新型コロナウイルス検査証明
医師会から回ってきたお知らせです.
海外渡航を行う事業者に対して新型コロナウイルス検査証明を行う医療機関の正式登録申請の受付を本日より開始します
お知らせ自体は先月のものなんですが,要するに仕事で海外に渡航する際,現地政府から新型コロナのPCR検査の結果を証明する書類を求められることが多くあるため,そうした検査・証明書の発行を行う医療機関をあらかじめ国に登録しますよという内容です.
実際には現地に到着する前に日本国内でPCR検査を行い,陽性ではなかったという証明書を発行する医療機関ということになります.マスコミなんかでは「陰性証明」という言葉で語られることがあります.
もっとも医学的には「PCR検査陰性≠コロナに感染していない」なので,この場合の陰性とはあくまでも検査結果としての陰性であって,感染していないことを証明するものではありません.世間ではその辺を勘違いして(あるいは意図的に?)「PCR検査が陰性だったから安心だ」みたいな使われ方が行われているのはとても残念です.PCR検査陰性が非感染を証明しないことは,先月あった父島での最初の感染例を見れば明らかです(本土から父島に戻る島民が,おがさわら丸乗船前にPCR検査を受け陰性だったものの,帰島後発症した事例).
今回の経済産業省(および厚生労働省)のお知らせでも,「検査証明」と銘打っているのも,そうした混同をされたくない行政のプライドみたいなものを感じたのでした.
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