歌劇「夏の夜の夢」
オペラ大好きな我が家です.ただ,新型コロナの流行によって2月下旬から公演の中止が相次いでいたため,最後に鑑賞したのは2月11日の新国立劇場のセビリアの理髪師(ロッシーニ)ということになります.同劇場ではそれ以降2019/2020シーズンの全ての公演が中止になってしまいました.以来8か月関係方面の努力により,ついに2020/2021公演が開催されることになりました.最初の演目はB. ブリテンの夏の夜の夢,シェークスピアの同名の戯曲をオペラ化したものです(シェークスピア作品のオペラ化はヴェルディのオテロやマクベスを始めたくさんあるが,普通は原作から台本を起こすのが通例なのに対し,ブリテンの夏の夜の夢は基本的にシェークスピアの英語を極力使用しオペラにしているのが特徴).10月8日の木曜日,満を持して公演に行ってきました.
指揮者は当初マーティン・ブラビンスが当てられていましたが降板したとのことで,飯森範親氏が担当,主要外国人キャストも感染症関連で日本への入国が困難であり,すべて邦人歌手に差し替えとなるなど,国産色の高い公演でした(演出はレア・ハウスマン氏が巨大モニターを使ってリモートで行ったらしい).
夏の夜の夢は妖精王オベロンとその妻タイターニアの夫婦喧嘩に、人間界の恋人たちや職人たちが巻き込まれて騒動が発生するが,結局丸く収まるという喜劇になっています.メインである妖精王オベロン役にカウンターテノールを当てている(今回は藤木大地さんが担当)ことは,パーセルやヘンデルなどバロックオペラを意識していると思われます.
非常にまとまっていい舞台でした.個人的には3幕の劇中劇が良かったです(笑).
(写真左)ブッフェカウンターがありません😢,(同右)ソフトドリンクペットボトルの屋台のみ
オペラ公演といえば自分的には幕間にいただくワインやシャンパンもセットなんですが,感染対策でブッフェがお休みだったのは残念でした.ただ終演後に劇場レストランで食事をしたので良しとします(笑).
(左)前菜 ノルウェーサーモンのマリネと南瓜のブリニ,(中)小海老とトレヴィスのトマトソース,(右)無花果と柿のミルフィーユ
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