ノストラダムスの命日
いよいよ今週から7月に入りました.気が付いたら2019年も半分が終わってしまったわけです.小学校時代は1年どころか,1か月たつのも非常に長く感じられたものですが,中学・高校・大学と上がるにつれ時間の経過はどんどん早くなり,社会人となって以降はさらに加速度的に早くなっている印象です.
そんな7月ですが,日本では梅雨が明けて夏本番を迎える月となります.関東では昨年は6月中に梅雨が明けてしまうという異常気象でしたが,今年は今のところは,曇り空でしとしと雨が降る梅雨っぽい雰囲気となっています(九州や西日本は集中豪雨のところもあるようですが).そんな天候ですから,例年7月はあまり活動的にならない自分です(1年でもっとも活動しないのが8月で,7月はそれに続く印象.ただし母親を巻き込んだ家族旅行が例年7月にあるので,そこだけ見ると派手に活動しているようにも見える).
さて話は変わりますが,今日7月2日は表題にあるように日本では大予言で知られるノストラダムスの命日です.16世紀ヴァロア朝時代のフランスで活躍した文化人で,フランス風に読むとだとミシェル・ド・ノートルダムとなり(先日火災があったパリのノートルダム寺院と同じ名前ですが,ノートルダムはフランス語で「われらの貴婦人」という意味になり,これは聖母マリアを表します),ノストラダムスはそのラテン語読みです.大予言のイメージが強い人物ですが,この時代の文化人の多くがそうであるように,彼もまた占星術,医術をはじめ多彩な分野の学問を修めています.日本では主著となった「予言集」があまりにも有名ですが,他に「化粧品とジャム論」という世の女性が喜びそうな本も出しています.
日本での大予言ブームを引き起こしたのは,1970年代の五島勉氏による一連の著作からということになります.当時の日本は公害問題やオイルショックなど未来を悲観するような空気がありました.そんな世相にうまく乗ったのが彼の著作で,世は終末ブームとなり小松左京の「日本沈没」の映画化をはじめ,角川の「復活の日」,そのものずばりの「ノストラダムスの大予言」といった終末映画が作られました.
ノストラダムスの大予言でもっとも有名なのが,「1999年第7の月~」というもので,ここから1999年7月に人類が滅亡するとまことしやかに語られたものです(ただノストラダムスの原文では人類が滅亡するとは書いていない).もちろん1999年に人類は滅亡せず今に至っているわけですが,そういえば今年の7月は人類滅亡20周年の7月だったなぁと,しみじみと思ったのでした.そんなノストラダムスが亡くなったのが1566年7月2日なのでした(日本でいえば戦国時代,室町幕府13代将軍足利義輝が暗殺された頃).
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