中部地方の天気予報
仕事で時々静岡県沼津市に出かけている.以前は電車利用だったが,春ごろからは感染対策もあって自家用車を使うようになった.だいたい夕方当地を出発して現地入り,一晩過ごして朝こちらに戻ってくるパターンだ.朝戻る途中にラジオを流しているのだが,午前6時50分頃から天気予報の時間になる.静岡県は中部地方に含まれるので,東海・北陸とセットで放送される(厳密にいえば静岡県は東海地方に含まれないので,NHKのテレビなんかだと,「東海・北陸と静岡です」みたいな言い方をする.
で,そんな東海・北陸地方の天気予報で気になる点が出てきた.県別の天気予報は一般に県をいくつかに分け,それぞれについて予報を出すのがパターンだ.例えば東北地方の青森県だと津軽・下北・三八上北に3分されるし,岩手県なら内陸・沿岸北部・沿岸南部と3分される.
そうした中で東海地方の岐阜県は美濃地方・飛騨地方に2分である.岐阜県は旧令制国で北部の飛騨国と南部の美濃国に分かれるからこれは納得だ.じゃあお隣の愛知県は尾張地方と三河地方なのかというと,さにあらず.実は東部と西部である…
なんでだろう? 岐阜県は美濃と飛騨なのに,どうして愛知は東部と西部なのか… 謎である.織田信長の出身地尾張と徳川家康の出身地三河,ともに地域に対する愛着が強そうだから,その名を出すと視聴者のナショナリズムに火を付けてしまうからなのか? と思ってしまった.ちなみに北陸の石川県は令制国に従い加賀地方と能登地方を使用しているが,福井県は越前と若狭ではなく,ほぼ同じ領域を指す嶺北と嶺南を使っている.こちらは越前という言葉自体が福井県を指すイメージがあるからではないかと想像している.
そんなことを考えながら運転する朝だった.
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