モーツァルト週間中止
冬のザルツブルクを代表する音楽イベント,モーツァルト週間の中止が決まったとのことです.
オーストリア中部にあるザルツブルクは18世紀の著名な作曲家であるW. A. モーツァルトの生まれた街として知られています.モーツァルト自身は故郷が嫌でウィーンに移り住み作曲活動を行っていたわけですが,当市ではそんな事情はお構いなしでモーツァルトで町興しをしています.
特に一般の観光客が減る寒い冬の時期に開催される音楽祭がモーツァルト週間,彼の誕生日である1月27日を挟んで10日間ほどの会期で行われます.その名の通りプログラムはモーツァルト作品を中心に構成されるのですが,2019年にローランド・ヴィラゾンが総監督に就任してからは全プログラムがモーツァルトになり,まさに冬のモーツァルト祭といった感じです.出演者はモーツァルテウム管弦楽団やザルツブルク・カメラータといった地元の楽団を中心に,ウィーンフィル、マーラーチェンバーオーケストラなどの著名オケも参加しています.モーツァルト好きの我が家でも一度は行ってみたいイベントでしたが,2019年にチャンスがあり行ったことがあります(7日間の現地滞在で10のコンサートを鑑賞).
(写真左)モーツァルト週間2019のプログラム,(同右)モーツァルテウム
そんなモーツァルト週間,来年の開催まで1か月を切った段階での中止,記事によると現在当地では来年1月17日までのコンサートホールの閉鎖が決まっており,18日以降の再開も不透明であることが理由とのことです.さすがに日本から行くツアーの開催はないでしょうが,伝統ある音楽祭だけに残念です.
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