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2021年2月 3日 (水)

2021年の立春

Dsc_1520  今日は二十四節気のひとつ立春です.ここ20年以上ずっと2月4日がだったので,日付固定日なのかと思っていた方もいるかもしれませんが,立春は太陽黄経(天体をひとつの球とみなした場合の太陽の位置)が315度になった瞬間が属する日とされるため今年は2月3日となります.ちなみに今年太陽黄経が315度になるのは日本時間で2月3日23時59分!惜しくも1分差で2月4日になれなかったわけです.

 立春という名前からはここから春が始まるような雰囲気を感じますが,実際日本では2月初旬は1年でもっとも寒い時期です(陸別町のしばれフェスティバルもこの時期に開催).ただ北国ではこの頃から昼の長さがどんどん長くなり,関東以西では梅が咲き始めるなど春の予感を感じる時期ではあります.

 ところで,立春に対する言葉として立秋があり,こちらは8月上旬にあります.そして立秋を境に暑中見舞いから残暑見舞いに変わることは良く知られています.一方暑中見舞いに対して寒中見舞いというのもありますが,今日立春を過ぎたらどうなるんでしょうか? 残暑に対して残寒という言葉は聞いたことがありません(もちろん残寒見舞いをもらったこともない).

 じゃあそういうものはないのか,と思って調べたら余寒見舞いというのがあるようです.残暑という言葉からは,お盆ごろの蒸し暑い雰囲気が感じられます.これに対してもしも残寒という言葉を使うと,なんか本当に凍えそうな雰囲気です.それに対して余寒なら,まだ寒さが残っている(余っている?)ものの徐々に暖かくなっていくニュアンスが感じられて良いです.微妙な季節感をうまく表現する日本語の機微が感じられる言葉だなあと思いました.

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