7月7日は七夕です.織姫・牽牛伝説で知られ,笹に短冊を吊るしたりする行事です.ただ本来旧暦の7月7日だったものを,日付だけそのまま新暦に移行した結果,梅雨時に当たってしまうことになり,結果七夕の日は滅多に星空が拝めないという本末転倒的な状況になっています(有名な仙台の七夕祭りは旧暦の時期に行われるので風情を感じます).
そんな2019年の七夕は予想通り曇り空だったんですが,この日は知人のお誘いで表題の陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地開設65周年記念行事に行ってきました.
前夜の6日(土)は午後から合唱団の練習のダブルヘッダーでした.練習後は宴会に流れるというのが通常パターンなんですが,この日は自粛して早めに帰宅します.そして翌7日は5時に起床,ささっと支度をすませます.5時半に知人が迎えに来てくれたのでそのまま現地に向かいました.
会場となる富士駐屯地に着いたのは朝7時過ぎ,さすがにこの時間にはそれほど人がおらず,比較的良いポジションに駐車できました.その後受付へ向かう行列に並びます.駐屯地の入り口で手荷物検査を受けた後駐屯地内へ.この日は一部が一般に開放されています.まずは様々な車両等が展示されている広場へ.ここには九〇式や七四式戦車をはじめとするいわゆる特車(自衛隊用語)が展示されていました.
その後式典と訓練展示の会場に向かいます.この辺に来るとみんな思い思いの場所に陣取っています(一見条件が悪そうなところにも人がたむろしていて,なんでだろう?と思ったんですが,これは戦車等の走行を正面から見られる場所だからだそうです.みんな凝ってるな 笑).時間がたつにつれて前の方の来賓席の方々がやってきます(中央からA,Bなどと区分されていたんですが,身分別にA席・B席なのかと思った).
行事は定刻にスタート,国旗掲揚から始まって来賓の挨拶,紹介と進みます(この辺が結構長い.その間隊員たちは不動の姿勢).その後この日の訓練展示に参加する部隊の行進と続きました(部隊ごとに様々な色が使われていて,一見すると運動会っぽい感じ).車両としては最新鋭の10式をはじめ,90式,74式各戦車の他,16式機動戦闘車の姿も見えました.

後半の訓練展示は,離島に侵攻してきた武装勢力を撃退するという想定でのものです.8月に行われる総火演とは違って実弾射撃は行われませんが,その分比較的近距離からこれらの戦闘車両を観察できるのがポイントでした.
訓練展示の後は駐屯地内の見学を.展示室では旧日本陸軍から陸上自衛隊の歴史や資料が展示されていました.自分にとって非常に興味深い分野なのでじっくり見学していたんですが,ちょうど三八式歩兵銃の展示のところで,どこかのおっさんが「三八式って一発一発弾を込めなかあかんのやろ」と宣っていました.「うーん,このおっさんにはボルトアクションという概念がないんだろうな」と思ってしまいました.
その後は駐屯地内の売店などの厚生施設へ,なんと!売店はファミマでした.まあ最近は病院の売店にもローソンが入っている時代ですから,駐屯地の売店がファミマでも驚きはないのかもしれません.で,何気に隣にあった床屋さんの値段表をみると…
丸刈り価格が設定されているところに自衛隊を感じました.カット・シャンプー・顔そりのセットで2500円,一般の髪型よりも500円安く設定されているようです(丸刈りはバリカンで刈るだけだから手間がかからないからでしょうか).そのほかにここではTシャツなどの自衛隊グッズも売られていて,見学者が群がっていました.
あちこち見学して2時ごろに現地を出発,帰宅しました.雨が降りそうで降らない曇り空という,屋外イベントとしては絶好の天気でしたが,曇りだからと油断したらしっかりと日焼けしてしまったというオチまで付いたのでした (゜o゜)
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