歌劇「蝶々夫人」
GW10連休に仕事をした鬱憤を晴らすかのように活動的になっている6月上旬ですが,6月7日(金)はこの週3つ目となるコンサートに出かけてきました.行ったのは新国立劇場の歌劇「蝶々夫人」公演です.
19世紀以降ロッシーニ,ベッリーニ,ドニゼッティ,ヴェルディと連なってきたイタリアオペラの本流を継いだのは間違いなくプッチーニでしょう.出世作となった1893年のマノン・レスコーから,1896年のラ・ボエーム,1900年のトスカと次々にヒット作品を世に出し,その名声は天下にとどろいていました.そんなプッチーニの20世紀最初の作品がこの蝶々夫人です.舞台は日本の長崎,日本人女性蝶々さんの悲恋物語で,オペラとしてはあまりにも有名な作品です.
(写真)今シーズンからホワイエにこうした撮影スポットが用意されています
今回の公演は栗山民也氏の演出によるもので,2005年の初出から今回で7回目の再演になる同劇場定番のレパートリーです.ピンカートン役にするアメリカ生まれのスティーブン・コステロを起用したほかはすべてのキャストが日本人によるものでした(近年の蝶々夫人はこのパターンが多い.舞台の雰囲気もそうだが,全体的に日本人歌手の技量が上がっているところが大きいように感じる).何度も鑑賞した作品で,次どんな音楽が来るのかもすべてわかっているんですが,やっぱり泣けました.プッチーニの音楽って劇の展開を盛り上げる効果が抜群で,いわゆる映画音楽の走りなんですが,いやぁ凄いですね (^^)v
(写真)学生時代の懐かしの写真(右端が自分,蝶々さんちの使用人です)
蝶々夫人といえば自分にとっても非常に思い入れの深い作品です.それは学生時代に市民オペラで参加した経験があるから.6年間の在学中2度蝶々夫人の公演があり,2度とも参加する機会を得ました.なのでこの作品を鑑賞すると,当時の練習の様子などを思い出して感慨深いのです.
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