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2020年11月30日 (月)

小笠原旅行記⑤ ~大村散策編~

 旅行以来二か月以上かかってしまいましたが,小笠原旅行記最終編です.

Dsc_1163 (写真1)ちょっとお酒が欲しくなる朝食

 9月17日いよいよ父島を去る日がやってきました.この日はフェリーが出発する午後3時まで完全フリー,ツアー参加の予定もないので朝食はやや遅めに設定しました.内容は和食ですが一昨日とは趣が異なるメニューになっていました(お刺身があるなど,ちょっとお酒が欲しくなる感じ 笑).

 食事後はホテルの前の扇浦海岸を散策します.砂浜のあちこちにカニの穴がありました(昼間なのでカニの姿はなし).また偶然打ち上げられたっぽいイカの姿も・・.海岸の最北部には大戦中に造られたトーチカの遺構がありました(銃眼と思しき穴から覗くと壺のような人工物も).実際にこの地に上陸戦が行われることはありませんでしたが,やはり最前線の島という認識だったことがわかります.

Dsc_1170 Dsc_1168 Dsc_1166 Dsc_1165 (左上写真2)海岸北端にトーチカが見えます,(右上同3)銃眼が,(左下同4)内部の様子,(右下同5)打ち上げられたイカ

 海岸散策の後は再び部屋で寛ぎ,10時前にチェックアウトします.不要な荷物はフェリー出発時に埠頭に届けてくれるとのことなので,貴重品以外はすべて預けることにしました.その後ホテルの車に乗って市街地まで送ってもらいます.どこでもOKとのことだったので,大村地区南東部の小笠原海洋センターにお願いしました.

Dsc_1177 (写真同6)浜辺に咲いているヒルガオ

 海洋センターは小笠原諸島の海洋生物の研究・保護を行っているところで,特にウミガメが充実している施設です.時間があればぜひ行きたいと思っていました.予備知識がないと水族館みたいな大きな施設をイメージしますが,入り口から見るとかなりこじんまりした施設に感じます.ただ中に入るとウミガメの水槽がたくさんあってかなり広い施設でした(生まれた時期別に水槽で飼育されている).時間帯によってはウミガメ教室も開催され,ウミガメを抱いて記念写真なんているオプションもあるようです(他の観光客がやっていた).

Dsc_1180 Dsc_1207 Dsc_1202 Dsc_1192 (左上写真7)小笠原海洋センター,(右上同8)ウミガメの水槽がたくさんあります,(左下同9)アカウミガメ,(右下同10)こちらは幼体

 海洋センターを後にして大村の中心部に向かいます.目の前に停泊しているおがさわら丸が見えるんですが,ぐるっと港を回り込んでいかなければならないのが辛いところです.その二見港の最北部にある奥村運動場のそばには平和の鐘がありました(大戦で亡くなった方への慰霊の鐘でしょう).またその少し西にはとびうお日時計と呼ばれるモニュメントがあります.時間がわかるかなと思ってみたんですが,ちょうど空が曇っていてよくわかりませんでした(笑).

Dsc_1214 Dsc_1216 (左写真11)平和の鐘,(右同12)日時計

Dsc_1219 (写真13)小笠原村診療所

 その後は父島唯一の医療機関である診療所の外観を見学して,水産センターに向かいました.ここは小笠原の水産業の支援,研究等を行う施設ですが,小さな水族館が併設されていて無料で見学することができます.ここの見学を終えたところでちょうど12時すぎ,大村の中心部に入ります.ランチにしようと向かったのは初日の散策で気になっていた中華料理屋「海遊」さんです.同じことを考えている観光客が多いらしく,少し待ちましたが後は出航を待つばかりなので問題はありません.名物のタンメンをいただきました.結構あっさりした感じで美味しかったです(餃子とビールもセット).

Dsc_1230 Dsc_1228 (左写真14)大村の中華料理屋「海遊」,(右同15)名物タンメン

 ランチ後はフェリーターミナルに移動,さっさと乗船受付を済ませてホテルから荷物の到着を待ちます.外に出てみたら雨がけっこう勢いよく降ってきました.熱帯地域のスコールの趣です.思えば今回の旅行で初めて遭遇した雨でした(日頃の行いが良いので観光中は雨なんか降るはずないと確信している 笑).

Dsc_1231 (写真16)ターミナル受付

 降ったとはいえ,そこは熱帯のスコール,短時間で止み徐々に日差しが出てきました.雨が止むのを待っていたかのようにホテルの車が到着,荷物を受け取る我々です.その後は乗船の時間,最初に乗船できるのが特等室の特権,他の乗客をしり目に乗り込むのはちょっとセレブな気分です(笑).部屋は往路と同じ701号室でした.

Img_6671 Img_6687 (左写真17)桟橋でのお見送り、(右同18)クルーズ船の方々のお見送り

 出港の時間が近づいたのでデッキに出てみると桟橋で大勢の方々(島民の方や引き続き滞在する観光客ら)が手を振っています.我々が宿泊したホテルホライズンの従業員の方やオガツアーの小笠原さんの姿もありました.そして15時に出港,おがさわら丸は桟橋を離れていきます.すると周辺では島のクルーズ船観光の方々の船がたくさん並走しています.これが父島名物のお見送り,けっこう感動する瞬間です.思えば今年はコロナ禍で海外旅行が封印されたことから決まった小笠原旅行でした.休日の関係等で父島のみの滞在でしたが,次は母島も行ってみたいなと思ったのでした.そうこうしているうちに船は二見港を出て外海に出ていました.

 帰路は往路よりも少しは揺れがあったものの,気になる程度ではなく快適な航海となりました(ちなみにこの1週間後の復路が台風12号の影響で大荒れだったもよう).翌9月18日午後3時に東京竹芝桟橋に到着,そのまま帰宅の途についたのでした.

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