.com/KA9egzq7qc
— トチロー@いまだに安房守 (@byzantine21) May 22, 2020
一体何かあったのか?と思っていたら,どうやらヘルムート・ヴィンシャーマン氏が亡くなったという報道があったようです.
指揮者、ヘルムート・ビンシャーマンさん死去 100歳:朝日新聞デジタル https://t.co/lVpuUmhKuZ
— 朝日新聞 国際報道部 (@asahi_kokusai) March 5, 2021
H. ヴィンシャーマン氏は1920年3月22日にドイツのルール地方にあるミュールハイムに生を受けました.エッセンとパリでオーボエを学び,以来様々な楽団でオーボエ奏者として活躍,1960年代にはドイツ・バッハ・ゾリスデンを主催して指揮者としても活動を始めました.数えきれないほど来日しており,全国各地でたくさんの演奏会に出演しています.縁あって私が盛岡で所属していた合唱団とも何度も共演させていただきました(とりあえず,マタイ受難曲・ヨハネ受難曲・ロ短調ミサ曲・クリスマスオラトリオのバッハの四大宗教曲はすべてやっています).いわゆる巨匠ですが,とても懐の深い素晴らしい人格者でした(手がゴールキーパーみたいに大きい).自分が最後にお見かけしたのは2012年に仙台萩ホールで,仙台宗教音楽合唱団のコンサート”ヘンデルのメサイア(モーツァルト編曲版)”の際,会場でだったと思います(関連記事 この時すでに92歳ですが,シャキッとしてお元気でした).ここ数年は演奏会活動はなさっていなかったようですが,昨年5月に大阪フィルのツィートの中で100歳の誕生日を迎えられてお元気だとの情報があり懐かしく思った記憶があります.
そんな中で今回その訃報に接し,また20世紀を代表する方が一人旅立たれたのかと感慨深く次第です.ヴィンシャーマン氏のご冥福をお祈りいたします.
左は2012年5月に仙台の萩ホールでお見かけした際のもの,右は2000年11月のクリスマスオラトリオ演奏会後のレセプションでのひとコマ(自分もKも若いな!)
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