UFOの話題
今日ネットのニュースでアメリカの国防総省がUFOの映像を公開したという話題が出ていました.
記事によるとアメリカ海軍が過去に撮影した3種類の「謎の空中現象」の映像を公開,その中に未確認飛行物体(UFO)のような円盤状の物体が雲の上を高速で飛んでいるような様子も記録されていたそうで,同省によるとは「映像に残された現象の正体は分からないままだ」としているとのことでした.
これを受けて,今日の午前中の記者会見で河野太郎防衛大臣が,自衛隊がUFOに遭遇した際に備えて「(対応の)手順をしっかり定めたい」と述べたという関連記事も出ていました.
UFOとの遭遇に備え「手順定めたい」 河野防衛相(産経新聞)
大臣自身はUFOの存在を信じてはいないそうですが,万一自衛隊がUFOに遭遇した場合の対処法について自衛隊に検討を求めたということです.
政治の世界とUFOという組み合わせが面白いですが,日本でも1980年代には「宇宙人との友好を進めよう」,「各国政府はUFOに関する機密を開示すべき」と主張する団体としてUFO党(後に「開星論」のUFO党)があり参議院選の比例代表区に候補を建てていた時代もありました(泡沫盛唐の悲しさからか当選者はゼロ).バブルが崩壊後こうした泡沫団体の活動は縮小してしまいましたが,それでもたまに取り上げられることがあります.平成30年2月に立憲民主党の逢坂逢坂誠二議員が提出した質問主意書の中で,「政府は、地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体の存在を確認したことはあるか」,「我が国への武力攻撃には地球外から飛来してきたと思われる飛行物体によるものも含まれるのか」というような質問がなされたことがあります.
それに対して「「UFOの存在を確認したことはない」,「UFOが攻めてきた場合の対応は検討していない」というような答弁が出ており,一応これが今の日本政府のUFOに対する公式の見解です.今朝の大臣の発言は,この時の答弁から一歩踏み込んだものであり,個人的には注目しています.
ちなみに世間では UFO=空飛ぶ円盤=宇宙人の乗り物 という認識ですが,UFOとは本来”unidentified flying object”(未確認飛行物体)の略であり,発見段階でその正体が不明な飛行物体はすべてUFOであること,円盤型である必要は全くないことがわかります.宇宙人の乗り物が円盤型になったのはジョージ・アダムスキーが提唱した空飛ぶ円盤のイメージが広がったためです.
折からの感染症で混乱する世界の中で,アメリカの国防省がこういう話題を出してきたというのは,地球外生命体の存在が確認されつつあることの傍証ではないかという人もいて興味深いと思いました.
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