第39回しばれフェスティバル参加記録②
さて一夜明け2月1日となりました.いよいよしばれフェスティバルの朝です.外を見ると快晴の良いお天気でした.この日の予定は買い物をして現地入りするだけなのでゆったりスケジュールです.朝9時ごろに朝食会場へ,この日の朝食は和定食・洋定食の選択で私は和食を選びました.
食事後支度をしてチェックアウト,そのまま近くにあるトヨタレンタカーで車を借ります.旅行の際現地でレンタカーを借りるのは定番になっていますが,いつもなら安い軽自動車利用ですが,今回は荷物をたくさん積めるようにトヨタのアイシスになりました(ハードケース2個,ソフトケース2個が余裕で入る).手続きをしてさっそく出発,まずは郊外のホームセンターに向かいます.ここで購入するのは炭,着火剤そしてマッチです.炭などは元々機内や航空便で送れないため現地で買うしかないからです.あとマッチは4年前にチャッカマンを用意したものの,寒すぎて使えなかったことの反省からです.炭は4年前は夜中から使い始めて3キロ使ったことから,もっと早い時間から使い始めることを想定して倍の6キロを用意しました.ホームセンターの後は隣にあったスーパーへ.今度は食材の調達です.アルミ製のちゃんこ鍋や肉,ワイン,焼酎などを購入しました.
買い物が済むといよいよ陸別に向けて出発です.帯広市内の雪はさほどではありませんでしたが,郊外に行くとそれなりに増えてきます.凍った川の風景にに北海道を感じました.久しぶりの雪道運転ということで慎重にハンドルを握ったのは言うまでもありません.途中足寄町の道の駅でお昼休憩,松山千春のふるさとということで関連の展示もありました(この日の昼食はあっさりとラーメン 笑).
休憩後はいよいよ陸別町に入ります.まずは4年前と同様道の駅で防寒具を着込みます(帯広はそんなに寒くないのと,完全防寒装備になると機動性が低下するため,なるべくギリギリで着込む方針).そしてしばれフェスティバル会場となるイベント広場へ.まずは一時駐車場で必要な荷物を下ろします.その後参加者用駐車場に車を移動させ,徒歩で会場に戻ってきます(これが意外に遠い💦).続いてはテントの設営の番,ポールを組み立ててテントに通しと,こちらは順調だったんですが,フライシートを掛ける段になって,ペグを打ち付けるハンマーがないことに気づきました(泣).やむなく隣のテントの人にお願いして貸していただきました(感謝).設営後,中にマットを敷いて寝袋等の荷物を運びこみます.一連の作業が終わった後,本部に行って受付を行いました.ゼッケン(今回は56番)と参加者証(ぶるぶるカード)を受け取り,翌朝の朝食券をもらいます(時間別になっているのだが,やはり早い時間が人気らしく,朝一の時間帯は無くなっていた).その後翌朝渡される認定証用の写真撮影を行って終了,本部を出てテントサイトに戻ります.
この段階で16時30分,開会式まで1時間半もあります.というわけで,さっそく火をおこすことにしました(実はホテルでお湯を沸かしてくるのを忘れたため).周囲を見るとすでに宴会を始めている人達もいます.コンロをセットして木炭と着火剤にマッチで火をつけます.しばらく扇いで火を大きくします.さあそろそろやかんをくべようかと思ったら係員がやってきました.
「すいません、テントサイトは火気禁止なので向こう側に行ってもらえませんか」
どうやらここは火気使用禁止エリアだった模様… 「すいません💦」と慌てて場所を変えたのでした(周囲の人たちもみな引越しを始めていた).引っ越し後改めて火をおこし,お湯が沸いたのでさっそく飲酒開始! まずは焼酎のお湯割りです.4年前もそうだったんですが,気温氷点下の環境でお湯割りを飲むと,最初のひと口はお湯割りですが,数分すると水割りになってしまうのでした.
そんなこんなしているうちに夕方6時,開会式の時間となりました.ステージ上に実行委員長を始め来賓の方々が次々に登壇していきます(ステージ上に臼が用意され,来賓者が一人一人餅を搗く).実行委員長さんのお言葉に続き,来賓の挨拶.今回は久しぶりに国政復帰した鈴木宗男さん(の秘書)も来ていました.4年前は挨拶を待っている間が寒かった記憶があるんですが,この日はこの時間でもマイナス7度程度なので問題なしです.
あいさつの後はいよいよ命の火の点火式,当地のゆるキャラしばれ君が登場し点火を行います.着火と同時に巨大な炎が噴き出します(もちろんガソリンか何かを仕込んでいるのでしょう).歓声が上がり,第39回しばれフェスティバルいよいよ開幕です.
