復活祭
今日は復活祭,キリスト教では1年最大のイベントです.日本ではクリスマスの方が圧倒的にメジャーですが,教義的に重要なのはこっちの方です.
復活祭は春分の日の後の満月後の最初の日曜日に行われる移動祝日です.早い年だと3月22日頃,最も遅い年で4月25に頃になるので,年によって約1か月の違いが現れます.最近では2008年が3月23日だったのに対し,3年後の2011年は4月24日だった例があります.
移動するとはいえ必ず日曜日に祝われるのがポイントです.これは前の週の日曜日(枝の主日)から始まり,聖金曜日に十字架に付けられて死んだイエスが,3日目にあたる日曜日に復活するという一連の流れの中の最後に来るからです(時々3日後によみがえると書かれたものがありますが,金曜日の3日後だと月曜になってしまうのでこれは誤りです).
敬虔なキリスト教徒の場合,復活祭の1か月半ほど前の灰の水曜日から肉類や卵などを断ついわゆる四旬節に入ります.復活祭はこの自粛が終了する日でもあるので,キリスト教社会ではこの日にケーキを焼いたり特別の料理を作ったりします.学生でいえば試験明けに宴会に繰り出すようなイメージでしょうか(笑).
復活祭といえば,イースターエッグが有名です.古くから豊穣のシンボルとして知られていた卵を飾って供する週間です.本来は鶏卵を使うのですが,近年は商業化もあってチョコレートなどで卵を形どったものも出回っています.また私的に忘れられないのが大中恩さん作曲による混声合唱組曲「わたしの動物園」終曲の「ひよっこ」という曲です.子供の視点から見たイースターの曲です.
演奏は混声合唱団水曜会のみなさんです.
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