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2020年8月28日 (金)

松本良順ゆかりの医療機関

 先日所用があって,小田原市内の丹羽病院さんに行ってきました.

 廊下を歩いていたら,ふと松本良順の名を見つけたためガン見してしまいました.

Dsc_0747

 松本良順は幕末,新選組愛好者の間では非常に有名な人物です.天保三年(1832年)江戸に生まれ,父であり蘭方医の佐藤泰然の助手を務める傍ら,安政四年(1857年)には長崎の海軍伝習所に赴き,当地に来ていたオランダ軍医ポンぺに学びます.その後文久年間には幕府の奥医師となり,将軍家茂の主治医を務めたほか,新選組局長の近藤勇とも親交があったことから上洛の際には屯所を訪れ,隊士の診察や衛生環境整備の指導などを行ったとされています(案内文には「近藤勇,土方歳三、沖田総司の主治医」と書かれていて,愛好にとってはたまりません 笑).

 戊辰戦争時には幕府陸軍の軍医,ついで奥羽越列藩同盟の軍医として傷病兵の手当てに当たりました.会津藩降伏後に一時投獄されたものの許され,明治四年(1871年)に山県有朋の勧めによって兵部省に出仕し,陸軍の初代軍医総監となりました.

Dsc_0748  件の病院は創始者がこの松本良順の教え子だった縁で,開業に際し贈られた書を後に医療法人名としたのだそうです.

 ここには何度も来ているハズなんですが,こんなゆかりがあったとは!と感慨深く思ったのでした.

 同業ということで,2012年の第15回ひのパレではこの松本良順役をやらせていただきました.

P_mryoujun P5130023  (左)松本良順,(右)第15回ひのパレにて

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