この後ステー上では様々なイベントが行われます.地元の小学校児童による太鼓やよさこい,恒例となった北海道のアイドルグループ「フルーティー」のライブと続いていきます.我々もそうしたイベントを眺めながら会場を散策しました.地元の婦人会による各種屋台の他,他地域の商品を売っているブースもありました(千葉県東金市のブースでは落花生を売っていた).特設浴場であるしばれ湯😖は今年も営業していました(誰か利用者いたんだろうか).近年すっかり有名になったこのお祭り,お客さんもたくさん来ています.東南アジア系と思われるグループの方も見かけました(陸別のしばれを堪能して下さったでしょうか 笑).
そうこうしているうちにステージ上でのイベントも終了し,お祭り1日目のクライマックスであるしばれ花火の時間となります.世間では花火というと夏の風物詩なんですが,ムチャクチャ空気の澄んでいる冬の陸別の花火はあざやかで素晴らしいです.もう終わるかなと思わせといで次々に打ちあがっていく様が素晴らしいものです.会場内の人たちみんなが寒空に打ちあがる花火を見とれていました.
花火大会が終了すると第1部はお終い,一般の方はここから続々帰宅の途に就きます(だいたい9時半ごろ).しか~し,我々チャレンジャー(このお祭りではイベント後残って朝まで過ごす参加者をチャレンジャーと呼ぶ)にとってはここからが本番です.明朝7時のラジオ体操までの9時間半如何にして過ごすかが問われるわけです.この時間帯でまだ気温はマイナス8度,しばれ度は緩いです.ちょっとおなかも空いたので昼にスーパーで購入した鍋と肉をいただくことにしました.まずは鍋から鶏肉と野菜の組み合わせでした(出汁は薄い醤油味),いっしょにいただくのは先ほど手を付けた焼酎に加えて,地元のロゼワインも投入しました.
食事をして温まっていたら場内放送が
「只今から11時開始のタオル早回し選手権の受付を行います.参加希望の方はステージまでお集まりください」
(写真18)タオル早回し選手権の受付
タオル早回し選手権はしばれフェスティバルの名物競技,同時間帯に行われるカラオケ大会とともに,チャレンジャー向けの深夜イベントです.4年前はカラオケ大会の方に行ったため今回はぜひともこちらに参加したいと思っていたので,さっそくステージに向かいました(先着100名まで).参加整理券と乾いたタオルを貰ってしばし待機,11時になっていよいよ競技開始となります.これは水にぬらして絞ったタオルを振り回し,一番最初に凍ってタオルが立った(上向きにして倒れない状態にする)人が勝ちという競技です.100人が10組に分かれて予選を行い,勝ち抜けた10人で決勝を戦うというルールになっています.予選は整理券の順番に振り分けられるのですが,私は1組目,Kは2組目になりました.
さあいよいよ予選第1組の開始,10人が所定の位置(というか上がった順に適当なので,自分はセンターポジションになった 笑)につき,目の前のバケツ(?)にタオルを浸してよく絞ります.司会者の「はじめ!」の合図とともに一斉にタオルを振り回します.「こんなの数回回せば凍るんだろう」,と思ってたんですが,この時の気温はマイナス8℃,一生懸命回してもなかなか凍りません.悪戦苦闘しているうちに他の人が凍らせたらしくそこで勝負あり,あえなく予選敗退となってしまいました(第2組のKも予選敗退 泣).
(左写真19)競技開始!,(右同20)こういう風に立てばOK
選手権が終わり再び陣地に戻る我々です.ここからは朝まで耐える時間,さすがに12時過ぎる頃にはマイナス10℃の大台に乗りました.ワインや焼酎をちびちびやりながら時間を過ごします.時々周囲を散策しましたが,4年前と違い命の火周囲にあまり人がいません(そんなに寒くないからでしょう).それより今年は会場の一角にオールナイト営業しているラーメンコーナーがあったのが凄いなと思いました.おなかが空かなかったので利用することはなかったんですが,次があれば食べてみたいです(事前に知っていたら食べ物をセーブした 笑).
(左写真21)真夜中の命の火,(右同22)オールナイトのラーメンコーナー
その後2時頃になってそろそろ寝ようかとなりテントにもぐりこみました.4年前に購入した冬用シュラフの初陣です(4年前は結局貫徹したため使わなかった).どうかなと思いましたがさすが冬用,結構温かかったです(顔面のみ寒い感じ).
眠ったのかどうかよくわからにうちに夜が明け,朝6時半過ぎに活動再開,ステージの表示を見るとマイナス15℃,どうやらこれがこの朝の最低気温だったようです.7時にチャレンジャーが集合してラジオ体操,認定証授与と進んでいきます.4年前は寒さのあまりラジオ体操の放送が途切れがちだったんですが、この日はそんなことはありませんでした.ある程度眠れたし,疲労感は4年前とは比較にならないほど少なかったと感じました.
認定証を貰った後は送迎バスに乗って朝食会場の町役場へ,今年もビュッフェスタイルでした(メニューも大体4年前とおんなじと思う,カレーもあったし).その後はバスで会場に戻り,テントやコンロ等の片づけを済ませます.そうこうしているうちにお祭り2日目の始まりとなり,徐々に一般のお客さんが集まっていました.同じころ我々は会場を後にしたのでした.
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