都道府県魅力度ランキング
ブランド総合研究所が第15回地域ブランド調査2020を発表しました.その中で一番注目されているのが都道府県魅力度ランキングです.これは回答者に対して,それぞれの地域名(この場合は県名)が「どの程度魅力的に思うか」という質問に対し「とても魅力的」から「まったく魅力的でない」までの5段階で回答してもらい,そのうちの「とても魅力的」と「やや魅力的」という回答を点数化,順位付けしたものです.
結果1位は北海道,12年連続だそうです.以下2位京都府,3位沖縄県,4位東京都と続きます.この辺は常連ですが昨年は3位が東京,4位沖縄でした.東京の順位が下がったのは新型コロナの影響ではないかと考えられています.
一方で下位の方では,直近7年間連続で最下位だった茨城県が今年は42位と5つ順位を上げました.代わって最下位となったのがお隣の栃木県です(その他下位には44位福井県,45位佐賀県,46位徳島県が入っている).宇都宮餃子などのグルメは別として,日光や那須などの有名な観光地を抱えている栃木県が最下位とは,ちょっと意外な気がしました.実は都道府県別の他に,市町村別のランキングもあるんですが,それでは日光市が堂々13位にランクインされています(他の下位県にはベスト25入りした市町村はない).これはもしかして,世間では日光が栃木県だと知らない人が多いのではと考えてしまいました(そのほか,最近那須塩原で話題のPCRの件もイメージに影響していたりして…).
その他の下位県となったところでは徳島県は阿波踊りが有名ですが今年は中止になってしまいましたし,そもそも内部でのもめごとのウワサが聴こえていたのでその辺のイメージダウンはあったのでしょう.佐賀県はミュージシャンの”はなわ”がネタにするほど地味な県とされています(実際には佐賀牛や唐津など魅力的な素材は多いのでPR不足ではないかと思う).福井県は隣県石川県が100万石で有名な点で,佐賀と福岡の関係に類似していますが,ここも東尋坊や永平寺,越前ガニなど魅力いっぱいのところです(さらに今年は大河「麒麟がくる」の舞台にもなった一乗谷もある).なのでこの魅力度はPR具合や周辺との関係も考慮しなければならないでしょう.
そんなことを想像した2020年の魅力度ランキングでした.
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